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「かわいそうだから、好きなだけ食べさせて」勝手に娘にお菓子をあげる義母→娘がご飯を残してしまった

  • 2026.7.14

比べられた娘

夫の実家での昼食は、いつも少し気を張る時間だった。

娘が2歳になったその日も、私は朝から身構えていた。

食事の途中、娘が椅子から下りて、部屋の中をとことこ歩き始めた。まだ長く座っていられる年ではない。

その様子を見た義母が、ため息まじりに言い放った。

「うちの息子は落ち着いてた」

暗に、私の育て方が悪いと言いたいのだ。

この年頃の子が動き回るのは自然なことなのに、義母の中ではすべて親の責任らしい。

「男の子と女の子でも違いますし、今はこういうものなんですよ」

やわらかく返したつもりだったが、義母は聞こえないふりをして目をそらした。

返す言葉を探しているうちに、娘がお菓子の袋に手を伸ばした。

奪えなかった袋

私は普段、おやつの量をきちんと決めている。ごはんの前に食べすぎれば、夕飯が入らなくなるからだ。

「ちょっとだけ、あとでね」

そう言いかけた瞬間、義母が横から袋を取り、娘の腕にすっぽりと抱えさせた。

「かわいそうだから、好きなだけ食べさせて」

袋ごと渡された娘は大喜びで、もう手放しそうにない。

取り返せば泣くし、義母は不機嫌になる。私はその場で、ぐっと言葉を飲み込むしかなかった。

案の定、娘はその日、夕飯にはほとんど箸をつけなかった。せっかく用意された料理も、半分以上が残ってしまった。

私が決めていた小さなルールが、あっさり踏み越えられた気がして、もやもやを抱えたまま、私たちは帰路についた。

夫が黙らせた一言

車の中で、私はたまらず夫にこぼした。おやつの量くらい、親の私に決めさせてほしい、と。

夫の反応は、思っていたよりずっと早かった。

「わかった。次に行く時に、俺から話しておく」

そして実家を訪ねた日

夫は告げた。

おやつも食事も、親に任せてほしいと。

義母は「無理なんじゃないの」と言い返そうとした。

けれど夫は、落ち着いた声でぴしゃりと続けた。

「娘のことは、俺たちが一番わかってる。口出しはいらないよ」

その一言で、義母は黙り込んだ。

次に会ったとき、義母は決まり悪そうな顔をしていた。

それでも、お菓子を袋ごと押しつける場面は、二度となかった。

娘が席を立っても、以前のような嫌味は聞こえてこない。私がおやつを小分けにして渡すと、義母は口をつぐんだまま、そっと目をそらした。

あの日、夫が引いてくれた一本の線が、私たちの日常を静かに守ってくれている。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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