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【60代エンタメ】望海風斗・坂本昌行ほかメインキャストが登場!ブロードウェイ・ミュージカルの名作『ファニー・ガール』製作発表で豪華キャスト陣が語る“夢と人生”

  • 2026.6.24

ブロードウェイの名作ミュージカル『ファニー・ガール』日本版上演に向けた製作発表レポートをお届けします。望海風斗さん、坂本昌行さんら豪華キャストが集結し、時代を超えて愛される名曲とともに、夢を信じ続けた実在のスターの人生を描く本作。ブロードウェイのクリエイティブチームによる、新たな舞台への期待が高まります。

ブロードウェイ・ミュージカルの金字塔

ブロードウェイの人気レビュー「ジーグフェルド・フォリーズ」で活躍した実在のスター、ファニー・ブライスの半生を描いたのが、ミュージカル『ファニー・ガール』。
 
1964年の初演では、バーブラ・ストライサンドさんが圧倒的な歌唱力と存在感で観客を魅了し、映画版ではアカデミー賞主演女優賞も受賞しました。名曲『People』『パレードに雨を降らせないで』は、今も世界中で歌い継がれている楽曲です。
 
今回上演されるのは、2022年にハーヴェイ・ファイアスタインさんの改訂台本と、マイケル・メイヤーさんの演出によって、ブロードウェイで大ヒットを記録したリバイバル版。本国のクリエイティブチームが来日し、日本人キャストとともに作品を創り上げます。

夢を信じる力と、ファニーという生き方

主演ファニー・ブライスを演じるのは、元宝塚歌劇団トップスターの望海風斗さん。

「この赤の衣装は、ファニーの大きな転機としての場面で着る特別な一着になります。ベストの上にレースを重ねるなど、日本版ならではの細やかな工夫も見どころです」(以下、写真のコメントでは、各キャストの衣装についてのメッセージをご紹介します)

「長く愛されてきた『ファニー・ガール』にファニーとして出演できること、そして日本で初めて上演されるリバイバル版に参加できることを嬉しく思っています」
 
マイケル・メイヤー演出についても、期待を寄せます。
 
「テーブルワークで作品の世界観やテーマを丁寧に共有しながら創っていく方です。一緒に話し合いながら作品を立ち上げていけることがとても楽しみ。ブロードウェイのオリジナルを“教わる”のではなく、日本でともに創るという貴重な経験になると思います」
 
作品が秘めている奥深い魅力については、こんなふうに語ってくれました。
 
「夢を叶える力や、自分を信じる力を感じてほしい作品です。周囲からどんなことを言われても可能性を諦めずに生きる情熱を思い出させてくれる物語であり、きっと人生経験を重ねた方ほど深く考えさせる。年代を超えて楽しめるエンターテインメントです」
 
今年は『マスタークラス』『エリザベート』で第33回読売演劇大賞および最優秀女優賞を、そして文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞し、望海さんは、いま最も注目を集める俳優のひとり。
 
「私は“固い”“強そう”というイメージを持たれることが多いのですが、ファニーのユーモアやしなやかさに向き合う中で、新しい表現に出合えるのではないかと楽しみにしています」
 
すでに自身との共通点も発見しています。
 
「個性を強みに変えていくところに、自分と重なる部分を感じます。宝塚時代、それは“影”や“狂気”といった部分でもありました。今回は、自分の中の “陽”の部分を出して、ファニーの持つ明るさやしなやかさを表現できたらと思っています」

愛する理由が生まれた瞬間、ニックという人物

ファニーの夫ニック・アーンスティン役を演じる坂本昌行さんは、
望海風斗さんの舞台を観劇した際の、思いがけないエピソードを披露。
 
「カーテンコールでお客様に“おやすみなさい”とおっしゃっていて、とても明るくユーモアのある方だと感じました。その瞬間に僕の中でファニーという人物像が立ち上がり、この人を愛する役なのだと実感しました」

「燕尾服にフリルシャツという少し珍しい組み合わせです。理由は劇中に関わるので、ぜひ本編で楽しんでいただきたいと思います」

さらに、ニックの役作りや作品の持つメッセージ性については、こんなふうに分析しています。
 
「プライドが高く、哀愁のあるハンサムなギャンブラーです。僕自身とはあま重ならない人物ですが、キャストの皆さんと相談しながら、お客様を惹きつけられるように演じていきたいと思っています」
 
「映画でご覧になった方には新しく映る舞台になるかもしれません。人の生き方の力強さや明るさが、大きなメッセージとして伝わる作品です。予習なしでも楽しんでいただけると思いますので、舞台そのものから醍醐味を感じていただければ」

“ちょっと変わっている”が輝く物語

水田航生さんは、ファニーの親友でダンサーのエディ・ライアン役という念願の役を獲得しました。
 
「この作品に初めて触れたとき、エディ・ライアンという役をぜひ演じてみたいと思い、オーディションを受けました」

「とても華やかで、見ているだけで気持ちが明るくなる衣装です。エディの性格とも重なっていると感じます。普段は黒ばかりなので、自分でも新鮮な驚きがあります」

作品の印象については、こう語ります。
 
「僕は現代的なお話だと思いました。“ちょっと変わっているね”と言われる人が、実は自立している。今の時代から見ると、とても素敵なことだと感じます」
 
「ダンスと物語が美しく紡がれたエンターテインメント作品です。タップダンサー役として多くの準備が必要ですが、お客様にしっかりと楽しんでいただける舞台を届けたいと思います」
 
と意気込みも十分。創作過程への期待も語ります。
 
「ブロードウェイのクリエイターの方々とディスカッションしながら作品を作っていく姿勢に、とても感銘を受けています」

一曲が人生を変えた記憶

高泉淳子さんは、ファニーの母・ブライス夫人のポーカー仲間、ストラコシュ夫人役を演じます。

「実は、私の今年のラッキーカラーがグリーンなので、衣装を見てびっくり。とても嬉しい気持ちにもなりました」

「マイケル・メイヤー演出ということで、ワクワクしています」
 
学生時代の記憶を振り返ります。
 
「東京に出てきたばかりの頃、名画座で『ファニー・ガール』を観ました。お芝居をするかどうか迷っていた時期でしたが、『パレードに雨を降らせないで』を聞いたときに力が湧きました。
今回、それを望海さんが毎日歌ってくださって、近くで聞けることがとても嬉しいです」
 
作品の普遍性についてもコメント。
 
「ショービジネスの世界で、女性が自分の人生を生きることが簡単ではない時代がありました。いまもそういう面は残っていますし、ショービジネスでなくても、どんな立場・仕事でも大変な思いをしている女性は多いと思います。そして、女性も男性も夢を生きることは簡単ではありません。この作品は、そんな人たちを力づけてくれる作品です」

昭和とブロードウェイが交差する舞台

ファニーをスターとして世に送り出した、ブロードウェイの伝説的な天才プロデューサー・ジーグフェルド役を演じるのは益岡徹さん。

「『ファニー・ガール』の初演や映画は、日本で言えば昭和30年代のころ。当時の記憶を思い出させる衣装だと感じています」

「ミュージカル作品に参加させていただくようになって10年ほどになります。まだまだ修練は足りていませんが、皆さんとよい作品を作っていきたいと思います。ただ今回、僕のダンスと歌はありません」
 
笑いを交えながら、作品への思いを続けます。
 
「この作品は、日本が戦後から立ち上がろうとしていた昭和30年代の終わりに作られた作品。日本人がアメリカ文化の明るさに憧れていた時代でもあります。あのころをもう一度振り返ることができる作品だとも思います。マイケル・メイヤーさんには、当時の話も伺いながら深く知っていきたいと思っています」

あの時代だから生まれた音楽がある

中尾ミエさんが演じるのは、ブライス夫人。常に冷静な目でファニーを見守る母親役です。

「いろいろな場面に出演しますが、衣装はこの一種類だけかも……でも、それはいいんです(笑)。今年80歳になったばかりですが、今回は白髪ではないので少し若く見えるかもしれませんね」

「この世界に長くいますが、ミュージカルでこれほど盛大な製作発表は初めてです。皆さんがこの作品に大きな期待を寄せていると感じますね。全国を巡るロングラン公演になることも楽しみです」 と、作品への意欲を語ります。 「私は1960年代をリアルタイムで経験してきた世代です。だからこそ、あの時代の音楽を今あらためて味わえるのは、この作品ならではだと思います。その時代にしか生まれない音楽というものがあるんです。懐かしさとともに、素晴らしいナンバーを楽しんもらえたら」
 
という言葉には、シンガーとしての作品と音楽への熱い思いが溢れていました。


夢を信じること。
誰かを愛すること。
時代を生き抜くこと。
それぞれの人生が交差しながら、新たな『ファニー・ガール』が日本で幕を開けます。

公演概要

『ファニー・ガール』 【あらすじ】
ファニー・ブライスは女優を夢見る下町育ちの少女。容姿やスタイルに自信が持てず、母親からも夢を諦めるよう促されるが、親友エディ・ライアンとともに舞台のレッスンを重ねる。持ち前のユーモアと根性でコーラスガールとして舞台デビューを果たし、失敗さえも笑いに変えて観客の心をつかんでいくファニー。やがて大プロデューサーのジーグフェルドに見出され、憧れのフォリーズへ入団する。型にはまらない表現でスターの座を確かなものにする一方、上品でハンサムな紳士ニック・アーンスティンと出会い結婚する。しかし、成功を重ねるファニーと不安定なニックとの間には次第に溝が生まれ、やがてニックは詐欺事件により逮捕されることとなる……。 【クリエイティブ】
音楽:ジュール・スタイン歌詞:ボブ・メリル
脚本:イソベル・レナート
改訂台本:ハーヴェイ・ファイアスタイン 演出:マイケル・メイヤー振付:エレノア・スコット
タップ振付:アヨデレ・カセル 演出補:ジョハンナ・マッケオン 【キャスト】
望海風斗、坂本昌行
水田航生、高泉淳子、益岡徹、中尾ミエ ほか 【公演スケジュール】
東京公演9月8日(火)~9月29日(火) 日生劇場
大阪公演10月9日(金)~10月18日(日)梅田芸術劇場メインホール福岡公演10月24日(土)~11月1日(日)博多座
愛知公演11月10日(火)~11月15日(日)御園座 【公式サイト】
https://www.tohostage.com/funny_girl/

この記事を書いた人 杉村道子

カルチャー系を中心にインタビュー記事を執筆しています。趣味は歌舞伎、落語、ミュージル、ストレートプレイに小劇場と、ひたすら雑食舞台鑑賞。年に何本見ているのか、最近は怖くて数えていません。

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