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「炭酸水、冷蔵庫に入れとけよ」両手に買い物袋を抱えた妻に命じ動かない夫。だが、妻が投げ返した言葉で顔色が真っ赤に

  • 2026.7.14

両手がふさがっているのに

パートと家事に追われる毎日で、休日くらいは少し分担してほしい。そう思っていた矢先のことだった。その日も私は、家族の食料をまとめ買いして、両手に食い込むほど重い買い物袋を提げて帰ってきた。玄関の鍵を開けるのも一苦労で、腕はとっくに限界だった。

リビングをのぞくと、夫が休日のソファに深々と沈み込み、スマートフォンのゲームに夢中になっていた。朝、私が出かけたときと同じ体勢のままだ。テーブルには朝のコーヒーカップが置きっぱなしで、この人は本当に一歩も動いていないのだと分かった。私が重い袋を抱えてキッチンへ運ぶ、その目の前で、夫は画面から目も離さずに言い放った。

「炭酸水、冷蔵庫に入れとけよ」

買い置きを切らしていたのを思い出したらしい。

ついでに、という口ぶりですらなかった。ただの命令だった。

「今から冷やしても、すぐには冷たくならないけど」

「いいから早く。ぬるいの飲みたくないんだよ」

自分は指一本動かさず、両手のふさがった私に平然と指図してくる。積もり積もったものが、ここで一気にこみ上げてきた。

妻が投げ返した言葉

私は買い物袋をいったん床に置くと、袋の中から炭酸水のペットボトルを一本つかみ出した。そして、夫の目の前のテーブルに「ドン」と置く。まっすぐ夫の目を見て、私は言った。

「自分で冷やして自分で開ければ?」

ゲームを操っていた手が、ぴたりと止まった。夫は虚をつかれた顔で、私とペットボトルを交互に見ている。まさか言い返されるとは、思ってもみなかったらしい。

夫の顔が、みるみる赤くなっていく。

「……分かったよ。自分でやる」

夫はのそりと立ち上がり、決まり悪そうにペットボトルを持って冷蔵庫へ向かった。あれだけ「入れとけよ」と偉そうにしていた人が、自分の飲み物を自分で冷やしに行く。ただそれだけのことが、妙に痛快だった。

それからというもの、夫は私が荷物を抱えて帰ると、自分からソファを立つようになった。

「持つよ。半分こっちに寄こして」

あの一言が、よほど胸に刺さったらしい。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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