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【博多】“守破離”を体感するクラフトアートホテル『TOUSUMI』誕生

  • 2026.7.11

皆さん、こんにちは。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のkurinaです。6月下旬には珍しく台風が続けて発生し、陽の光が届かない日が続いていますね。体調や気分がすぐれない方も多いのではないでしょうか。そんなどんよりとした気分の日には、心にそっと灯りがともるような場所を知っておくと、次のお出かけがきっと楽しみになります。

出典:リビングふくおか・北九州Web

今回は、7月1日(水)に福岡市博多区に開業したCraft Art Hotel 『 TOUSUMI(とうすみ) 』をご紹介します。“TOUSUMI”の由来は、灯りの中心を意味する「灯心(とうすみ)」。一般的な読み方である“とうしん”ではなく、あえて旧読みの“とうすみ”をローマ字表記にしたのは、過去の伝統と現代との静かな調和を表現するためです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「原形」を象徴する、揺らぎを持った8つのシェイプが描かれたロゴ(タグの活版印刷は、福岡市南区・日髙印刷によるもの)

「土着の伝統に灯を。」というコンセプトのもと、この土地に静かに根付いてきた歴史と職人の技を、五感で感じる新しい体験として届けたい―そんな願いから生まれた”クラフトアートホテル”。公式HPには、このホテルの世界観がこんなふうに語られています。

【story】 九州の手触りを感じ、穏やかな時間が流れる。ここは、九州の地に宿る、手の記憶と香のぬくもりに包まれる宿。ひとの手で紡がれた陶、織、木、紙、香。そのひとつひとつに、見えない営みと、静かな熱が息づいています。 この場所に根付く「伝統」を重んじ、ものづくりを「探求」し、現代に「調和」する精神は、この空間にそっと息を潜め、心をひらく灯となって寄り添います。 その土地に根ざす歴史と技を、五感で味わう「クラフトアートホテル」という、新しい体験を提案します。 ふれること。感じること。そして、忘れていた静けさを思い出すこと。旅が、またひとつ、深くなる場所。 (公式HPより抜粋)

手仕事が集う客室

1フロアに1部屋(最大10名まで宿泊可)という贅沢な空間には、福岡をはじめ九州各地で”伝統”を受け継いできた職人たちの手仕事が息づいています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

宿泊料金:1室 60,000円〜(素泊まり) ※詳細は公式HPをご確認ください

室内に足を踏み入れた瞬間にまず感じるのは、ふわりと広がる“木”の香。部屋の要所要所には杉が使われ、座椅子等にはナラ材が用いられているそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

座椅子:平田椅子

座椅子は、佐賀の「平田椅子製作所」による手仕事。座り心地の良さはもちろん、すっきりと洗練されたデザインは、国内外のデザイナーとの協働から生まれた”伝統に寄り添う新しさ”。特に背もたれ部分には、手作業ならではの丁寧さを感じます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

部屋の中で、一際目をひくソファーベッドとマットレスは、大川家具メーカー「モーブル」社製。体をしっかりと支える程良い硬さのマットレスも、同メーカーの製品です。大川家具ならではの重厚な造りでありながら、スタイリッシュな佇まいも備えたソファーベッドが、空間にモダンな印象を添えています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

一瞬にして目を奪われた座布団の橙(だいだい)。安政五年創業の久留米絣・藍染の工房「藍森山」の座布団は、”伝統再生×未来への挑戦”をコンセプトに、手括り(てくくり)・天然染め・手織りの技術によって作られたものです。天然染めならではの柔らかい風合いの橙色は、空間にそっと温もりを添えていて、心が和らぎます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

cocolan(ココラン)MUJIシリーズ

八女提灯を長らく作り続けてきた「シラキ工芸」のミニ提灯。”提灯を普段の生活にも”という発想から生まれた、ころんと可愛いフォルムの cocolan(ココラン)。 和紙越しに灯りがふわりと広がり、空間をやさしく包み込みます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

ひと息つけるドリンクとして、八女市に拠点を構える「中村園」の八女産玉露の緑茶とほうじ茶のティーバッグが常備されているのも、嬉しいポイント。内覧会の日には、冷たい緑茶をご提供いただきましたが、すっきりとした味わいで、体の力がふっと抜けるような爽やかさでした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

マグカップやプレートは、長崎・波佐見焼を代表するブランド「マルヒロ」の製品。重ねて収納できるうえ、見ているだけで心躍る色鮮やかなマグカップが揃っています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「どの色を使おうかな」と選ぶ時間も、滞在の小さな楽しみになりますね。

ホテルを彩るアート作品

各部屋ごとに飾られたアート作品も全て、九州出身・在住のアーティストたちによるもの。まさに”オール九州”のホテルです。内覧会では7Fのお部屋をご案内いただきましたが、飾られていたのは、福岡県出身の写真家・丹野篤史氏の作品。丹野氏は、DJや実験音楽などの音楽活動を経て、現在は福岡を拠点に活躍されている方です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「SEFURI」と名付けられたこちらの作品は、二枚一組でその世界観を表現しています。

「佐賀にある背振山へ向かう道程を撮影した作品だそうです」と教えてくださったのは、企画担当の松村さん。「どうしてこの瞬間を切り取ったのだろう」と、丹野氏に直接伺いたくなるほど、渋みのある、とてもかっこいい作品でした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「Vessel of Light」

エントランスを飾るのは「Vessel of Light」と名付けられた、大分県出身の造形作家・松尾慎二氏の作品。現在松尾氏は、福岡県を中心にギャラリー「二本木」の運営や制作活動を行っている作家さんです。

「こちらの作品は、木を薄く切り出したものを一枚ずつ重ねて造られているそうです」と松村さん。近くで見てみると、確かに木の質感がそのまま生かされているのが分かります。それにしても、薄く切り出した木材を一枚ずつ重ねていくという、気の遠くなるような作業量…ただただ、脱帽です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

1Fエレベーター横に展示された、松尾慎二氏の作品「大壺(Big Jar)」

飾られているアート作品は、部屋ごとに異なるそうです。どなたの作品に出会えるかは、宿泊当日のお楽しみとなります。

ホテルで過ごす癒しの時間

観光やビジネスで動いた一日の終わりには、ゆったりと心と体を休めたくなるもの。そんな夜に優しく迎えてくれるのが、久留米市発のホリスティックスキンケアブランド“soel”のアメニティです。不要な成分を極力含まず、肌と暮らしに優しく寄り添う商品を作り続けている、いま注目のブランドです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

アメニティセット

"soel"とのタイアップにより、客室にはクレンジングジェル、生せっけん、オーガニックセサミオイル、ローション、クリームの5種類がセットになったアメニティが、各部屋に1セット用意されています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

このアメニティセットを、自宅でも実際に使わせていただきました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

まず注目したのは、その”香”。ポーチを開けた瞬間に広がる、やさしい自然の香りが、一日の疲れをふっと癒してくれます。使用感にも驚きました。特にローションの後に使用した美容液は、とても濃密なテクスチャーで、顔に馴染ませるほどにしっとりと、潤っていきます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

肌に浸透していくクリーム

仕上げのクリームは、柔らかくて伸びが良く、その爽やかな香りとともに、気持ちまでほぐしてくれました。私は乾燥性敏感肌ですが、翌朝まで乾燥しなかったことに驚きです。肌がふっくらとしていたのも、嬉しいサプライズでした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

洗面所には”soel”のハンドソープをご用意

宿泊する際に私がいつも気になるのは、実はパジャマ。冷えやすい体質なので、パジャマは上下セットが必須なのですが、これが意外と明記されていないホテルも多いんです。 そこでパジャマについて、松村さんにお尋ねしてみました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「パジャマには、かなりこだわりました。数名での宿泊を想定していることもあり、お互いの居心地の良さや快適さを考慮したうえで、パジャマは上下セットにしています。ホテルのロゴもしっかりと入れさせていただきました」と松村さん。空間に馴染む、やわらかな風合いのパジャマは、ロゴがほどよく際立ち、とてもお洒落な印象でした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

大切な方と過ごす”水入らずの時間”を、より自由に楽しんで欲しいという想いから、スマートな非対面スタイル(無人運営)を採用している『TOUSUMI』。「土着の伝統に灯を。」というホテルのコンセプトと相まって、このスタイルは、ゲストに”極上の滞在空間”を届けるための大切な要素になっています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「soelさんや、今回ご協力いただいた皆さんとお話をしていく中で、”守破離(しゅはり)”という概念に辿り着きました。伝統を重んじる”守”、受け継がれた本質を問い直しながら、新たな探求を重ねていく”破”、そして探求してきたものづくりの精神を、現代の感性やライフスタイルと調和させていく”離”。

Craft Art Hotel 『TOUSUMI』は、”守破離”という概念の過程を経て生み出された”新たな価値”を、体験として提供するホテルです」と、松村さんは語ってくださいました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

受け継がれてきたものが、どのような”新しさ”を纏っているのか。皆さんもぜひ体験してみてください。伝統に対する見方が、そっとアップデートされるはずです。

【基本情報】 ■ホテル名:TOUSUMI ■住所:〒812-0038 福岡市博多区祇園町7番4号 ■電話番号:050-1785-4839 ■メールアドレス:tousumi@ldhd.co.jp ■運営会社:Local Design 株式会社

【施設詳細】 ■客室数:9室 ■チェックイン/チェックアウト時間:16:00/12:00 ■お風呂(大浴場/客室風呂 等):客室風呂有 大浴場無 ■インターネット環境(Wi-Fi 有無 等):有 ■空調設備:有 ■駐車場:無 ■クレジットカード対応:有

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