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「柿の木くらい、放っておけばいいでしょう」隣の空き家から落ちてくる落ち葉。だが、空き家が壊された瞬間

  • 2026.7.15

庭を埋め尽くす、隣の柿の落ち葉

数年前、事情があって子どもを連れ、実家へ戻ってきました。

実家は5軒が続いた長屋の一軒で、すぐ隣は長いあいだ空き家のままでした。

その空き家の庭には、見上げるほど大きな柿の木が一本立っています。

毎年秋になると、うちの庭は隣から舞い落ちる大量の落ち葉で埋め尽くされるのです。

掃いても掃いても、翌朝にはまた庭一面が茶色に染まっています。

それだけでも大変なのに、熟して落ちた柿がつぶれると小さな虫が湧き、それを狙って鳥まで集まってくる始末でした。

持ち主は近所に住んでいる方だったので、あるとき思いきって声をかけ、木の手入れをお願いできないかと丁寧に頼んでみたのです。

ところが返ってきたのは、こちらが拍子抜けするような一言でした。

「柿の木くらい、放っておけばいいでしょう」

落ち葉なんて自然に還るんだから、と持ち主は面倒くさそうに言い、それきり取り合ってくれませんでした。

自分の家の庭ではないから、困りごとが伝わらないのだと痛感しました。

空き家が壊された理由

その後も、秋が来るたびに同じ苦労が繰り返されました。

何度お願いしても手入れされず、「いっそ売ってくれたらいいのに」と、何度ため息をついたか分かりません。

空き家は長いあいだそのまま放置されていました。

持ち主にとっては、たいした負担でもないのでしょう。

私は半ばあきらめ、毎年ひたすら落ち葉と格闘するしかありませんでした。

ところが昨年、状況が思わぬ形で動きます。

この辺りの土地の価格がじわじわと上がり、あの空き家にも買い手がついたのです。

ある日、重機が入って古い空き家が解体され、柿の木もろとも敷地がきれいに更地になりました。

しばらくして、そこには真新しい住宅が建ったのです。

長年うちの庭を悩ませてきた柿の木は、こうしてあっけなく姿を消しました。

今年の秋は、落ち葉に追われることも、虫や鳥に悩まされることもありません。

空き家が生まれ変わり、思わぬ形で長年の悩みから解放された出来事でした。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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