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「掃除とかは後でやればいいよ」ソファで3時間動かない夫。だが、妻が指示の仕方を変えてみると

  • 2026.7.7

動かない夫と溜まる不満

土曜の朝、私は洗濯機を回し、掃除機を出し、買い物のメモを書いていた。夫は遅く起きてきて、真っ先にソファへ寝転がった。

「ねえ、少しだけ手伝ってくれない?」

スマホから目を離さないまま、夫はあっさり言った。

「掃除とかは後でやればいいよ」

後でって、いつ。

喉まで出かかった言葉を、私はまた飲み込んだ。

言わなくても気づいてほしい。

結婚してからずっと、私はそう願ってきた。そのたびに気づいてもらえず、不満だけが胸に積もっていく。

その日も、私は掃除機をかけ、風呂を洗い、献立まで考えて買い物に出た。帰ってきても、夫は同じ姿勢でソファに沈んでいた。時計を見ると、三時間が過ぎていた。休日のたびに、私だけがぐるぐると動き回っている。

そのくせ夕方になると、夫は「今日はゆっくりできたなあ」なんて伸びをする。その一言に、また胸の奥がざらついた。

察するのをやめた日曜

翌週の日曜、私は作戦を変えた。察してもらうのを待つのをやめて、やることを一つずつ手渡すことにしたのだ。

「じゃあ洗濯機お願い」

ソファの夫が、きょとんと顔を上げた。

「え、今から?」

「うん。干すところまでね。私は床の掃除と買い物に行ってくる」

夫は一瞬固まったあと、のろのろと起き上がった。

「洗剤ってどれ」とぼやきながらも、ちゃんと洗濯機の前に立っている。

やってほしいことを、あいまいにお願いするからいけなかったのだ。相手が迷わないくらい具体的に、一つずつ。

そう決めてしまえば、言葉はするりと出てきた。

「終わったら玄関の掃き掃除ね。ほうきは下駄箱の横」私が続けると、夫は「了解」と小さく笑った。

回り出した休日

午前中が終わる頃には、洗濯物は風に揺れ、床はさっぱりして、買い物も済んでいた。一人で抱え込んでいた頃より、ずっと早い。

「言ってくれれば、やったのに」

夫がぽつりと言った。その一言に、これまでなら腹が立っていた。でも今日は違った。

「うん。だから、言うことにしたの」

私が笑うと、夫はばつが悪そうに頭をかいた。それから、「次は何すればいい?」と自分から聞いてきた。

察してもらうのを待つより、口に出したほうが早い。溜め込んでいた不満が、嘘みたいに消えていた。あの休日から、我が家の予定はいつも二人で決めている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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