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「お酌くらいしに回りなさいよ」親戚の前で妻を晒した母。だが、反論した結果、母が黙り込んだ瞬間

  • 2026.6.28

お盆の帰省で起きた一言

お盆に、妻を連れて自分の実家へ帰省した。広間には親戚が十人以上集まり、ビールやお茶を片手に近況を話していた。

妻は初めての顔ぶれに緊張しながらも、笑顔で受け答えをしていた。

うちの母は、昔気質なところがある人だ。普段は優しいのだが、親戚が集まる席になると「嫁とはこうあるべき」という古い物差しを、急に持ち出してくる。

私はそれが少し気がかりで、妻にも前もって「無理しなくていいから」と伝えていた。

少し席を外していた妻が、飲み物を取りに行って戻ってきた、ちょうどそのときだった。昔気質の母が、親戚一同に聞こえる声でこう言い放った。

「本当に気が利かないわね」

「お酌くらいしに回りなさいよ」

広間の空気が一瞬で変わった。妻は何も言い返せず、申し訳なさそうに俯いてしまった。その小さくなった肩を見た瞬間、私の中で何かが切れた。

親戚の前で母に告げたこと

静まりかけた広間に、自分の声が思ったより低く響いた。私は母の目をまっすぐ見て、ゆっくりと言った。

「今は昭和じゃない」

「母さん、お酌をさせるために妻を連れてきたわけじゃないんだよ」

母は何か言いかけて、口をつぐんだ。親戚たちが箸を止め、こちらを見ているのが分かった。それでも私は引かず、声の調子を落とさずに続けた。

「気が利く利かないで品定めされる立場じゃない」

母の手にした湯呑みが、わずかに震えていた。私はひと呼吸おいて、最後にこう言い切った。

「そんな古い価値観を押し付けるなら、もう二度と実家には連れてこないし、俺も帰ってこないから」

母の顔が、みるみる赤くなった。プライドを傷つけられたのか、反論の言葉を探すように口を開きかけ、そのまま黙り込んでしまった。広間は静まり返ったままだ。

そのとき、隅にいた叔母が小さくうなずいた。隣の従兄も「まあまあ」と取りなしながら、目はどこか味方の色をしていた。

母はばつが悪そうに、湯呑みに手を伸ばして視線を逸らした。さっきまで広間を仕切っていた人の声が、急に小さくなっていた。

帰りの車で、助手席の妻が涙目で口を開いた。

「言ってくれて、ありがとう」

私はハンドルを握ったまま、短くうなずいた。毅然と言い返して、本当によかったと思う。妻に頭を下げさせるくらいなら、母の機嫌など二の次でいい。それだけははっきりしていた。

「次に帰るときは、もっと気楽にしていいからね」

そう言うと、妻はようやく小さく笑った。守るべき相手を守れた。たったそれだけのことが、こんなにも胸を軽くするのだと、その帰り道に初めて知った。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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