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「今度ご飯でも行こう、1時間だけ」思わせぶりに誘ってきた会社の先輩。だが、急に冷たくなったワケ

  • 2026.7.19

軽い誘いのはずだった

独身の頃、同じ部署に人当たりのいい先輩がいました。ある日の仕事帰り、その先輩に声をかけられたのです。

「今度ご飯でも行こう、1時間だけ」

1時間、という言葉に安心して、私は誘いを受けました。

二人での食事は思いのほか弾み、仕事の悩みまで打ち明けられるほどでした。

「君は聞き上手だな。また誘ってもいい?」

「はい、ぜひ」

その日の別れ際、先輩はやさしく笑ってそう言いました。私はすっかり、このまま付き合うことになるのかもしれないと思っていたのです。

よそよそしくなった先輩

ところが、その日を境に先輩からの連絡はぷつりと途絶えました。職場で顔を合わせても目を合わせず、そっけない態度を取るのです。

(あの食事は、なんだったんだろう)

何度か勇気を出して声をかけても、返ってくるのは「ああ、うん」という気のない相づちだけ。

あの夜の親しさが嘘だったかのように、先輩は私を遠ざけました。

戸惑っていると、同期がそっと耳打ちしてきました。

「先輩、隣の部署の子と付き合い始めたらしいよ」

その一言に、頭が真っ白になりました。

遊ばれただけだったのだと、ようやく気づいたのです。悔しくて、私は先輩をつかまえて問いただしました。

「付き合う気もないのに誘って嘘までついて遊ぶなんて最低。なんで?」

先輩はまるで悪びれず、へらりと笑って答えました。

「なんでかな、遊びたかったからかな」

あまりの軽さに、私は返す言葉を失いました。

こんな人に本気で悩んでいた自分が、ばかばかしく思えたほどです。

けれど、そう長くは続きませんでした。半年ほどたった頃、今度は先輩が付き合っていた女性に振られたと聞いたのです。

ほかにも遊んでいる相手がいたことが、あっさり知られてしまったのだとか。

それからの先輩は、見るからに元気をなくしていきました。廊下ですれ違っても、以前のように軽口を叩くこともなく、目を伏せて足早に過ぎていきます。

「あの人、誰にでも調子いいこと言うから」

給湯室では、そんな声もささやかれるようになりました。かつて先輩を持ち上げていた人たちも、今はそっと距離を置いているようでした。因果は、ちゃんとめぐるのだと思いました。

ある日、先輩のほうから気まずそうに声をかけてきました。

「この前は、悪かったな」

私は動じず、ただ静かに会釈を返しただけです。人を軽んじた分が、そっくり自分に返ってきただけのこと。もう、心を乱される必要などありませんでした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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