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「依存症はひとりではどうにもならない」アルコール依存症からの回復に必要だったこと【著者インタビュー】

  • 2026.7.9

【漫画】本編を読む

「たった一杯だけ」と出勤前に手を出したカルーアミルク。その一杯からアルコール依存症になり、苦しんだ日々を綴ったのが『人生が一度めちゃめちゃになったアルコール依存症OLの話』(かどなしまる/KADOKAWA)だ。著者・かどなしまるさんが、会社の人間関係のストレスをきっかけにアルコール依存症となり、その回復までを描いたコミックエッセイである。駅のトイレなどでお酒を飲んでからの出勤が常習化。仕事にも双子の妹との生活にも支障が出ているのに、それでもお酒がやめられない……。そんな明らかに異常だった日々と、回復するまでの道のりが生々しく語られている。かどなしまるさんに、アルコール依存症だった当時の心境や、振り返ることで見えてきた根本的な原因、自身の性格について語ってもらった。

※本作品はアルコール依存症に関する内容となっており、作品は一部センシティブな内容を含みます。ご了承の上、お読みください。

――現在はアルコール依存症から脱却しているわけですが、そのきっかけは何だったのでしょうか?

かどなしまる(以下、かどなし):お酒を飲んでいる時の自分はどこか仮の姿というか、お酒に自分をやってもらっているような感覚でした。何度も失敗を重ねる中で、自分自身で人生の主導権を握らないと、自分も周囲も望まない方向に進んでしまうことに気づいたんです。と同時に「もう来ちゃいけないところまで来てしまったな」と感じたことが、大きなきっかけのひとつだったと思います。

私の願いは、「明日が怖くないこと」と「素の自分で生きること」でした。それに本気で向き合ってみようと思えたのは、ふと「タイミングが来た」と感じたからです。

――本書には自分がアルコール依存症であることを認め、本などを読んで飲酒量とタイミングをコントロールしていったとありましたが、その中で「一番効いた」と感じた方法はどれですか?

かどなし:まず今だから言えることですが、依存症はひとりではどうにもなりません。信頼できるカウンセラーの方と出会い、自分の思考を見ていく作業ができたことが、私にとっては一番効果的だったと感じています。

断酒もいきなりゼロにするのではなく、まずは飲酒量やタイミングを少しずつ整えるなど、できることからスモールステップで進めていったのはよかったと思います。ただ少しずつマシにはなっていきましたが、ずっと“危うさの中にいる”感覚は抜けませんでした。

――今もアルコール依存症で悩んでいる人がいると思うのですが、そういった方たちにアドバイスするとしたらなんと言葉をかけますか?

かどなし:偉そうなことを言える立場ではないのですが、もし「どうにかしたい」と思えたときには、依存からの脱却を何よりも優先することです。私自身お酒に使ってきた以上のお金を回復のために使ってきましたし、それを一番優先にしていた期間がありました。

取材・文=原智香

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