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武道館ライブは“1分で完売” 結成から8年、“快進撃”止まらぬ『7人組』が魅せる“全員主役”の強さ

  • 2026.9.6
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プロ野球 ロッテ対オリックス 7人組ダンス&ボーカルグループ「BALLISTIK BOYZ」(C)SANKEI

BALLISTIK BOYZが、全国9都市を巡る『BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2026 “BEAT BLAST Z”』を開催している。ツアー初日の7月8日には、新曲「Do Don PA!!」を初披露。ホール公演を走り抜けた先には、10月17日、18日の兵庫・ワールド記念ホール、11月3日の東京・有明アリーナで行われる『BALLISTIK BOYZ ARENA LIVE 2026 “BEAT BLAST Z” ~Our Place~』が控えている。2024年の日本武道館、2025年の初アリーナ公演を経て、今度は東西のアリーナに立つことになる。

メンバー全員がマイクを持つ、BALLISTIK BOYZの強み

BALLISTIK BOYZは、2018年に結成された7人組。ニューヨークへの留学経験を持つ「PROJECT TARO」出身の深堀未来、奥田力也、砂田将宏と、「VOCAL BATTLE AUDITION 5」のファイナリストである日髙竜太、加納嘉将、海沼流星、松井利樹によって結成された。最大の特徴は、メンバー全員がマイクを持ち、歌、ラップ、ダンスを担うことにある。さらに、7人全員がアクロバットを得意とし、楽曲によって歌い手とラッパー、パフォーマンスの中心が入れ替わる。決まったボーカルをダンサーが支えるのではなく、一人ひとりが前線に立てることが、BALLISTIK BOYZのライブにおける強みだ。

2019年5月には、アルバム『BALLISTIK BOYZ』でメジャーデビューし、オリコン週間アルバムランキングで初登場1位を獲得。一方で、デビュー前から先輩グループのライブでオープニングアクトを務め、全国を回る武者修行も経験してきた。初期から振付やライブの見せ方にメンバー自身が関わってきたことも大きい。全員が歌いながら踊るため、誰がどの場面で前に出るのか、歌やラップからどのようにダンスへ移るのかまで、自分たちの声と身体に合った形を考える必要がある。華々しいデビューの裏側で、各地のステージに立ちながら観客との距離感をつかみ、自分たちのライブの型を作ってきたグループでもある。

タイでの武者修行が変えたライブへの意識

BALLISTIK BOYZの歩みを振り返った時に、国内ツアーと並んで重要なのが海外での活動である。デビューした2019年から東南アジア各地のイベントに出演し、2022年8月からはPSYCHIC FEVERとともにタイを拠点とした約半年間の武者修行を実施。タイのラッパーで音楽プロデューサーのF.HEROによるバックアップを受け、現地のイベントや音楽フェスに出演したほか、TRINITYを迎えた「Drop Dead feat. TRINITY」も発表した。日本であれば、EXILE TRIBEの一員であることや、それまでの活動を知った上でライブを観る観客も多い。しかし、海外ではBALLISTIK BOYZを初めて見る人たちの前で、歌やダンスだけを頼りに会場を動かさなければならない。言葉の異なる場所でどのように楽曲を届け、短い時間で観客を巻き込むのか。タイでの日々は、7人のライブに対する意識を大きく変えたはずだ。

そうした経験を経て迎えた一つの到達点が、2024年11月に開催された初の日本武道館公演『BALLISTIK BOYZ LIVE 2024 “BBZ EVOLUTION”』である。チケットは一般発売開始から1分で完売。デビューからおよそ5年間の歩みを詰め込んだ公演であり、グループにとっての“第一章の完結”と位置づけられた。日本武道館は、多くのアーティストが目標に掲げる会場である。BALLISTIK BOYZにとっても大きな節目であったことに違いはないが、ここで歩みを止めなかったことが、現在のアリーナ公演へとつながっている。

日本武道館からアリーナへ広がった7人のライブ

2025年6月には、ワールド記念ホールで初の単独アリーナ公演を開催。その後は日本国内にとどまらず、台北、バンコク、上海を巡るアジアツアーへと展開し、11月にはTOYOTA ARENA TOKYOでファイナル公演を行った。初のアリーナ公演では、会場の広さに頼った演出ではなく、ダンスパートやバンドとのセッションを増やし、楽曲そのものをライブ向けに作り替えていたことが印象的だった。ホールで培ってきたメンバーと観客の近い関係性を、アリーナでも失わない。そのために7人のパフォーマンスを中心に据えたことは、BALLISTIK BOYZがライブを軸に成長してきたグループであることをあらためて示していた。

また、7人全員がマイクを持つスタイルは、会場が大きくなるほど力を発揮する。歌やラップをつなぎながら次々とメンバーが前に出るため、ステージ上の動きが止まらない。アクロバットやダンスブレイクも、単なる見せ場として独立するのではなく、楽曲の勢いをさらに引き上げる役割を担う。誰か一人のスター性だけに頼らず、7人の見せ場を積み重ねてライブ全体を作ることが、BALLISTIK BOYZならではのスケール感になっている。

そして2026年、新たにスタートしたのが『BEAT BLAST Z』である。4月にリリースされたEP『BEAT』では、これまで以上に成熟した歌やラップを聴かせ、新曲「Do Don PA!!」では、困難を“ドンドン突破”しながら進んでいく姿勢を打ち出している。BALLISTIK BOYZは、デビュー時から注目を集めながらも、国内ツアー、海外での武者修行、日本武道館、初アリーナ公演と、一つひとつの現場を重ねてきた。全員が歌い、ラップをし、踊るという武器も、長い時間をかけてライブの強さへと変えてきたのである。

今回の副題に掲げられているのは「Our Place」。ワールド記念ホールと有明アリーナは、7人がようやく手にした居場所というよりも、メンバーとファンであるBALLY’Sがライブを重ねながら広げてきた場所なのだろう。全国ツアーを経て迎える東西のアリーナ公演は、これまでの到達点であると同時に、BALLISTIK BOYZがさらに大きなステージへ進んでいくための始まりになりそうだ。


※記事は執筆時点の情報です。

ライター:川崎龍也
大学卒業後にフリーランスとして独立。現在はアイドル雑誌を中心に、取材・インタビュー/コラム執筆を主軸に活動している。主な執筆媒体は『BOMB』『MARQUEE』『EX大衆』『音楽ナタリー』『RealSound』など。
X(旧Twitter):@ryuya_s04

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