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リヨンで体験! スイーツと本場のブションをホッピング。【フランス、美食の渓谷を巡る旅。】

  • 2026.6.13

フランス東部のソーヌ川からローヌ川の流域は、国内随一の美食都市リヨンをはじめ、果物やハーブの産地、ワインの銘醸地が点在するグルマン垂涎のエリア。「ヴァレ・ド・ラ・ガストロノミー(美食の渓谷)」を巡って、より深くフランスを味わう旅へ。


Lyonリヨン

世界一の美食の街に、グルマンたちが集う。

すべての食いしん坊が憧れる美食都市リヨン。ルネサンス様式の建物が並ぶ街を歩くと、ブイヨンのいい香りが漂ってくる。匂いの先には、郷土料理を供するリヨン特有の大衆食堂“ブション”がずらり。ワインと料理に舌鼓を打ちながら、みな食の時間を真剣に楽しんでいる。

ケーブルカーで上がった先、フルヴィエールの丘からリヨン市内を眺める。

街の胃袋とも称されるポール・ボキューズ市場に立ち寄ろう。古代から交通の要所として栄えてきたリヨンは各地から新鮮な食材が届く。野菜、シャルキュトリー、スイーツとあらゆるグルメがひしめき合う天国のような場所だ。ただ食べるだけでなくフードツアーに参加するのもおすすめ。市場探索のほか、市内のパティスリーを巡るプランなど、目的に合わせてプロが案内してくれる。20世紀前半、リヨンで3ツ星店を率いたウージェニー・ブラジエをはじめとするメール・リヨネーズ(リヨンの母たち)と呼ばれる女性シェフの活躍、ブラジエのもと修業したポール・ボキューズの存在、彼が50年以上3ツ星を維持したストーリー……。歴史を知ると、リヨンの日々がもっとおいしくなるはず。

ポール・ボキューズ市場に並ぶ、名物のロゼット・ドゥ・リヨン。

Bernachonベルナシオン

アントルメからボンボンショコラ、タブレットまで豊富なラインナップ。

フランスが誇る、ショコラの老舗で職人体験。

ビーントゥバーの先駆け。1953年から3代にわたって家族で継承され、75年にエリゼ宮に提供されたアントルメ「プレジダン」等でも知られるショコララバー垂涎の老舗だ。ショップやサロン・ド・テを訪れるのもいいが、「美食の渓谷」的楽しみ方は工房体験ツアー。ベネズエラなど各産地より届いたカカオの焙煎から、最後の仕上げであるトランパージュまで、職人技を間近で見られ、さらにショコラ作り体験も。おいしさの秘密や技のすごさが実感できる。

ショップの隣がサロン・ド・テ。手前から、「Chocolat Chaud」8.90ユーロ、リキュール漬けのサクランボが入った「Entremets Président」11ユーロ
ベテラン職人に教わってトリュフショコラ作り。コーティングを均等にするのが難しい!

Le Sullyル・シュリー

エスカルゴ入りコロッケ「Cromesquis d’Escargot aux Herbes Fraîches」17ユーロ、花崗岩土壌のフルーリーのガメイ「Domaine Chignard/ Fleurie les Moriers」ボトル39ユーロ

市公認のブションで濃厚なクネルを。

シャルキュトリーの盛り合わせ、仔牛レバーソテーなど、リヨンの食堂ならではのラインナップに心躍る。ボージョレーなど近隣のワインと一緒に味わいたいのがご当地名物クネル。伝統のカワカマスを使ったスフレのようなふわふわ食感に、濃厚かつ塩味が利いた甲殻類のソースがマッチ。肩肘張らず楽しめるブションらしさの中に、熟練のギャルソンが醸し出すこなれた雰囲気も好評だ。

ジャスミンライス付きのクネル「Quenelle de Brochet, Sauce Nantua et Riz」23ユーロ
2014年に開業した地元の人気店。

Grand Hôtel des Brotteauxグラントテル・デ・ブロトー

24㎡あるデラックスルームの206号室。

街歩きにぴったりな立地と、居心地のいい部屋。

1911年からホテルとして営業していた建物が、昨年リノベーションを完了。紡いできた歴史が評価され、アコーホテルズのハンドリトゥンコレクションとして再始動。レストランなどが入る旧ブロトー駅舎の目の前という立地のよさに加え、コンパクトながら大きな窓と天井高のある部屋は開放感たっぷり。フレンドリーなスタッフもチャームのひとつ。

1階にはミニバーと朝食会場のダイニングがある。

プラリーヌ&ロゼット フードツアーPraline et Rosette Food Tour

ブションが並ぶメルシエール通りを解説付きで散策。

グルメツアーへ参加!

リヨンをより深く知るべくフードツアーへ! 参加したのはスイーツを巡るプラン。広場でガイドと落ち合ってさっそく渡されたのがプラリュリーヌというブリオッシュ。赤い砂糖菓子プラリーヌローズはリヨンの銘菓。街歩きをしながら歴史やブションの解説を聞き、キュートな駄菓子屋ヴィオレット・エ・ベルランゴでキャンディを舐めたり、10種以上のエクレアが並ぶレゼクレルールでお茶をしたり。知識と糖分で満たされる幸せな時間となった。

左:レゼクレルールの「Praline Rose」をガイドと。スイーツコースは49.90ユーロ。 右:ヴィオレット・エ・ベルランゴではアニス風味のキャンディやグミなど、昔ながらの菓子を試食。
パティスリー、プラリュの「Praluline」

*「フィガロジャポン」2026年5月号より抜粋

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