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「ウインナーばっかりで可哀想」遠足の弁当を笑ったママ友。だが、別のママ友の一言で状況が一変

  • 2026.6.30

遠足のお弁当を広げた瞬間

幼稚園の親子遠足の日だった。芝生にレジャーシートを広げ、何人かのママと輪になってお弁当を開いた。

うちの子の弁当には、たこさんウインナーと唐揚げをぎゅっと詰めてある。前の晩、子どもが「あれ入れて」とリクエストしたものばかりだ。

蓋を開けたとたん、隣に座っていたママの視線が私の弁当箱に止まった。

「ウインナーばっかりで可哀想」

笑いを含んだ声だった。一瞬、聞き間違いかと思って固まった。

「だってお肉ばっかりじゃない。野菜は?うちなんて彩り考えて詰めてるのに」

その人は自分の弁当を見せつけるように傾けた。確かに色とりどりで見映えはいい。けれど、隣でうちの子はウインナーをほおばって「おいしい」と笑っている。

押しつけられた価値観

「子どもが好きだから入れてるんです」

そう返すのが精一杯だった。すると相手は、わざとらしく眉を下げてみせた。

「好きなものばっかりあげてたら、好き嫌いの多い子になるわよ。今のうちよ」

周りのママたちは曖昧に笑うだけで、誰も口を挟まない。せっかくの遠足なのに、私の手元の弁当だけが「ダメな見本」のように扱われていく。

言い返したい言葉はあったのに、これからも付き合いの続く相手だと思うと、喉の奥でつかえて出てこなかった。

うつむいて箸を動かしていると、輪の少し向こうにいたママが、ふいにこちらへ身を乗り出してきた。

最近引っ越してきたばかりで、まだあまり話したことのない人だった。

別のママの一言で空気が変わった

そのママは、うちの子の弁当箱をのぞき込んで、ぱっと顔をほころばせた。

「うちの子も大好き」

そして、からかってきたママのほうへまっすぐ向き直った。

「子どもが喜んで食べるのが一番じゃないですか」

からかっていたママの顔から、すっと笑みが引いた。何か言おうと口を開きかけて、けれど言葉は続かない。

「うちもウインナー入れないと半分残しちゃうの。だからこの量、すごく分かります」

引っ越してきたママがそう笑うと、黙っていた周りのママたちも次々にうなずきはじめた。さっきまで私の弁当を見下していたママは、自分の弁当箱に視線を落としたまま、ばつが悪そうに口をつぐんでいる。

「……まあ、好みは人それぞれよね」

ようやく絞り出した一言は、さっきまでの勢いをすっかり失っていた。

そのまま彼女は、誰とも目を合わせずに自分の子のほうへ向き直ってしまった。

その日をきっかけに、フォローしてくれたママとはすっかり仲良くなった。反対に、弁当を笑ったママとは自然と距離ができ、顔を合わせても向こうから目を逸らすようになった。芝生で飲み込んだ悔しさは、誰かの何気ない一言で、こんなにあっさりほどけるのだと知った。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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