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道ばたに花を供える人に「それはゴミですよ?」「片付けなさい」人間の価値観の危うさを突いた漫画が話題【作者に聞く】

  • 2026.6.20
供養の花を「ゴミ」だと言い切る老人。 画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)
供養の花を「ゴミ」だと言い切る老人。 画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)

Twitterで話題となった森本大百科(@mdaihyakka)さんの漫画「千羽鶴問題」を紹介する。本作は、災害時などに送られる千羽鶴をめぐる議論をきっかけに、人によって大きく異なる価値観をテーマとして描いた作品だ。

立場によって変わる“正しさ”

目を離した隙に道路に飛び出して跳ねられてしまった飼い犬。女性は供養のために花を置いた 画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)
目を離した隙に道路に飛び出して跳ねられてしまった飼い犬。女性は供養のために花を置いた 画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)
「そのワンちゃんはあなたに飼われて幸せだったと思います」と心優しい言葉をかけてくれる老人 画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)
「そのワンちゃんはあなたに飼われて幸せだったと思います」と心優しい言葉をかけてくれる老人 画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)
自分のせいで死なせてしまったこと悔やんでいたため、老人の温かい言葉が心に染みる 画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)
自分のせいで死なせてしまったこと悔やんでいたため、老人の温かい言葉が心に染みる 画像提供:森本大百科(@mdaihyakka)

道路脇で亡くなった愛犬を供養するため、女性は花を手向けていた。そこへ通りかかった老人は「事故とはかわいそうに」「ただワンチャンはあなたに飼われて幸せだった気がします」と優しく声を掛ける。「自分のせいで」と後悔を抱えていた女性は、その言葉に救われ、「少し落ち着きました」と感謝を伝える。

しかし帰ろうとした女性に、老人は思いもよらない言葉を投げかける。「片付けないんですか?」。さらに供養の花を指し、「それですよ。そのゴミ、片付けない気ですか?」と言い放つ。女性にとって大切な供養の花も、関係のない人から見ればただのゴミに映る。その価値観の違いが強烈に描かれている。

結末に表れる人間の価値観の危うさ

女性は、「自分は間違ってない!」と反発する。しかし物語の終盤、立場が逆転した女性は、かつて自分が腹を立てた老人と同じように「こんなところに置くな!」と叫ぶ。

相手の立場では理解できなかったことが、自分の立場になると許せなくなる。誰もが持つ価値観の危うさや、人間の身勝手さを突きつけるラストとなっている。

芸人と漫画家、二足のわらじで活動中

作者の森本大百科さんは、大阪よしもと所属のピン芸人として活動する一方で、漫画制作にも携わってきた人物だ。過去には「カバチタレ!」で知られる東風孝広先生のアシスタントを務めた経験も持つ。

また、YouTubeチャンネル「入ってはいけない研究室」を配信するなど、多方面で活躍している。本作は「世にも奇妙な物語×少年ジャンプ+」の企画で最終候補にも選出された。

善意なのか迷惑なのか、正義なのか独善なのか。見る立場によって簡単に変わってしまう人間の価値観を描いた「千羽鶴問題」は、多くの読者に問いを投げかける作品となっている。

■取材協力:森本大百科(@mdaihyakka)

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