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好きな人が共有した席順、私の席だけ違う色で足されていた。理由がわからないまま迎えた食事会

  • 2026.6.21
ハウコレ

グループチャットに一枚の画像が届きました。彼からの「席順、こんな感じで決めたよ」というメッセージつきで、今度の食事会の席順表です。直前に参加を決めた私は、自分の名前を探して画面を見つめました。すると、私の席だけが、ほかとは違う色で足されていたのです。

同じ筆跡の中で、ひとつだけ違う私の名前

今度、いつもの友人グループで食事会をすることになりました。幹事は、私がひそかに気になっている彼です。

実は私は予定がはっきりせず、参加の返事をずるずると先延ばしにしていました。ようやく決心して、彼に「やっぱり、私も行ってもいい?」と送ったところ、「もちろん。席、用意しておくね」とすぐに返ってきたのです。

そうして届いた席順表は、長方形のテーブルにみんなの名前が同じペンで並んだものでした。ところが私の席だけは色の違うペンで、すきまに押し込むように書き足され、小さな矢印まで添えられていたのです。

気を使わせてしまったのかもしれない

その手書きを見て、私はだんだん落ち着かなくなりました。返事を遅らせた私のために、いったん決まっていた席をわざわざ動かして入れてくれたのではないか。自分だけがみんなの輪に後から割り込んだようで、申し訳なさが先に立ったのです。

それと同じくらい気になったのが、書き足された席が、ちょうど彼の隣だったことでした。彼が選んでくれたのか、たまたまそこが空いていただけなのか。深い意味なんてない、考えすぎだと言い聞かせても、私はチャットの画像を何度も開いては見つめていました。

聞けないまま迎えた食事会

結局、理由を聞けないまま当日を迎えました。本当は「どうして手書きだったの?」と尋ねたかったのですが、もし軽く流されたらと思うと、メッセージを打っては消すばかりでした。

お店に着くと、彼が手をあげて私を呼びました。案内された席は、やっぱり彼の隣です。腰を下ろした私に、彼はこう言いました。

「ここ、空けといたから」

なんでもないような口ぶりに、私はうなずきだけで応えました。

そして...

食事会の間、彼はいつもどおりみんなを盛り上げていて、私の席のことには何も触れませんでした。あの手書きの理由は、結局わからないままです。

それでも、隣にいるとふとした瞬間に目が合って、彼が少しだけ笑うのです。後から足された席だとしても、私はたしかにこの場所にいる。そう思えたら、思いきって来てよかったと感じました。

すきまに押し込まれた小さな手書きの席が、なぜだか今は、少しだけ特別なものに見えています。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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