1. トップ
  2. エピソード
  3. 「見張られてるみたいなの」カーテン越しに睨んでいた住人。だが、夫に相談すると状況が一変

「見張られてるみたいなの」カーテン越しに睨んでいた住人。だが、夫に相談すると状況が一変

  • 2026.7.14
「見張られてるみたいなの」カーテン越しに睨んでいた住人。だが、夫に相談すると状況が一変

社宅の玄関で、毎朝待っている人

夫の会社の社宅に越して、子ども二人との四人暮らしが始まった。

一階が我が家、真上の二階には、同じ年ごろの子を育てる家族が住んでいた。

社宅だからと、私はあまり深く関わらないようにしていた。

ところが二階の奥さんは、会うたびに話しかけてくる人だった。

玄関のドアを開けると、待っていたように二階から降りてくる。

「あら、偶然ですね」

「本当に、よく会いますね」

一度や二度ではない。ゴミを出す朝も、買い物に出る昼も、決まってそこに彼女がいた。

偶然と呼ぶには、あまりに回数が多すぎた。

「ねえ、お茶でもどう?今日、お宅に上がらせてよ」

「すみません、うち散らかっていて」

やんわり断ると、彼女はしばらく姿を見せなくなった。

正直、私はほっとしていた。

ところが数か月後、公園で子どもと遊んでいると、背中に強い視線を感じた。

振り返ると、二階の窓のカーテンの隙間から、目だけがこちらをのぞいている。

目が合っても、彼女は逃げも隠れもしなかった。

それからは、窓を開けるたびに二階を確認する癖がついた。洗濯物を干すときも、ゴミを出す朝も、視界の端にあの人の影がないかをまず探す。

カーテンの隙間がわずかにでも動けば、私はさっと家の中へ引っ込んだ。子どもを公園へ連れ出す前には、必ず二階の窓を見上げるようになった。

夫の会社の一言で、視線が消えた

その夜、私は夫にすべて話した。

「見張られてるみたいなの」

「それは、会社に言っていい話だ」

社宅は会社の管理物件だった。

翌日、夫が担当者へ事情を伝えると、数日後、二階へやんわりと注意が入ったらしい。

次に廊下で会ったとき、彼女の顔つきは、はっきりと変わっていた。

「あの、私、そんなつもりじゃ…」

言いかけて、口ごもる。目が泳ぎ、それきり言葉が続かない。やがて逃げるように、二階へ上がっていった。

別の棟の奥さんが、そっと耳打ちしてきた。

「実はうちも、あの視線がずっと気になってて。言ってくれて助かった」

気になっていたのは、私だけではなかったのだ。

それ以来、彼女のカーテンが開くことはなくなった。道で会っても、今度は向こうが目を伏せ、小さく会釈して足早に去っていく。

毎朝こちらを見張っていた人は、もう二度と、私と目を合わせようとはしなかった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ