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「飲み会くらい行かせろ」臨月の妻の頼みを無視して朝帰りした夫。実家に帰った結果

  • 2026.7.13

もうすぐ父親になるのに

お腹が大きくせり出して、いよいよ臨月に入った頃の話だ。

予定日まで、あと数週間しかなかった。

夫は、とにかく飲み会が好きな人だった。誘われれば断らず、帰りはいつも終電すら過ぎている。子どもが生まれたら、そうもいかない。私は何度も、やんわりと頼んできた。

「もうすぐ赤ちゃんが来るから、お酒の席はしばらく控えてほしいな」

「わかってるって」

その場ではいつも、こう言う。けれど、いざ約束の日が近づくと、夫の態度は決まって変わった。

「飲み会くらい行かせろ」

玄関で靴を履きながら、夫は振り返りもしない。大きなお腹をさすりながら、私はただ、ドアの閉まる音を聞いていた。結局その夜も、帰ってきたのは朝方だった。

実家に帰ると決めた朝

何度問いただしても、返ってくるのは「もうしない」の一点張り。それなのに、次の誘いでまた朝帰り。その繰り返しだった。

「もし陣痛が来たとき、あなたがいなかったら、私はどうすればいいの」

「大げさだな。そんな都合よく重ならないだろ」

「重なったら、って考えるだけで怖いの。少しだけ、私の気持ちも想像して」

「考えすぎだよ。心配性にもほどがある」

この人は、いざというとき頼りにならない。私は静かに、そう覚悟を決めた。お腹の子に何かあってからでは、遅いのだ。

翌朝、夫がまだ眠っている間に、私は入院用の荷物を抱えて、実家へ向かった。母のいる家なら、何かあってもすぐに動いてもらえる。

1時間後に鳴り出した電話

実家に着いて、母に事情を話していた、ちょうどその頃だった。私が家を出てから、まだ1時間ほど。

夫からの電話が、鳴り止まなくなった。

着信が、次から次へと画面を埋めていく。メッセージも、山のように届いた。「どこ行った」から始まった文面は、やがて「お願いだから戻ってきて」に変わっていった。

電源を切ってしまおうかとも思ったけれど、私はあえて、鳴り続ける画面を静かに眺めていた。

あれだけ約束を破り続けた人が、今さら何を焦っているのだろう。

母は鳴り続ける音を聞きながら、あきれ顔で言った。

「普段いない人ほど、いざいなくなると慌てるのねえ」

その日の夕方、夫は青い顔で実家に現れた。あれだけ強気だった人が、玄関先で背中を丸めている。

「今まで、悪かった。お酒も、全部やめるから」

「その言葉、何度目かしらね」

私が静かに返すと、夫は言葉に詰まり、うつむいたまま動けなくなった。人には厳しく、自分には甘い。その人がやっと、失いかけたものの大きさに気づいた顔だった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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