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時代と共に変容してきたガラス家具の軌跡

  • 2026.7.1

Glass Furniture

時代と共に変容してきたガラス家具の軌跡

ガラスの家具に焦点を当てた展覧会「ガラスの家具展」が、gallery topsoにて7月5日(日)まで開催中。

Crystal Stool by Philippe Starck for GLAS ITALIA in Glass
Ghost Armchair by Cini Boeri & Tomu Katayanagi for FIAM in Glass

20世紀初頭、モダニズムの到来と共に新たな位置付けを獲得したガラス。
デザイナーたちはそれまで天板や装飾など補助的なものとして扱われてきたガラスの透明性や光の反射、物質の不在性に着目し、素材そのものを主役に据え始めた。

その後、工業化に伴う技術的発展を背景に、ガラスは「見えない構造」として、重量を持ちながらも視覚的には軽やかであるという相反する性質を内包する新たな造形領域へと到達。
30sには近代ガラスデザインの原点とされるデザイナー Gio Pontiや Pietro Chiesaによる家具が発表され、ガラスは装飾から構造へと移行していく。

TESO Glass Table by Renzo Piano for FontanaArte in Glass and Metal
Bent Glass Chair in Navy Fabric and Steel
Glass Top Coffee Table by Leon Rosen for Pace Collection in Glass and Brass

1973年には、世界的ブランドとして知られる「FIAM ITALIA」の強化ガラスによって、それまで叶わなかったガラス家具の量産化が可能に。
同時期、日本においては、倉俣史朗がUV接着技術を用いてガラスを詩的かつ空間的な表現へと昇華した。
「Glass Chair(硝子の椅子)」や「Glass Shelves(硝子の棚)」、「Glass Table(硝子のテーブル)」といった彼の作品群は、物質の存在を極限まで希薄化しながら「浮遊」や「解放」といった概念を体現し、ガラス家具のもう1つの方向性を提示している。

一方で、1972年に創業した「GLAS ITALIA」は、ガラス加工技術を基盤としながら、00s初頭以降、Piero Lissoni、Jean-Marie Massaud、Philippe Starck、吉岡徳仁らとの協働を通じて、ガラス家具を継続的なプロダクトとして展開。
さらに倉俣の作品をはじめとする歴史的デザインを現代の技術によって再生産することで、実験的表現と工業製品の架橋を担った。

PAROLA Floor Lamp Amber by Gae Aulenti & Piero Castiglioni for FontanaArte
Compression Table by Philippe Starck for GLAS ITALIA in Glass and Wood

同じガラスという素材を対象としていながら、「FIAM」が構造的成立を工業化したのに対し、「GLAS ITALIA」はその技術を基盤に、デザインの多様性を保ちつつ市場へと進出した。

本展では、こうした各時代に製造されたガラス家具を通し、ガラスがいかにして装飾から構造へ、そして物質から現象へと変化していったのかを考察していく。

Prism Glass Wardrobe by Tokujin Yoshioka for GLAS ITALIA in Glass , Steel and Mirror
Glass Table by Shiro Kuramata for GLAS ITALIA in Glass

確かな存在感を放つ、透明な家具たち。
時代と共に更新されてきた、ガラスの可能性を紐解いて。


GALLERY TOPSO
03-6783-0189



【Glass Furniture: Gio Ponti , Pietro Chiesa , Cini Boeri , Tomu Katayanagi , Shiro Kuramata, Piero Lissoni , Philippe Starck and Tokujin Yoshioka 1930s - Contemporary】
DATE:7月5日(日)まで開催中
※月曜定休
TIME:12:00pm〜7:00pm
PLACE:gallery topso
ADDRESS:東京都江東区扇橋1-2-3
ADMISSION FREE
WEBSITE:stoop.jp/whatson/glass-furniture

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