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勝手にSNSへ投稿されたスタッフ写真「いい宣伝になるな」の一言にモヤッ…被害がなければお客様だから我慢するしかない?【作者に聞く】

  • 2026.6.19
「スタッフが理不尽なクレームを言われた上にカメラを向けられて泣いた」という報告を聞いた上司だが、その反応は鈍い。
「スタッフが理不尽なクレームを言われた上にカメラを向けられて泣いた」という報告を聞いた上司だが、その反応は鈍い。

販売員として働く中で体験した出来事や接客現場のリアルを漫画にして発信しているタジマオオカ(@pu92yu)さん。なかでも、理不尽な要求や暴言などのカスタマーハラスメントを描いた作品は大きな反響を呼んでいる。今回は連載「お客様は神様ですか?」から、カスハラを受けたスタッフへの対応や、販売員の写真が無断でSNSに投稿された出来事について語ってもらった。

安心して働ける職場に必要なのは?

「お客様は神様ですか?」3話(1/12)
「お客様は神様ですか?」3話(1/12)
「お客様は神様ですか?」3話(2/12)
「お客様は神様ですか?」3話(2/12)
「お客様は神様ですか?」3話(3/12)
「お客様は神様ですか?」3話(3/12)

カスハラは暴言や侮辱だけでなく、時には性的な発言を伴うこともある。そのため被害を受けたスタッフにとって、被害を打ち明けること自体が大きな勇気を必要とする。もし自身が上司の立場ならどう対応するかについて、タジマさんは「まずは訴えてくれたことに感謝します。そして嫌な気持ちを持ち越さないよう、そのときに丁寧な聞き取りをしたいです」と話す。

一方で現場は慢性的な人手不足に悩まされていることも多く、すぐに対応できる環境ばかりではないという。「近隣店舗から応援を呼ぶなど、組織的な取り組みが必要になってくると思います」と現場の課題も挙げた。

信頼関係が生む安心感

タジマさんが考える「自然と笑顔になれる職場」は、豪華な設備や待遇ではなく、人との信頼関係が築かれている環境だという。「これはもう、お互いの信頼関係があるかないか、これに尽きます。いざというときに守ってくれる存在がいるかいないかで現場の安心感は大きく違います。安心感があれば自然に笑顔も出てきます」

実際に作中でも、客から絡まれているにもかかわらず誰も助けてくれず、「仲間から見殺しにされたように思える」という場面が描かれている。接客業に携わる人なら胸が痛くなるエピソードだ。

好意的な投稿でも複雑な気持ちに

作中では、販売スタッフの写真が無断でSNSに投稿される出来事も描かれている。タジマさん自身も、スタッフが写った画像付きの投稿を見た経験があるそうだ。「悪意のある投稿ではなく、むしろ商品に対して好意的な内容でしたが、複雑な気持ちでした」と振り返る。商品が評価されることはうれしい。しかし、働く人の姿が本人の許可なく拡散されることへの違和感もあったという。

接客業界の価値観は変わるのか?

タジマさんが「カスタマーハラスメント」という言葉を知ったのは、接客業界の価値観を見つめ直すきっかけになった。「これまでは『いろいろな人がいるから』と流されてしまうことが多く、むしろ『気にする方がおかしい』という空気もありました。でも『カスタマーハラスメント』という言葉を知って、『ああ、これはハラスメントだったんだ』と認識できたんです」

さらに、「カスハラをする人がよくないのはもちろんですが、『お客様だから何を言われても我慢する』という自分たちの対応にも問題があるのではないかと考えるようになりました」と語った。

接客業だから仕方ないと片付けられてきた問題に光を当てる本作。働く人を守るために何が必要なのかを改めて考えさせられるエピソードである。

■取材協力:タジマオオカ(@pu92yu)

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