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本当にただの風邪…? 「ただの風邪でしょうな」と医師は言うけれど、次第に違和感が…!?【書評】

  • 2026.7.3

【漫画】本編を読む

ほのぼの&味のある絵柄で、シュールな笑いを届けてくれる『文学的なオチが癖になる 雪のヤドカリ4コマ劇場』。

漫画家・イラストレーターの雪のヤドカリさん(@yukinohotel)らしい“味わい”を堪能できる「病院」をテーマにしたエピソードを紹介したい。

病床に臥し、もう永くないと思われるおじいさん。長年連れ添った伴侶のおばあさんに「最期にもう一度だけ あの頃に戻りたいのう……」と切々と語る。

その想いを叶えてあげるため、おばあさんは「あの頃」と同じ姿になるのだが――。

おじいさんの戻りたい「あの頃」。

なんとなく若かりし頃のエモい青春を想像してしまいがちだが、人の人生はさまざま。そりゃ本作のような「戻りたい時」もあるよなぁと、妙に納得して笑ってしまった。

また別の話では、体調不良で医療機関を受診したごく普通の男性。お医者さんは「こりゃま ただの風邪でしょうな」とのんきな様子。男性はホッとする。

…という、ごくごくありふれた光景でありながら、コマを進むごとに小さな違和感が募り、そしてラスト。登場人物の男性も、そして読者も、シンクロ率120%で医師にツッコミを入れてしまうのではないだろうか。

文=雨野裾

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