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静寂をデザインする。心を解き放つ、センスのいい宿10

  • 2026.6.18
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絶え間ない情報の波や、せわしない日常の音。私たちが今いちばん求めているのは、そんなノイズを物理的にシャットアウトし、自分自身に立ち返るための「空白」の時間かもしれない。

日本各地には、周囲の自然や研ぎ澄まされた空間設計によって、外の世界の雑音を消し去ってくれる場所が点在している。波の音に耳を澄ませる海辺の隠れ家や、森の静寂に溶け込むミニマルな空間。ただ静かに過ごすためだけに整えられた場所は、疲れた心と体をゆっくりと解きほぐしてくれるはず。五感をリセットし、明日へのエネルギーをチャージできる10の宿を紹介する。

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SHIGUCHI/北海道

ニセコの深い森に佇む「シグチ」は、会津若松や大田原など日本の各地から移築された築150年の古民家をモダンに再構築した、わずか5室の特別な邸宅。伝統的な接合技法を指す“仕口”を名に冠し、ファウンダー兼クリエイティブ ディレクターのショウヤ・グリッグによる作品、さらには彼が長年収集してきたアイヌの工芸や現代美術が随所に配され、空間に静かな知性を与えている。柱の継ぎ目に施された鉛の意匠や廃材を用いたインテリアなど、細部にまで自然への敬意と美意識が宿る空間だ。

客室には源泉掛け流しの露天風呂を備え、建物や電線に遮られることのない、周囲の山々と深い森がどこまでも広がる景観を望む。北海道の大地と季節が生み出す食材を核に、アイヌの世界観が空間と料理の関係性を導く独創的なコース料理を味わい、アートの中に身を置く体験が、日常のノイズを消し去ってくれる。自然の循環と手仕事の温もりに包まれる場所で、本来の自分を取り戻す時間を過ごしたい。

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「SHIGUCHI」が大切にしていること

「意図して作られたのではない静寂。歩くこともまた、心が解けていく過程のひとつ」

心を解きほぐすために:
「シグチにおける静寂とは、私たちが意図して設けるものではなく、ただ『乱さないように努めるもの』。百年の冬をくぐり抜けてきた古材の静かな重み、土と漆喰の壁、そして深い軒から差し込む光。廊下をあえて長く設けているのは、歩くという行為そのものが、心が解けていく過程のひとつだと考えているからです」

空間づくりのこだわり:
「築150年の農家の骨格を再生し、金物を使わず精度のみで材を噛み合わせる伝統技法『仕口(しぐち)』で組まれた空間。そこにある古美術やアイヌの芸術作品は、単なる展示ではなく、日々の営みの中にあります。そこにある古美術やアイヌの芸術作品は、単なる展示ではなく、日々の営みの中にあります。その存在感にふと心が留まり、静かにともにあること。それこそが、ゲストへ贈るリセットの時間だと考えています」

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SHIGUCHI
住所/北海道虻田郡倶知安町花園78-5

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KÚON 箱根強羅/神奈川県

箱根強羅の高台に位置する「KÚON 箱根強羅」は、お茶と和菓子を通して五感をひらく全14室のデザイナーズホテル。オープンハウス・ホテルズ&リゾーツの企画のもと、デザイナー永井健太(negu inc.)が設計を手掛けた建築は、自然の力強さと人工物の繊細さが共存する意匠が特徴。重厚なコンクリート躯体と自然の調和をテーマに、洗練されたオリエンタルな趣を放つ。かつての大浴場を「ティーラウンジ」へと再構築するなど、日本の精神性をモダンに解釈した滞在環境を整えている。

13時のチェックインから始まる滞在は、和菓子作家・坂本紫穗監修の菓子を味わう体験から幕を開ける。全ての客室に掛け流しの温泉が備わり、早雲山の山々を望む露天風呂付きの部屋も用意。食事は茶懐石のエッセンスを仏料理に融合させた炭火の創作コースを、ティーペアリングと共に提供している。館内での飲食や菓演(和菓子とお茶のマリアージュ)などの体験が料金に含まれる、オールインクルーシブのスタイルを採用している。

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「KÚON 箱根強羅」が大切にしていること

「現代の立ち止まる場所として。茶と菓、移ろう陰影のなかで、内なる感性に静かに立ち返る」

心を解きほぐすために:
「情報や時間に追われる日常から一度距離を置き、五感をゆっくりと開いていく時間を大切にしています。到着して呼吸を整えられるよう、チェックインは13時に設定。現代和菓子作家監修の菓子と、抽出を見極めたお茶のマリアージュ、さらには器や湯気、所作までを含めた体験を通して、滞在後に 『きのうより少し大人の自分』に出会えるような余韻のある時間を提案しています」

空間づくりのこだわり:
「過度な明るさや装飾を抑え、自然光の移ろいや陰影を感じられる『現代の立ち止まる場所』として設計しています。重厚なコンクリートを背景に、石や木、アートワークなどの質感を生かした空間。伝統的な茶室の格式をそのまま写すのではなく、茶、菓、音楽、インテリアを現代的に再構成し、外界の喧騒から切り離された“こもる”感覚を追求しています」

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KÚON 箱根強羅
住所/神奈川県足柄下郡箱根町強羅1322-32

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小泊Fuji/長野県

南アルプスや富士山を望む高台に溶け込む「小泊Fuji」は、建築家・藤森照信が初めて手掛けた1日1組限定の宿。現在は世界で唯一、実際に一晩を過ごすことができる貴重な藤森建築となっている。外装は焼杉の板で覆われ、手曲げの銅板を葺いた屋根の上には桜の木が植えられている。室内は漆喰の壁やクリ材の床、藤森氏自らがデザインした家具で構成された静かな空間だ。スタッフは常駐せず、滞在中は完全なプライベート空間として、この地ならではの建築美を堪能できる。

食事は、宿泊者専用パントリーストアで地元産ワインやクラフトビール、軽食を購入できるほか、室内のミニキッチンで地元の旬の野菜を用いた「しゃぶしゃぶセット(要予約)」の調理や自炊が可能。近隣での外食も含め、滞在スタイルに合わせて選択できる。4,000平米の敷地では、田んぼを復活させ稲作を行いながら、庭の木々を育てることで、ゆっくりと時間をかけて周囲の環境に建物を溶け込ませていく計画となっている。

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「小泊Fuji」が大切にしていること

「看板も電車も、雑音もない。ただ流れる時間の中に、本来の穏やかな自分が顔を出す」

心を解きほぐすために:
「小さな集落の豊かな自然と、田畑を耕す静かな営み。山々を望むデッキでただぼんやりと過ごす時間は、日常のノイズから心を開放してくれます。チェックイン時とは見違えるほど穏やかになったゲストの表情こそが、ここで心身が整った何よりの証。スタッフもあえて敷地内にいない1組限定の空間で、自分を取り戻すプライベートなひとときを提案しています」

空間づくりのこだわり:
「漆喰や無垢のクリ材、焼杉といった自然素材を用いた有機的な建築です。室内の色数を絞り、プラスチック製品を避けることで視覚的なノイズを徹底して排除。コーヒーではなく、あえてご自身でお抹茶を点てていただく時間など、五感を研ぎ澄ますことで、何処の国どの時代とも言えない、日常から切り離された世界観を作り上げています」

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小泊Fuji
住所/長野県諏訪郡富士見町

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沼津倶楽部/静岡県

駿河湾を望む千本松原に位置する「沼津倶楽部」。1913年に建てられた数寄屋造りの「茶亭」は、国の登録有形文化財に指定されている歴史的建築だ。2008年には、建築家・渡辺明の設計による「別邸」が増築され、新旧の美意識が響き合う空間となった。富士川の砂を用いた版築壁や、無垢の吉野杉を敷き詰めた屋根が、周囲の松林と穏やかに調和。敷地中央には富士山の伏流水が滾々と注がれる水盤が広がり、時間とともに移ろう建物の陰影を水面に美しく映し出している。

食事は齋藤宏文が監修を務める、地元の素材を生かしたモダンチャイニーズ。スパでは豊富なミネラルを含む伏流水の湯や、サウナや岩盤浴を楽しめる。全8室の客室は、和室やメゾネットなど趣の異なる多彩なタイプで構成。西陣織の老舗「HOSOO」がリノベーションを手掛けたスイートルームも用意されている。

Ben Richards

「沼津倶楽部」が大切にしていること

「歴史的な数寄屋とモダンな版築壁。富士の伏流水と松原の風が、都会のノイズを静める」

心を解きほぐすために:
「富士山と駿河湾に挟まれた沼津という土地そのものが、ノイズを静める場所です。千本松原を抜ける風の音や、富士山の伏流水が湧き出る水盤のせせらぎを感じながら、客室わずか8室というゆとりある時間をお過ごしいただけます。スパでは富士山の雪解け水を使用し、バドガシュタイン鉱石の岩盤浴や松林での外気浴など、このロケーションならではの整いの時間を提供しています」

空間づくりのこだわり:
「大正時代に建てられた数寄屋造りの茶亭は、ガラスを多用することで庭の緑が室内に溶け込む設計です。一方、建築家・渡辺明が設計した別邸は、富士川の砂と土を積層させた『版築壁』が魅力。光の角度によって刻々と表情を変える壁面や、意匠の異なる数寄屋建築の遊び心など、異なる時代が共存する静謐な空間づくりを大切にしています」

Ben Richards

沼津倶楽部
住所/静岡県沼津市千本郷林1907-8

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海椿葉山/和歌山県

南紀州の入り江に位置する「海椿葉山」は、太平洋を望む岸壁に立つわずか6室の宿。竹原義二による建築は、木材の香りが漂う回廊の先に海が広がるドラマチックな構成ながら、過度な装飾を排した落ち着きを放つ。全6室の客室はすべて海に向かって開かれており、熊野の杉や檜を用いた回廊が、潮の香りと共にゲストを客室へと導く。大きな窓が太平洋を絵画のように切り取り、ただ海を眺めるために整えられた空間だ。

岸壁の先端に位置する大浴場では、pH9.9のアルカリ性を誇る単純硫黄泉を源泉100%で堪能でき、約32度の源泉そのままの浴槽と加温した浴槽で異なる湯温を味わうことが可能だ。食事は紀州の豊かな滋味を生かした和洋の献立が揃う。滞在の要所に名水「富田の水」が用意されるなど、地域の風光と素材を活用したサービスが展開されている。

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「海椿葉山」が大切にしていること

「必要以上の事は何もしない。当館にあるモノを通して、お客様に癒やされてほしい」

心を解きほぐすために:
「特にございません。しいて言うなら『必要以上の事は何もしない』ということです。お客様は当館の景観、温泉、建築物、食事を求めてお越しになります。こちらから何か働きかけるのではなく、当館にあるものを通して、ゆっくりと時間を過ごしていただきたいと考えています」

空間づくりのこだわり:
「フロントや客室には、女将が季節の花を生けております。また、部屋からの景色を最大限にお楽しみいただけるよう、スタッフが特に窓ガラスを入念に掃除すること。特別なことをするのではなく、景色や生け花といった空間の要素を大切に整えています」

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海椿葉山
住所/和歌山県西牟婁郡白浜町椿1063-20

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アマネム/三重県

英虞湾の海岸線を望む高台に位置する「アマネム」は、伝統的な日本民家の意匠をモダンに昇華させたリゾート。伊勢志摩国立公園の広大な森に囲まれた敷地には、平屋造りのスイートとヴィラが広がる。全客室には近隣の鉱泉を採り入れた温泉風呂が完備され、広々としたラナイ(屋外リビング)を通して、室内にいながら自然との一体感を享受できる設計がなされている。

2000㎡もの広さを誇るアマン・スパでは、水着で入る屋外温浴施設「サーマル スプリング」を中心に、多彩なウェルネスプログラムを展開。ダイニングでは、皇室へ食材を献上してきた地域の歴史ある食文化を反映した日本料理を提供し、最高級の松阪牛や白木箱に収められた朝食など、最良の素材で志摩の四季を映し出した品々が揃っている。また、神社の氏子体験や神宮林での滝行など、土地の精神性とつながるアクティビティも用意されている。

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「アマネム」が大切にしていること

「光と影、静寂を感じる余白。夜はありのままの月明かりを楽しむ『月との対話』を」

心を解きほぐすために:
「英虞湾を望む豊かな緑に囲まれ、穏やかな風景と調和する環境を整えています。全客室に天然温泉が引かれており、豊かな自然に包まれながら湯に身を委ねることで、心身ともに深いリラクゼーションをご体感いただくことを大切にしています」

空間づくりのこだわり:
「過剰な装飾を排し、光と影、静寂を感じる余白を残すことで、ゲスト自身の内面と向き合うゆとりを生み出しています。夜は『月との対話』をコンセプトに、あえて光量を抑制した照明デザインを採用。満天の星空や、眩しいほどの月明かりをありのままに楽しめる環境を目指しました」

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アマネム
住所/三重県志摩市浜島町迫子2165

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atelier O-HUIS/愛媛県

愛媛の田園風景が広がる盆地に位置する「アトリエオーハウス」。石の彫刻家であり造園家でもあるケース・オーウェンスが長年創作に打ち込んだ場所だ。現在はメキシコを拠点に表現を続ける氏のアトリエの風情を残しつつ、2020年に宿泊施設としてリノベーション。館内には彫刻や絵画、陶芸作品が豊かに溢れ、コルビュジエのデザインチェアなど、オーナーが選び抜いた妥協のない調度が配されている。

宿の裏手の森を眺める露天風呂には、南道後温泉から運ばれたアルカリ性単純泉の湯が注がれる。食事は特定のジャンルにこだわらず、旬の短い素材本来の力を引き出した料理を提供。敷地内にあるかつての工房では、砥部焼の作家による指導のもと、電動ろくろや絵付けといった陶芸体験も実施されている。アートと自然が調和する空間で、アーティストに想いを馳せながら過ごすためのしつらえが揃っている。

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「atelier O-HUIS」が大切にしていること

「25年の歳月をかけて完成した、自然・アート・建築が融合する空間」

心を解きほぐすために:
「窓の外に広がる風景や風、鳥の声など、この土地そのものが持つ空気感を大切にしています。そこに身を置くだけで、心と身体がゆっくりと解きほぐされ、自らの感性が静かに研ぎ澄まされていくような場所でありたいと考えています」

空間づくりのこだわり:
「オランダ人アーティスト、ケース・オーウェンスがこの地に魅せられ、自然・アート・建築の融合を25年の歳月をかけて完成させた空間です。作家が長い年月をかけて作り上げたこの場所そのものが、ゲストに深い思索とリセットの時間をもたらします」

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atelier O-HUIS
住所/愛媛県西予市宇和町伊延東1040

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彼は誰/長崎県

長崎県・壱岐島の清石浜を眼下に望む「彼は誰(かわたれ)」。かつて高齢者のレクリエーションの場であった公共施設をリノベーションし、1日1組限定のオーベルジュへと再生させた。海風にさらされ風化した古い素材と新たなしつらえが均衡する空間は、周囲の風景に溶け込むように設計されている。日常を離れ、島の自然や時間の余白をそのまま受け入れるための、静謐な滞在拠点だ。

レストランに隣接する客室は、テレビを排したシンプルな構成。南欧を彷彿とさせる淡い色調の壁と、海を切り取る大きな窓が印象的な空間となっている。食事は半径10km圏内で獲れる新鮮な魚介や壱岐牛など、島の旬の恵みを厳選したワインと共に提供。明け方の「彼は誰時(かわたれどき)」から朝日が昇るまでを眺め、島のお米や季節の野菜を用いた朝食を味わうなど、壱岐の静寂を堪能できる環境が整えられている。

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「彼は誰」が大切にしていること

「自然を“眺める”のではなく、その中に身を置く。壱岐のリズムに、感覚を少しずつ合わせていく」

心を解きほぐすために:

「私たちにとって静けさとは、無音のことではなく、光や風、潮の満ち引きなど、普段は気づかない小さな変化に意識が向く状態だと考えています。自然のゆっくりした変化に気づくことで、自分自身の感覚や思考の速度も少しずつ整っていく。朝の光や海の静けさの中で、自分の感覚が戻ってくるような『朝』を滞在のクライマックスとしています」

空間づくりのこだわり:
「元廃墟であった痕跡や北風の厳しさ、壱岐の持つ野生味をあえて空間の内部にも取り込み、内と外が断絶しないことを大切にしました。過剰に整えすぎず、少しの緊張感を含んだ静けさを残すこと。料理においても、半径10km圏内の食材や土地の記憶を見つめ、土地が持つ揺らぎや複雑さをそのまま受け止めるための空間でありたいと考えています」

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彼は誰
住所/長崎県壱岐市芦辺町芦辺浦 648-2

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MIRU AMAMI/鹿児島県

奄美大島の原生に優しく溶け込むヴィラ「MIRU AMAMI」。2024年にADXの安齋好太郎の設計により、オーシャンビューはそのままに、亜熱帯の森に焦点を当てた「Seascape Villas」と「Bayview Villas」を増築。炭化コルクや国産針葉樹などを用いたサステナブルな素材選びを大切にし、奄美に伝わる「高床式」に倣った水や風、生物など自然の循環を遮らないデザイン。単なるリゾートではなく集落のように、ゲストが訪れるごとに生産者の支援や文化継承につながり、時を重ねるほどに風土と一体化していく、持続可能な美学が宿る現代の隠れ家だ。

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「Miru Amami」が大切にしていること

「引き算の美学が生む『余白』と、新たな視点に出会うための静寂」

心を解きほぐすために:
「私たちが何より大切にしているのは、ゲストが新たな視点を持ってここを出発されることです。開放的な海側の客室に対し、新棟の魅力は静寂に包まれた洞窟のような内包的空間。コルクの内装が光や音をトーンダウンし、大地に抱かれて発芽を待つ植物のように穏やかな内省へと誘います。一歩外へ出れば、そこは亜熱帯の光や波音がダイナミックに広がる世界。情報過多な日常を離れて思考を整理し、純粋なエネルギーを充足させる“目的地としての宿”を体現しています」

空間づくりのこだわり:
「食や滞在空間、アクティビティを通じて手仕事の温かみやクラフトマンシップの魅力を伝え、地域の支援へと繋げる場所づくりです。客室や館内には、テーチギ染めの芭蕉和紙壁紙やヘゴ染のクッション、ソテツの葉の調度品を配し、島の歴史や伝統文化が進化を続ける美学を表現。生産者のもとへと誘う仕掛けに満ちた滞在は、小さな出会いに心を澄ませ、島の伝統を未来へ保存する活動にそっと寄り添っています」

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MIRU AMAMI
住所/鹿児島県大島郡龍郷町芦徳800

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MAKINA NAKIJIN/沖縄県

今帰仁の海と森を望む高台に建つ「マキナ ナキジン」。建築家・五十嵐敏恭による設計は、複数の建屋を大きな屋根と広間で繋ぎ、内と外が溶け合うシームレスな空間を創出している。101コペンハーゲンの照明やピエール・ジャンヌレの家具が調和する室内では、それぞれの場所に合わせたオリジナルの香りがゲストを迎え入れる。

客室は、海の上に昇る朝陽を望む「hikari」と、静寂の中で眠りに就く「kage」の2タイプを用意。洞窟のような露天風呂やインフィニティプールでは、移ろう海の色や空の表情を堪能できる。キッチンにはこだわりの器や調理器具が揃い、ゲスト自身による調理のほか、プライベートシェフを招いたディナープランも選択可能となっている。

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「MAKINA NAKIJIN」が大切にしていること

「自然環境との境界を曖昧にし、身体感覚を外へ。何もしない時間を肯定するための空間づくり」

心を解きほぐすために:
「自然を眺めるのではなく、そのリズムの中で過ごしていただくことを意識しています。情報や刺激が多い時代だからこそ、予定を詰め込まず、風の音や光の変化、雨の気配を感じるような『何もしない時間』を肯定する。時には不便さを伴うこともありますが、自然環境との境界を曖昧にすることで、身体感覚が外へ開いていくような体験を目指しています」

空間づくりのこだわり:
「建築が主張しすぎず、素材の質感や陰影が自然へ溶け込むよう設計。壁には沖縄の海の砂を混ぜ込み、研ぎ出しの手法で仕上げました。建具にはすべてミャンマー産のチーク材を使用し、施設内の象徴的な存在であるジャンヌレのチェアと素材を統一。室内外を同じ素材・仕上げで繋げることで、室内にいてもどこか外にいるような、自然との距離を近く感じられる空間を追求しています」

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MAKINA NAKIJIN
住所/沖縄県国頭郡今帰仁村諸志2031-130

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