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【絶品!郷土メシ】本場・宮崎の「冷や汁」はひと味違った!いりこの濃厚旨味に、倍量作ればよかったと後悔した話

  • 2026.6.30

その名前から「ご飯に冷めたみそ汁をかけただけのもの」と思われがちな「冷や汁」ですが、実はとても奥が深い郷土料理なのだそうです。いまや、全国で派生版の冷や汁が作られていますが、本場である宮崎県の冷や汁はひと味違うとか。どの地域の「冷や汁」も食べたことがありませんので、この機会に挑戦してみます!



この記事は、「農畜産物流通コンサルタント&農と食のジャーナリスト」という肩書で活動している山本謙治さんこと、やまけんさんが、『家の光』で2021年12月号~2024年4月号まで連載していた「やまけんのニッポン郷土食遺産」を参考にしています。

『家の光』はJAグループである家の光協会が、農家向けに毎月発行しているファミリー・マガジンで、今から100年以上前の大正14年(1925年)に創刊しました。「食と農」「暮らし」「協同」「家族」という4つの柱を基本に、JA組合員をはじめ地域の人々の暮らしに役立つ情報を掲載しています。

「冷や汁」的な郷土料理は全国各地に点在しますが、やまけんさんの記事によれば本場・宮崎県の「冷や汁」はひと味違うのだとか。いったいどんな味なのか、さっそく作ってみます!

宮崎県の郷土料理「冷や汁」の材料と作り方
※今回はやまけんさんの記事と、農林水産省のホームページを参考にして作りました。

【材料】※2~3人分
いりこ…25g
みそ…55g
白いりゴマ…20g
ピーナッツ…25g
豆腐…1/4丁
きゅうり…1/2本
青じそ…1~2枚
みょうが…適量
しょうが…適量
麦飯…2~3杯



麦飯は炊いておきます。
いりこは頭とはらわたを取り除いておきます。
きゅうりは輪切りにしておきます。
青じそ、みょうが、しょうがはみじん切りにしておきます。

【作り方】※調理時間:15分
1. フライパンにいりこを入れ、中火でよく煎ります。



2. すり鉢にいりこ、ゴマ、ピーナッツを入れて粉状になるまでよくすります。



3. みそを加え、さらによくすります。



4. 豆腐を加え、すりながら混ぜます。


5. 人肌くらいに冷ましたお湯300ml(分量外)を加えて溶かします。



6. きゅうり、青じそ、みょうが、しょうがを加えます。



7. 器に盛りつけた麦飯にかけて、出来上がりです。



「冷や汁」という名称を初めて聞いたときに想像したのは、文字通り冷たいご飯に冷めたみそ汁をかけただけのものでした。宮崎県の「冷や汁」は根本的に作り方が違い、「すり鉢で作る料理」だったのです。

もともとは夏の農作業の合間に麦飯に冷たい汁をかけてかきこむものだったらしいので、余りものでさっと済ませる印象がありましたが、ちゃんとすり鉢を使って手間をかけて汁を作っているところが「冷や汁」の奥が深いところです。

「冷や汁」の存在はかなり以前から知ってはいましたが、実は今回初めて作りました。味の素朴さは思った通りでしたが、口に入れたとたんにとんでもない旨味が広がりました。

青じそ、みょうが、しょうがといった薬味の風味もほどよい上に、ゴマとピーナッツの持つコクがしっかりと味の奥の方に感じられつつ、「なんだこれ!」と思ううちにどんどん箸が進み、あっという間に食べ終えてしまいました。参考にした元レシピが6人分だったので、さすがに多いと思って半分にしたのですが、食べ終えてすぐ、レシピ通りの分量で作ればよかったと後悔する始末でした。



材料をすり鉢ですりつぶすというのが作る上でのポイントですが、すり鉢がなくてもミルサーなどの乾燥した固形物を粉砕できる調理器具があれば代用は可能です。

やまけんさんの記事にも、ベースにどの魚を使うのかがポイントだと書かれていましたが、焼いたアジやサバ、なかにはタイなどの鮮魚を使う豪華版もあるそうです。いりこは乾燥して味が凝縮しているので、すり鉢ですって粉状になると旨味がものすごく出ます。

今回久しぶりにいりこをすって食べてみて、そのおいしさには本当に驚きました。
粉末だしももちろんおいしいですが、いりこ本来の旨さは格別に思います。

ちなみに以前、宮崎市民を対象に行われた「あなたが考える宮崎の郷土料理」という調査で、35%を占めるトップ回答になったのが冷や汁だったそうです。
宮崎グルメとしてメディアに取り上げられるのはチキン南蛮の方が多いように感じますが、冷や汁は飲食店ではなく、家庭で食べる料理として認識されているんですね。
それこそが郷土料理だと思います。

本当においしい冷や汁が出来上がりますので、ぜひ作ってみてください!

参考Web
農林水産省 うちの郷土料理「宮崎県 冷や汁」
https://x.gd/9OqCqy

山本謙治さん プロフィール

農畜産物流通コンサルタント&農と食のジャーナリスト。学生時代にはキャンパス内に畑を開墾して野菜を生産し、卒業後は畜産関連の調査・コンサルティングの仕事や流通業を経て会社を設立。農業・畜産分野での商品開発やマーケティングに従事する傍ら、日本全国の食を取材して地域の郷土料理や特産物を、書籍やテレビを通じて一般に伝える活動を続けている。

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