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「収入に関係なく一律4分の1な」と相続の話を進める弟。介護も看取りもした私が感じた違和感

  • 2026.6.27

母を見送り、父まで急に逝った春

今年の春、父が急に逝った。

数年前に母を見送ったばかりで、心の整理がつく前にまた喪服を出すことになった。私は四人きょうだいの長女で、下に弟が二人、妹が一人いる。

母が長く体を悪くしていた頃、近くに住んでいた私が通院の付き添いも食事の世話も引き受けてきた。当時、勤めていた会社を辞めて介護に専念し、その流れで今も休職のまま収入はない。

父の四十九日が済むと、自然と相続の話になった。集まった席で口火を切ったのは、父の代わりに世帯主になった下の弟だった。

「収入に関係なく一律4分の1な」

あっさりとした言い方だった。法律では子の取り分は四等分だと私も知っている。だから理屈の上では、何も間違っていない。

県外の弟が告げた取り分

ただ、その弟は何年も前から県外で暮らし、母の通院にも父の入院にも一度も顔を出さなかった。

盆と正月に短く帰ってくるだけで、おむつを替えたことも、夜中に呼ばれて駆けつけたこともない。母の介護で私が会社を辞めたときも、電話の向こうで「大変だね」と他人事のように言うだけだった。それでも取り分は私とぴったり同じだという。

「平等が一番もめないから」

弟はそう続けた。残りの弟と妹も、それがいいと口々にうなずく。

「お姉ちゃんが近くにいたんだから、仕方ないでしょ」

妹のその一言が、いちばん胸に刺さった。近くにいたから、当たり前のように私が背負った。誰かに頼まれたわけではない。けれど、頼まれなかったからこそ、誰も数えてはくれないのだと思い知った。

「……うん、それでいい」

結局、私はそう答えるしかなかった。今さら金額の上乗せを求めれば、母の世話を金に換えるのかと言われそうで、その言葉が怖かった。

釈然としないまま判を押した

書類に判を押した日、手は動いても気持ちはどこかに置き去りのままだった。お金が惜しいのではない。母の最期の数年に費やした時間と、誰にも見えなかった夜が、きれいに「四分の一」へならされていく感覚に、どうしても折り合いがつかなかった。

点滴の落ちる音を数えた病室の夜も、急変の連絡に飛び起きた明け方も、書類のどこにも残らない。県外の弟と私が同じというのは、確かに公平だ。公平なのに、こんなにも釈然としないのはなぜなのだろう。

手続きが終わっても、その問いだけが胸に残った。母の写真に向かって「これでよかったのかな」と尋ねてみても、当然、答えは返ってこない。平等という言葉の前で、私の数年間はそっと丸め込まれてしまった。今もまだ、その違和感を抱えたまま暮らしている。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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