1. トップ
  2. エピソード
  3. 「誰のおかげで生活できてると思ってんだ」共働きなのに怒鳴る夫。だが、通帳を突きつけた結果

「誰のおかげで生活できてると思ってんだ」共働きなのに怒鳴る夫。だが、通帳を突きつけた結果

  • 2026.6.25
「誰のおかげで生活できてると思ってんだ」共働きなのに怒鳴る夫。だが、通帳を突きつけた結果

夜のリビングで響いた一言

共働きで小学生の子を育てている。

私は時短勤務だが正社員、入社から11年同じ会社にいる。朝は保育園の送り、日中は仕事、夕方は迎えと夕食、夜は寝かしつけと洗濯。

夫より給料は少ないが、それでも毎月の家計に自分の口座から振り込んでいる。子ども関連の支出はほぼ全部、私の給料から立て替えていた。

その夜、夫と些細なことで言い合いになった。

引き金は食器洗いの順番だった。私が早く休みたかっただけで、家事を放棄したわけでもない。子どもの宿題を見終えた後で、体が鉛のように重かった。

「誰のおかげで生活できてると思ってんだ」

夫が低い声で言い放った。続けてこう吐いた。

「この家も、家にある家具も、俺の金で買ったもんだぞ」

耳を疑った。私は11年勤めた会社で時短に切り替えただけで、辞めたわけではない。

家計簿には私の振込履歴も並んでいる。子どもが生まれてから一度も無職になっていないし、子どもの服も習い事もほとんど私の給料から出している。それでも夫の頭の中では、給料が高い方が「養っている側」なのだろう。

反論しようと口を開いて、結局飲み込んだ。

喧嘩を続けると朝まで眠れなくなる。私は黙って食器を片付け、寝室に戻った。子どもの寝顔を見ても胸の動悸がおさまらなかった。

翌朝、通帳を並べた

翌朝、夫がコーヒーをすすっている食卓に、私は自分の通帳と家計アプリの画面を並べた。

生活費の振込、習い事代、医療費、保育園延長料金、子どもの服や靴。色付きでマークした行が画面いっぱいに広がる。年間にすれば私の負担も決して小さくない金額だった。

夫はそれを横目で見ながら何も言わなかった。

「俺の金で買ったって、どれのこと?」

静かに聞いた。声を荒らげる気力もなかった。夫はカップを置き、私から目をそらした。「言い過ぎた」とは言わない。

「悪かった」もない。ただ黙ったまま新聞をめくる音だけがした。新聞を読んでいるふりをして、ページを何度も何度も同じところで折り返していた。

あれから数日経った今も、夫はあの夜のことに触れない。私はもう同じ家でご飯を作っているし、洗濯もしている。子どもの前ではいつも通りに笑う。

でも家計表のフォルダはずっと開いたままだ。離婚した方が早いのかと、何度かスマホで検索した。時短に切り替えた自分を恥じる必要なんてないのに、夫の言葉が頭の奥に残って消えない。

給料の差が、人としての価値の差みたいに扱われた夜のことを、私はたぶん一生忘れない。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる