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「私、運転できないの」と子供を2年間送迎させたママ友。だが、ママ友の本当の姿に言葉が出なかった

  • 2026.7.1
「私、運転できないの」と子供を2年間送迎させたママ友。だが、ママ友の本当の姿に言葉が出なかった

頼まれた送迎

息子が同じ高校に入った同級生の母親と、ちょっとした顔見知りになったのは入学式の日だった。学校は家から遠く、朝はみんな車での送りが当たり前の地域だった。

「私、運転できないの」

その人は申し訳なさそうに、そう切り出した。

「だから、もし良かったら…うちの子も一緒に乗せてもらえないかしら」

同じ方向だし、断る理由もない。私は軽い気持ちで引き受けてしまった。こうして毎朝、二人分の送迎が私の役目になった。

「ありがとう、本当に助かるわ」

最初のうちは、そう言われて悪い気はしなかった。

積もっていく不満

けれど日が経つにつれ、私の中に小さな引っかかりが生まれていった。

その人は仕事をしていない。

昼は友人とランチ、夜は趣味のスポーツにと、いつも活動的に出歩いていたのだ。

「昨日のランチね、すごく美味しかったの」

「最近やっと上達してきてさ」

送迎を頼んでおきながら、自分はあちこち動き回っている。その姿を見るたび、私は言葉を飲み込んだ。

(運転できないって、本当なのかな)

私は昼も夜も働いていた。

睡眠時間を削って、それでも毎朝ハンドルを握っていた。そんな日々が、気づけば二年も続いていた。

そしてある朝、寝不足が限界に達したのだと思う。送迎の途中、私はほんの一瞬、意識が飛んだ。

車が縁石に乗り上げ、溝に片輪を落としてタイヤがパンクした。幸い、子どもたちにも私にも怪我はなかった。

手のひら返し

私はすぐにその人へ電話をかけ、状況を正直に説明した。迎えに来てもらうしかなかったからだ。怪我人はいないと伝えても、電話の向こうの声は、みるみる険しくなっていった。

「……信じられない。事故なんて」

「本当にすみません。でも、子どもたちは無事ですから」

すると、その人はぴしゃりと言い放った。

「もう、あなたの車には乗せたくない」

一瞬、何を言われたのか分からなかった。

二年間、毎朝頭を下げられてきた相手から、突き放すような一言。けれど、本当に驚いたのは、その翌日からだった。

あんなに「運転できない」と言っていたその人が、自分の車で、堂々と息子を送り始めたのだ。送迎の列で見かけたとき、運転席の横顔は、何事もなかったかのように落ち着いていた。

(……運転、できるじゃない)

私と目が合うと、その人はすっと視線を逸らした。何かを察したのか、その後はもう、送ってほしいとは一度も言ってこなかった。

事故の修理代は痛い出費だったけれど、二年間積もったモヤモヤは、嘘みたいに消えていた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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