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「車なんていらない。バイクがいいの」と母のローンでバイクを買った妹。だが、彼と別れた結果、最悪な決断を下す

  • 2026.6.27
「車なんていらない。バイクがいいの」と母のローンでバイクを買った妹。だが、彼と別れた結果、最悪な決断を下す

免許もお金もないのに

三つ下の妹が、急にバイクの免許を取ると言い出したのは十八歳のときだった。

当時付き合っていた元彼がバイク好きで、後ろに乗せてもらううちに自分も乗りたくなったらしい。

けれど妹には、自動車の免許もなければ、講習に通うお金もなかった。

それで母に相談したのだ。返ってきたのは、まっとうな答えだった。

「すぐ飽きるから応援できない」

母は続けて、こうも言った。

「自動車免許ならお金も出すし、応援する」

いつか役に立つのは車のほうだから、というのが母の理屈だった。

私も同じ意見だった。けれど妹は、頬をふくらませて聞き入れなかった。

「車なんていらない。バイクがいいの」

そうして妹は我を通し、母にお金を借りて、結局バイクの講習に通い始めてしまった。母も、最後は折れたのだ。

反対を押し切ったローン

困ったのは、その先だった。

妹は免許を取りきる前に、欲しいバイクを見つけてきたのだ。

まだ公道を走れる資格もないのに、車体の写真を見せて目を輝かせていた。

父も母も私も、さすがにそれは止めた。

免許を取ってから考えればいいと。

「今買わないと、売れちゃうかもしれないでしょ」

妹は家族三人の反対を押し切って、またしても母にローンを組ませた。

自分の貯金ではなく、母名義のローンだ。それでもう一台、ぴかぴかのバイクが家にやってきた。

「ちゃんと免許取って、乗るから」

そう言っていた妹を、私は信じたかった。

ローンの返済まで母に背負わせて手に入れたものなのだから、せめて大事に乗ってほしい、と。

ところが、その願いはあっさり裏切られる。

妹は免許を取りきる前に、元彼と別れてしまったのだ。

一度も乗られなかったバイク

きっかけだった元彼がいなくなると、妹のバイク熱は嘘のように冷めた。

母が言った通り、本当に飽きてしまったのだ。

妹は免許学校もやめた。そして、母のローンで買ったあのバイクに、ただの一度も乗ることはなかった。

行き場をなくした車体は、なぜか別れた元彼の父親が、三年もの間そのまま預かってくれていた。

家族の誰も、それをどうすることもできなかった。

つい先日、妹はそのバイクをようやく知り合いに売った。

三年間、一度もエンジンをかけられなかった一台が、やっと手を離れたのだ。

けれど、母が払ったバイク代も、講習にかかった免許代も、もちろん一円も戻ってきてはいない。

妹はそのことを、悪びれる様子もなく話す。

「もう済んだ話でしょ」

済んだ話、で片づけてしまえる妹と、黙って返済を続ける母。あのとき母が口にした「すぐ飽きる」は、悲しいくらいその通りになった。何も言い返せない私の胸に、釈然としない思いだけが残っている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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