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「もう許さないからな」深夜、隣家から聞こえた絶叫。後日、隣人と会って感じた違和感

  • 2026.7.14

壁の向こうの絶叫

私が暮らすのは、隣家と壁を接するように建つ住宅街の一角。

日頃はとても静かな場所で、こんな夜が訪れるとは思ってもいませんでした。

隣の家から、突然、男の人の叫び声が響いてきたのです。

「もう許さないからな」

ただ声を荒らげているのとは、明らかに違いました。

喉の奥から絞り出すような、人の声とは思えない絶叫。

壁越しでも空気が震えるほどで、心臓がびくりと跳ね上がりました。

隣で寝ていた夫も、目を覚まします。

「今の、聞こえた?」

「……うん。隣、だよね」

二人で息をひそめ、暗闇のなかで顔を見合わせました。

しばらくすると声はやみ、また静けさが戻ります。

気のせいだったのかもしれない。そう思いかけた、およそ20分後でした。

「ふざけるな」

ふたたび、あの絶叫です。

まるで正確に時間を計っているかのように、20分おきに、それは繰り返されました。

次の声がいつ来るのか、私はただ布団の中で、時計の針が進むのを数えていました。

閉め切ったカーテン

叫び声は、日付が変わり、深夜1時近くまで続きました。

内容は聞き取れないことも多く、ただ怒りだけが塊になって壁を叩いてくるようでした。何が起きているのか、私たちには見当もつきません。

「1人暮らしだったよね?様子、見に行ったほうが…」

「やめて。関わらないほうがいい気がする」

夫の腕をつかんで、私は首を振りました。

声のただならなさが、そうさせたのです。布団の中で耳をふさいでも、次の絶叫がいつ来るかと思うと、まぶたはいっこうに重くなりませんでした。

やがて声はやみ、私たちは一睡もできないまま朝を迎えました。

カーテンの隙間からのぞいた隣家が、何ごともなかったように静まり返っていたことが、かえって恐ろしくてなりません。

その日は結局、カーテンを閉め切ったまま、外に出ることができませんでした。

昼過ぎ、思い切ってゴミを出しに玄関を開けたとき、ちょうど隣の主人と鉢合わせします。会えば会釈をするだけの、物静かな60代の人です。

「おはようございます」

穏やかな声で、いつも通りに挨拶をしてきました。

昨夜のことなど、みじんも感じさせない表情です。

「……おはよう、ございます」

返すのがやっとで、私は逃げるように家へ戻りました。

あの夜、壁の向こうで何が起きていたのか、今も分かりません。

ただ、あれから夜になると、ほんの小さな物音にも身がすくみます。隣の窓が暗いのを確かめてからでないと、私はもう、眠りにつけなくなりました。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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