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旅先でカード決済しただけなのに消えた10万円、巧妙すぎる詐欺の手口

  • 2026.7.7

旅行中にタクシーへ乗り、目的地に着いてカードで運賃を支払っただけなのに、後から確認したら請求額が10万円を超えていた。そんな、想像したくもないトラブルに見舞われた人がいます。

「ネット環境が悪い」と言われ、車外での支払いに

きっかけは、ホテルまでわずか12分ほどのタクシー移動でした。メーターに表示されていたのは、ごく普通の金額。ところが運転手から「ネット環境が悪い」と言われ、車を降りてカード端末で支払うよう指示されたといいます。窓越しに手続きを済ませ、その場は普通に会計が終わったように見えました。

しかし、その決済の裏側では思いもよらないことが起きていました。

カード端末の決済中に裏側で起きていたこと

これが実際に起こった場所は、フランス・パリ。この出来事を英The Guardianで明かしたアンナ・ティムズさんは、愛犬を亡くした悲しみを癒やすために旅行していたといいます。美術館前からホテルへ向かうタクシーに乗車し、メーターには9.70ユーロ(約1,800円)と表示されていました。

しかし、ティムズさんがカード端末を車外に持ち出して操作している間に、運転手はひそかに画面上の請求金額を書き換えていたのです。このことに初めて気づいたのは、口座から570ユーロ、日本円にして約10万6,600円が引き落とされた後でした。

画像: カード端末の決済中に裏側で起きていたこと

銀行に届け出るも、補償は受けられず

ティムズさんはすぐに利用していた銀行のモンゾー(Monzo)に不正利用として届け出ましたが、「合意した金額を証明する証拠がない」という理由で申し立ては却下されました。

実は、今回利用されたカード会社は最近、こうした金額改ざんのケースに備えてチャージバックのルールを変更。加盟店側が正しい請求額を示せない場合は、利用明細だけでもチャージバックを申し立てられるようになっていました。

しかし新ルールを指摘しても、銀行側は「支払い前に金額を必ず確認してほしい」という回答を繰り返すのみで、対応は変わらなかったといいます。

海外では特に気をつけたい、旅先での鉄則

同様の手口は世界各地で確認されており、通貨に不慣れな旅行者ほど狙われやすいとされています。決済端末の画面を承認した直後に金額を書き換えるという手口は、タクシー以外でも起こっており、チーズ1切れが約12万8,000円にすり替えられた事例もあるといいます。

旅行中のカード決済は金額は支払う直前まで目を離さない、そんな基本的な心がけが、被害を防ぐ最大のポイントになりそうです。

Photo:magnific

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