1. トップ
  2. 25回模様替えした建築士ママの発達グレー息子のための「子ども目線の」おもちゃ収納

25回模様替えした建築士ママの発達グレー息子のための「子ども目線の」おもちゃ収納

  • 2026.7.2

「子どもの目になって、世界が見えたらどんなに楽か。」発達グレーの5歳の息子を育てながら、私は何度もそう思いました。子どもを産んだからといって子どもが理解できるわけではなく、むしろ私は長い間子どもの本質を見誤ってきたように思います。こんにちは。5歳と2歳の子育てをする、DIY大好きな建築士ママのかぁやんです。実は公には言っていなかったのですが、上の子は7ヶ月で保育園に入園し、下の子は4ヶ月で保育園に入りました。今でこそ子育てを楽しめるようになりましたが、頼れる実家もなく、当時は家事も子育ても手探りの中で、上の子の出産後は産後うつ一歩手前に。1秒でも早く立って歩いてほしい、1日でも早く自分で食べてほしい、そう願って入園前も毎月一時保育を上限いっぱい申し込んでいました。「自分は子育てが得意じゃない」と気づくのに、あまり時間はかかりませんでした。今回は、そんな苦手意識を抱える中、模様替えを繰り返すことで見つけた「子どもの目線に立った収納づくり」のポイントをお伝えしたいと思います。

 (1698248)

模様替え25回の中で気づいた子どもの基準

元々DIYは好きだったのですが、子どもの出産をきっかけに子どもに関係するものをよく作るようになりました。振り返ると、子育てに苦手意識が芽生えていた私にとって、これは大正解だったと思っています。わが家にはリビング横に3畳の子どもコーナー(+1畳の押し入れ)があり、この3年間でここを約25回模様替えしてきました。

 (1698252)

大人の都合だった収納

でも振り返ってみると、そのうち20回くらいは「大人の都合での模様替え」だった気もします。今回は子どもの目線でたどり着いたおもちゃコーナーの収納を中心にポイントを押さえていきたいと思います。考え方が少し変わったのは、「子どもの基準に寄り添ってみよう」と思ったときでした。大人基準だと・片付けは当然すべきもの・しなければ怒られて当然・おもちゃが好きなのは理解できる・でも片付けられないほど欲しがってはいけないどれも、一度は頭をよぎったことがある考えではないでしょうか。でも子ども基準で考えるとこうなります。・なぜ片付けないといけないのかわからない・よくわからないけどママがカリカリしている・おもちゃはいっぱいある方がいい・もっと欲しい価値観は、まるで交わる気がしません。もっとも発達グレーを指摘されている息子は自分の気持ちを説明するのが苦手で、本人がこうした価値観を自覚しているかどうかもかなり怪しいところです。最近読んだ『麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること』(工藤勇一著/かんき出版)に、ぼんやりと感じていた子どもの視点は大人とまるで違うということが言語化されていてとても腑に落ちました。つまり子ども自身は片付けや収納のことなど何も考えていないのに、私は勝手に片付けの基準を作って勝手にカリカリしていたのです。これが大人同士の出来事だったら、片方はかなり窮屈な思いをしているなと思うわけです。

モンテッソーリ教育との出会いと、"本のやり方"からの卒業

前回の記事でも触れたように、初めての子育てに気合い十分だった私は、妊娠中から「子ども自身が自ら成長する力を持つ」というモンテッソーリ教育を取り入れたい!と鼻息荒く過ごしていました。ところが、本でおすすめされている月齢に合った知育アイテムなどを取り入れても、息子の反応が悪い。振り返ると当時は今よりさらに息子は発達がゆっくりで、「月齢などの基準が気になる」私の環境づくりと相性が悪かったのです。もともとモンテッソーリ教育の根本は「子どもを観察し、その子の発達に合った環境を整えること」にあり、月齢の目安はあくまで参考情報にすぎません。ただ、当時の私はどうにも気になってしまった。なので、思い切ってモンテッソーリ教育の"ハウツー本"とは距離を置くことにしました。考え方自体は「環境を整えれば子供には自分自身を成長させるエネルギーがある」というとても共感できる内容だったので、その部分を信じ、自分が他の子と比較してしまうなと感じる部分からは離れることにしたのです。振り返ってみれば、「目の前のわが子を観察して、この子に合った環境を整える」という今の私のやり方は、モンテッソーリ教育が本来大切にしている姿勢そのものなのかもしれません。

 (1698256)

「ちゃんとすること」が目標じゃない。わが家の収納のゴール

模様替えを繰り返す中で、収納の目標は少しずつ変わっていきました。「ちゃんと片付けられること」ではなく、「まあ、ママがパズルだけは箱に入れてって言ってるから入れるか」「確かにおもちゃが飛び出していない方が遊びやすいな」とそれくらいは感じてもらえるといい、それがわが家の収納の目標になりました。子どもを育てていると本当に感じるのが数年越しで回収される伏線の多いこと多いこと。3歳でできるようになってほしいと教えたのに、一切の関心が払われず、親が諦めたことを5歳でできるようになる。「だってママが言ってたし」。「聞いてたんかい」と何度も驚かされました。

収納を考えるときの3つの視点

そうした経験を経て、私が実践したのが次の3つです。(1)親の手間が極力減る収納にする(2)子どもが見て理解できる収納にする (3)小さなステップの声かけで子ども自身が片付けられるようにする

視点(1)親の手間が極力減る収納ーママの負担を減らすこと

私が特に重要視しているのは、ママの心理的負担が軽くなることです。もちろん子どもの生活環境を整えることは大切ですが、ママが疲れていて模様替えをするよりも少しでも寝た方が「子どもかわいいな」と思える余裕が出るなら、寝た方が断然いい。それもまた子どもの環境だと思うのです。<DIY絵本棚の例>例えば、私が考案した「DIY絵本棚」があります。Instagramでは大きな反響をいただきました。

 (1698254)

これは「手間はかけたくないけど子どもには賢くなってほしい」という、かなり欲張りな願いを叶えた結果だったとも言えます。「絵本の表紙が見えていた方が子どもが本を読むようになる」と言われています。でも正直に言うと、「容量の少ない表紙の見える絵本棚に子どもの興味のある絵本だけをローテーションする手間なんてかけていられない」というのが私がこの絵本棚を思いついたきっかけだったように思います。そこで「表紙も見えるが60冊入る」という棚を作ってみたところ、これが大反響。立てるタイプの本棚から表紙が見える棚に絵本を選んで移動させる、その手間をショートカットしたわけです。

作り方はこちらの投稿から

視点(2)子どもが見て理解できる収納にする

こちらはズバリ「写真を貼る」が大正解でした。見た目が映えるのが大好きなので、統一感のあるシールなども自作し配布したことなどもあるのですが、こちらはもう少し子供が大きくなってからでもよかったなと感じています。

 (1698240)

ピクトグラム(絵記号)のような抽象的なマークを理解できるようになる年齢には個人差が大きく、低年齢の間は実物の写真を貼ることが「ママ、〇〇どこ〜?」と聞かれない仕組みになってくれました。また、子どもが複数いる場合の洋服の収納は子どもの顔写真を貼ることで、色や記号のわからない子供にも認識できるようにしています。これにより、誤って子どもが自分以外の引き出しを開けてぐちゃぐちゃにしてしまうということを防いでいます。

「ざっくり」と「きっちり」の使い分け

おもちゃ収納は大きく2種類に分けています。・ざっくり収納・きっちり収納

 (1698304)

ざっくり収納は大きな引き出しで「子どもごと」に分けていて、100円ショップのおもちゃやお子様ランチのおまけなどなんでも投げ込めてぐちゃぐちゃでも入る大きなサイズです。一方きっちり収納は少し小ぶりで分類がされていて、子どもが「遊びたくなる」作りにしています。ざっくり収納は「溢れたらいらないものを捨てる」という約束をしており、定期的に見返して捨てるものを一緒に選んでいます。3歳半ごろまで捨てられるものが一切なく、ぐっと堪えていたのですが、淡々と毎シーズン聞き続けた甲斐があり、今では溢れない量に管理できるようになりました。

 (1698305)

視点(3)小さなステップの声かけで子ども自身が片付けられる

こちらはおもちゃを2つのグループに分け、高さを変えて収納しています。①子どもがよく遊び、子どもでも管理できるもの → 低い場所へ ②子どもがあまり遊ばない2軍や、子どもには管理しにくい特別なおもちゃ → 高い場所へ

 (1698306)

低いところには、子どもが今ハマっているおもちゃや図鑑を配置しています。好きなときに遊んでOKです。片付けは引き出しに写真を貼り、時間はかかりましたが「魚はこの引き出しに入れて」という指示があれば子ども自身でできるようになりました。室内砂遊びの砂やスライムなど、子どもが管理できないとママの心が乱されるものは徹底して高いところに置いて、特別なときに楽しむものにしています。

 (1698307)

苦手だった子育てを変えてくれたDIY

冒頭でお話ししたように、私はもともと子育てが得意なタイプではありませんでした。でも模様替えやDIYという「自分ができること」を切り口に子どもと関わり続けた結果、今では子育てが結構好きになり、苦痛もほとんどなくなりました。子育てに苦手意識があっても、自分の得意なことを通して子どもを理解する道はきっとあります。そういう人間もいるということが、誰かの参考になればうれしいです。本当に大変な子育て、少しでも自分が楽しめる方法が見つかるといいですよね!

【Profile】かぁやん(@ka.sweet.home)

 (1697330)

収納や安全面など、子どもがいる家庭ならではの悩みをインテリアで解決する建築士ママならではのアイデアやDIYアイテムを発信しています。また、建築士ママとしての知識をフル活用して、発達が気になる長男のためにインテリアや子供用家具・遊具でできるサポートを日々模索中。自身の子育て経験を活かし、「子どもの手が届かない収納」もしくは「触れても安心・壊れてもOKな家具のDIY」のコツをお伝えします! インテリアブランド KA home deco オーナー。

Instagram:かぁやん(@ka.sweet.home)

Blog:のびのびすぎる子育てとDIY

元記事で読む
の記事をもっとみる