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「何年住めばゴミの日覚えます?」と嫌味な言い方をする管理人。後日、他の住人に怒られたワケ

  • 2026.7.5

ゴミ出しで浴びせられた嫌味

そのマンションに越して、もう数年になる。

ある朝、資源ゴミの日を勘違いして、うっかり共同のゴミ置き場に袋を出してしまった。

すぐに管理人が飛んできた。持ち帰るように言われるのは当然だ。

私だってミスをした。問題は、その言い方だった。

「何年住めばゴミの日覚えます?」

棘のある声だった。ゴミ置き場の前で、わざと周りに聞かせるように大きな声を出しているようにも思えた。

「いつになったら覚えてくれるんですかねえ」

ちょうど出勤前の住人が何人か通りかかり、その視線がこちらに刺さる。

私は袋を抱えて、小さく頭を下げるしかなかった。

(たかがゴミの日を一度間違えただけで、そこまで言うか)

腹の底で燻る思いを抑えて、私は袋を部屋へ持ち帰った。この管理人は、日頃から住人を上から見るような物言いをする人だった。

漁っていたのは管理人だった

それから数日後のことだった。仕事を終えて帰宅すると、エントランスの脇で管理人と、別の住人が言い争っている。

通り過ぎざまに耳を傾けて、私は思わず足を止めた。

どうやら管理人が、住人のゴミ袋を勝手に開けて、中身を漁っていたところを見つかったらしい。

「勝手にゴミ漁らないで」

住人の声は震えていたが、はっきりと怒っていた。管理人はしどろもどろに言い訳を並べる。

「いや、これは分別の確認をですね……」

「確認? 袋を開けて中身を出すのが確認ですか。これはプライバシーの侵害ですよ」

詰め寄られた管理人の顔から、みるみる血の気が引いていく。あれだけ大きかった声が、今はか細く裏返っていた。いつもの高圧的な態度は、どこにも見当たらない。

騒ぎを聞きつけて、他の住人も足を止め始めた。冷ややかな視線が、ぐるりと管理人を取り囲む。

近くにいた年配の住人が、聞こえよがしに「前から態度が横柄だと思ってたのよ」とつぶやくのが耳に届いた。周りの何人かが、それに小さくうなずいている。

「以後、気をつけますので……」

そう絞り出すのが精一杯で、管理人はうつむいたまま黙り込んだ。

人のゴミを漁っておいて、この前は私にあれだけ偉そうに説教していたのか。

(いいきみだ)

込み上げてきたのは、隠しようのない痛快さだった。数日前に浴びせられた嫌味のもやもやが、すっと晴れていく。

それ以来、あの管理人が私にゴミの日の嫌味を口にすることは、二度となかった。ゴミ置き場ですれ違っても、決まりが悪そうに目を逸らすだけだ。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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