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「この上司、なんかちょっと」カリスマ上司に新入社員が抱いた『小さな違和感』の正体は

  • 2026.6.20

筆者の知人Dさんの話です。新入社員として入社したDさん。「頼りになるリーダー」と慕われる上司のIさんのもとで働いているDさんは、ある日、ふと小さな違和感を覚えます。組織とリーダーシップの本質とは……?

画像: 「この上司、なんかちょっと」カリスマ上司に新入社員が抱いた『小さな違和感』の正体は

眩しい背中

会社に入社して、新社会人となったDさんが最初に強く印象を受けたのは、上司のIさんの存在感でした。

営業先でも会議でも、Iさんは迷いなく意見を述べ、物事をぐんぐんと前へ進めていきます。

周囲から「頼りになるリーダー」と慕われるその姿は、右も左も分からない新入社員のDさんにとって眩しく映り、自然と尊敬の気持ちが芽生えていきました。

Iさんの発言には常に「自分で出した判断への確信」が宿っており、方向性を決めるスピードも、組織を動かす推進力も群を抜いています。

そのIさんの決断力が、チームを前進させる原動力なのだとDさんは思っていました。

小さな違和感

しかし、一緒に仕事をしていく中で、DさんはIさんに対してわずかな違和感を覚えるようになりました。

Iさんの出した判断について実務の細部や情報の整合性を確認していくと、「大まかな方向性」と「細かい条件での精査」との間に、ときおりズレが生じるのです。

つまり、Iさんの判断は大枠では正しいのですが、実際には周囲のメンバーの補助によって精度や方向が保たれているという側面がありました。

尊敬していた上司の、少し異なる角度での姿が見えてきました。

「完璧なリーダー」はいない

やがてDさんは、気づいたのです。

「Iさんは『決断して動かす力』は卓越しているが、『細部を照合する力』は別の役割で支える必要がある人なのではないか?」

リーダーシップは一人の完璧さで成立するものではなく、役割分担によって初めて機能するものです。

Iさんの強い推進力は組織を前へ進める力はありますが、正確さについては異なる視点が不可欠なのでした。

得意を生かし、苦手を補う

この経験からDさんが学んだのは、人の能力は「優れているかどうか」ではなく、「どの領域で強く発揮されるか」で捉える方が良いということです。

それぞれの得意を生かし、苦手な部分を補い合う構造が整った時に、組織は安定して動き出します。

Dさんが新社会人として抱いた小さな違和感は、チームのあり方を問い直す、大切な視点に育っていきました。

【体験者:20代・女性会社員、回答時期:2026年6月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:藍沢佑菜
管理栄養士の資格を持つ、2人の自閉症男子のママ。自身の育児環境の変化をきっかけに、ライター活動をスタート。食と健康を軸に、ライフスタイル全般のコラムを得意とし、実体験に基づいたリアルな記事を執筆中。専門的な情報を「わかりやすく、すぐに日常に取り入れられる形」で伝えることが信条。読者の「知りたい」に寄り添い、暮らしを整えるヒントを発信しつづけている。

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