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初めて泊まった彼の部屋で、私の歯ブラシだけ袋にまとめられていた話

  • 2026.7.8
ハウコレ

初めて泊まった翌日、私の歯ブラシだけが袋に入れられ、バッグの上に置かれていました。「忘れないで持ち帰ってね」と言われた瞬間、彼の部屋に残ってはいけないものにされた気がしました。

袋に入っていた歯ブラシ

付き合って4か月、初めて彼の部屋に泊まりました。駅まで迎えに来てくれて、帰りにコンビニで飲み物を選び、部屋では映画を見ながら他愛ない話をしました。棚には彼の本が並び、洗面所には彼の歯ブラシと整髪料だけが置かれていました。

私が持ってきた歯ブラシは、寝る前に洗面台の端に置きました。次に来たときも使えるかもしれない。そんなことを考えた自分が、少し浮かれていたのだと思います。

翌日、帰る準備をしていると、バッグの上に小さな袋がありました。中には私の歯ブラシが入っています。彼は何でもないことのように、「忘れないで持ち帰ってね」と言いました。

「持ち帰ってね」が別の意味に聞こえた

清潔にしてくれただけかもしれません。忘れ物をしないよう気を遣ってくれたのかもしれません。それでも、彼の歯ブラシの隣に並ぶことを避けられたようで、うまく受け止められませんでした。

「置いておいたらだめだった?」と聞くと、彼は「だめっていうか、持って帰ったほうがいいかなって」と答えました。その言い方が曖昧で、私はさらに悪い想像をしました。誰かが来るから隠したいのか。それとも、私はまだ彼の生活に入れてもらえる相手ではないのか。

玄関で靴を履きながら、「私以外も来るの?」と聞いてしまいました。責めたいわけではありませんでした。ただ、袋に入った歯ブラシが、そのまま私の立ち位置を表しているように見えたのです。

玄関で聞いた彼の本音

彼は靴に手をかけたまま、答え方を探すようにしてから言いました。「他の人が来るとかじゃない。まだ、誰にも付き合ってるって言えてなくて」

その言葉を聞いて、別の不安が出てきました。浮気を疑っていた自分が恥ずかしい一方で、誰にも話せない関係なのかと思うと、簡単には安心できませんでした。

「私は知られたら困る人なの?」と聞くと、彼は首を横に振りました。「そうじゃない。ちゃんと説明する前に、自分の部屋に君のものがあるのを見られたら、どう答えればいいか分からないと思ってた。自分を守ってただけだと思う」

その言い方は上手ではありませんでした。でも、隠したかったのは私ではなく、彼自身の覚悟のなさだったのだと分かりました。

そして...

その日は、歯ブラシを持ち帰りました。けれど帰り際、「次に来たときは、置くかどうか2人で決めたい」と伝えました。彼は「うん」とだけ返しましたが、その短い返事には逃げないという意思が少し混じっていた気がします。

たかが歯ブラシ1本です。それでも、恋人の部屋に自分のものが残るかどうかで、こんなにも気持ちは揺れるのだと知りました。私はまだ完全に安心したわけではありません。ただ、彼が何を怖がっていたのかを聞けたことで、次は私の不安も隠さず話してみようと思えました。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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