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「102回目のプロポーズ」最終話、音(伊藤健太郎)のビデオメッセージから考える――パートナーの幸せを願う"やさしいエゴ"とは?

  • 2026.7.7

こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。

唐田えりかさんと霜降り明星・せいやさんがダブル主演する恋愛ドラマ「102回目のプロポーズ」(フジテレビ系)。6月24日(水)に最終話(第12話)が放送され、終幕しました。

本作は1991年に武田鉄矢さんと浅野温子さんがダブル主演し、最高視聴率36.7%を叩き出した恋愛ドラマの金字塔「101回目のプロポーズ」の続編ということで、大きな話題を集めていた作品です。

最終話前に亡くなってしまったヒロインの婚約者

前作主人公である星野達郎(武田さん)といまは亡き妻・薫(浅野さん)の娘である星野光(ひかる/唐田さん)に、不器用ながら真面目で一生懸命な非モテ男・空野太陽(せいやさん)が恋をする物語。

ただチェリストの光には、楽団で出会った人気ピアニストの婚約者・大月音(おと/伊藤健太郎)がいました。音は誠実でやさしい好青年だったのですが、物語途中で膵臓がんを患っていて余命3カ月であることが発覚。第11話のラストで音は天国へ……。

最終話のクライマックスで、音が生前撮影していたビデオメッセージを、太陽と光が観るシーンがありました。音は自分が亡きあとは太陽が光を笑顔にしてやってほしいと語っていたのです。

さて、みなさんは最愛の女性を他の男性に託すという音の想い、どのように受け止めたでしょうか?

もしビデオメッセージがなければ光は次の恋に……

自分が光の立場だったらと考えて、本人の意志を無視して勝手に太陽を押し付けられたようで有難迷惑と感じる方々もいるかもしれません。

たしかに筆者もこのシーンで音のエゴイズムを感じました。しかし、音と光の積み上げてきた関係性を考えると、彼のメッセージは“やさしいエゴ”だとも思ったのです。

実際、音が太陽に託したことを光は嫌がっている素振りはありませんでしたから、彼女の性格を熟知したうえで、音は自己判断で太陽に託したのでしょう。

これはあくまで考察ですが、おそらく音はこういった言葉を残しておかなければ、自分が亡きあとも光が罪悪感などから次の恋愛に進めなくなってしまうのではないかと、懸念していたのでは……? 愛する女性の人生を前に進めるために、独断で行動を起こしたのかもしれません。

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ときには自身の不利益も度外視で相手の幸せを願う

ですからこの音のビデオメッセージは、エゴはエゴでもパートナーのためを想った“やさしいエゴ”であり、結婚を前提に交際中のパートナーがいるみなさんにとっても、“気付き”があるのではないでしょうか?

音は余命宣告されていたという特別な事情がありましたが、彼が自分のことよりもパートナーの幸せを最優先に願っていたことは事実。価値観は多様ですので音の思考・行動に納得・共感できないという人もいるでしょうが、パートナーへの“愛情の形”のひとつとして学びがあると思うのです。

人生を共に歩む夫婦がお互いに、ときには自身の不利益も度外視で、パートナーの幸せを心から願い、行動に移す――。劇中の音の行動は自分が亡くなることを見据えたものでしたが、これから何十年と長い長い時間を一緒に過ごしていくからこそ、そういったマインドセットが結婚生活を末長く良好に続けていくための、大切なファクターになるのかもしれません。

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ネガティブな事態を想定した会話を積み重ねる

けれど、パートナーの幸せを最優先に考えるというマインドを持つことは、言うは易く行うは難し。どうすれば身に付くのでしょうか。

あくまで一例ですが、結婚を控えている時期という上り調子で幸せの絶頂に向かっているときこそ、不可抗力のアクシデントや何をやってもうまくいかない時期といった人生が下り坂になるケースも想定して、パートナーと意見交換をしておくといいと思います。

縁起でもないかもしれませんが、現実として夫婦がネガティブな問題に直面する可能性はあるわけです。

たとえば会社都合で世帯収入が激減してしまうとか、人間関係のトラブルに巻き込まれてしまうとか、夫婦のどちらかが病気を患ってしまうとか……。幸せでいるときこそそういった事態を想定して、「どうやって力を合わせて乗り越えるか?」を話し合い、シミュレートしておくことで、パートナーを最優先に想う気持ちが育まれていくかもしれません。

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逆境のときこそお互いの人間性や真価が問われる

順風満帆のときは、「私たち夫婦なら何が起こっても大丈夫!」といった“無敵感”を抱いているかもしれませんが、人生は山あり谷ありですから、逆境のときにこそお互いの人間性や真価が問われるでしょう。

ですから“無敵感”があるときから、“もしも”の状況でお互いがお互いのために何ができるのかという対話を、積み重ねておくといいのではないでしょうか?

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