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夫と親友が不倫!? 信頼していたふたりによる二重の裏切りが妊娠中の妻を襲う! この地獄の果てに彼女を待つものは?【書評】

  • 2026.7.1

【漫画】本編を読む

『結婚は地獄の始まり 夫の不倫相手は友達でした』(つきこ:原作、リアコミ:企画、鯨ワークス:漫画/KADOKAWA)は、夫の不倫相手が自分の友人だったという衝撃的な事実から始まる、人間関係の崩壊を描いた作品である。

主人公・つきこは大学の同級生だった夫と結婚、妊娠して幸せいっぱいの日々を過ごしていた。ある日、大学時代のゼミ仲間と久しぶりの飲み会をすることになり、学生時代の親友・ミナとSNSの連絡先を交換する。彼女の投稿を見てみると、そこにはドライブデートを楽しむ写真が。しかし、そこに見切れている男性が夫ではないかという疑念を抱く。調べていくうちに不倫していることを確信したつきこはふたりを決別させようとするが、ミナは常軌を逸した行動に出て――。

物語は、夫と親友という信頼していたふたりに裏切られるという、まさに地獄のような二重の衝撃を軸に展開していく。夫婦と友情、本来は支え合うはずの関係が同時に崩れていく構図は、強い緊張感をもたらす。さらに、親友が関係を断ち切ろうとする主人公に対して執着を見せることで、状況はより複雑で逃げ場のないものへと変化していく。続刊の『結婚は地獄の始まり 2 夫の不倫相手は友達でした』では、つきこと夫の両家の親を交えた話し合いや、ミナとの直接対決など、まだまだ修羅場が続く。

信頼関係が崩れるとき、それが身近な存在であるほどダメージはより深刻なものとなる。外からの侵入ではなく、内側から崩壊していくことの危うさが本作の核となっている。しかも、つきこは身重である。言い訳ばかりの夫、常識が通じないミナ、身勝手なふたりに振り回されるつきこに、いつの間にか感情移入しているはずだ。

一方で、彼女はただ翻弄されるだけではない。怒りと混乱を抱えながらも、自分なりの答えを模索していく。離婚か、再構築か、それとも別の道があるのか――。過激な状況を描きながらも、むしろ誰にも起こりうる事象として、「人間関係の不確かさ」を浮かび上がらせる作品である。

文=ヒルダ・フランクリン

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