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発達障害の息子の集中力が上がったきっかけは“舌下免疫療法”でした

  • 2026.6.17

花粉症は、くしゃみや鼻水だけでなく、子どもの学習時の集中力にも影響することがあります。わが家では、発達障害のある中2の長男が「集中できなくて困る」と話したことをきっかけに、昨年6月から舌下免疫療法を始めました。こんにちは。中学受験に向けて塾通いが始まった小4の次男と、高校受験に挑戦予定の支援学級在籍中2長男を子育て中のモンテッソーリ教師・りっきーです。かかりつけ医に相談したり、医師の書かれた本を読んだり、ネットでの体験談なども読み漁り、割と情報収集してから始めた我が家ですが、舌下免疫療法の決め手になったのは本人からの集中力低下の申し出でした。

集中力が続かないのは発達障害の特性によるものだけじゃなかった!

長男は小学校中学年頃から少しずつ花粉症らしき症状が出ていました。アレルギー薬を服用したり、対症療法でなんとか過ごしていたのですが、6年生の冬〜春のピークの時期は、下を向くと鼻水が出てきてしまい、くしゃみ連発、10分に1回は鼻をかみにいくような状況にまで悪化してしまい、学習にも影響が出てくるようになってしまっていました。学習時はどうしても書くために下を向くので、その度に鼻水が出てきて集中できないし、「困っている」と本人が話すようになりました。長男は支援学級に在籍する発達障害の診断(自閉スペクトラム症・ADHD)のある子なのですが、検査をすると、花粉以外にもハウスダストやダニでも強いアレルギー反応の数値が出ていました。特性に待つまつわる日常生活での困りごとはいろいろあり、すぐに解決できるものではありませんが、花粉症、特にスギ花粉とダニに関しては、対症療法ではなくて、根治を目指せる「舌下免疫療法」があるということは以前から気になっていて、少しでも生活の質が上がればいいなと、本人からの申し出を機に治療開始に踏み切りました。

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どんな治療をするの?

舌下免疫療法は、1日に1回、溶ける錠剤を舌の下で溶かすだけです。アレルギーの原因になるアレルゲンを含んだ錠剤なので、我が家が行っている病院では、初回は病院で飲んで重篤な副作用がないのを確認した上、本格的に飲み始める前に7日間、成分の少ないものでお試しをしてから、決まった容量のものの本格服用が始まりました。眠気を主な副作用とする薬ではありませんが、口の中の違和感や腫れなどの副作用には注意が必要です。5歳以上なら処方可能なのですが、投与の前後2時間は、激しい運動や入浴を避ける必要があるため、体育のある子どもたちには朝服用は難しく、我が家は夜布団のそばに常備しておいて寝る直前に服用しています。口の中がピリッとする感じの副作用は出るかも、と言われていましたが、幸い長男はそれもなく、服用から1年が経過しています。昨年6月から飲み始め、直近のシーズンではあんなに苦しんでいた花粉症の症状がほぼ皆無になり、驚きました(個人差がとても大きいことと、最低でも3年服用の必要があると言われているので、まだまだ服用は続けます)。花粉症にまつわる症状が明らかに軽減したことで、学習への集中力もアップしたように感じています。来年度、高校受験を予定しているため、一つでも困りごとが減って安心しています。

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中学受験を予定されているお子さんにも!

我が家は4つ下に次男がいて、小3になった頃に中学受験を検討し始めました。かかりつけ医にそのことを話した時に、「4年生になったら次男くんもやっておいたらいいかもね」と教えてもらいました。次男も小2終わりのシーズンからかなり花粉症の症状がひどく、同じく検査をするとスギ・ヒノキに加え、ダニ・ハウスダストでもアレルギー反応の数値が高く出ていました。長男と少し違い、出る症状は強い目の痒みと鼻づまりです。どちらにしても集中力が低下することに変わりはなく、受験勉強もそうですが、将棋の道場に通っている次男にとっては、ひどい鼻詰まりで頭が働きにくくなるようで、同じく舌下免疫療法がうまくいけば、本人の生活が楽になりそうでした。4年からやると、受験まで約3年。一番勉強量が増える時期までに落ち着いていることを期待して、この6月からお試しを経て、本格服用を始めたところです。舌下免疫療法は花粉のピークシーズンが終わった5-6月から始めることが推奨されているようで、まだ次男に関しては効果のほどは分かりませんが、二人とも治療に踏み切って良かったと思っています。

子ども時代に始めるもう一つのメリット

薬の服用をずっと続けることは、子どもにとって慣れるまでは少し大変なことかもしれませんが、この時期に始めるもう一つ大きなメリットがあります。それは医療費です! 毎月病院を受診して薬をもらいにいく必要があるため、大人が同じ治療をするにはそこそこのお金がかかります。一方で子どもの場合、自治体により内容に差はありますが、現在全国すべての都道府県と市区町村で医療費の助成が実施されています。一定年齢までは医療費無償化・もしくは軽減されることで、治療へのハードルがとても下がります。3年続けた場合も、自治体の助成があれば比較的続けやすく、症状改善や長期的な軽減が期待できる治療です。続けられるかどうかの心配は多少あるかもしれませんが、服用が軌道に乗った後の飲み忘れ対応については、我が家は主治医からは、数日程度の休薬(飲み忘れ)は特に問題がないと教えてもらいました。また、スギとダニの舌下免疫療法は、医師の判断のもとで併用されることもあります。我が家は現在スギだけですが、ダニも始めようかと思っています。お子さんに花粉症の症状が出て、日常生活に支障が出ている場合、思った以上に、身体がしんどかったり、集中力などに影響が出ている可能性もあります。もちろん、内容をしっかり知った上でということになりますが、1年継続してきた経験から、本人の変化を目の当たりにし、「舌下免疫療法」の選択肢を検討してみるのはアリだと感じました。気になっている方は、ぜひかかりつけ医に相談してみてくださいね。※情報収集等で参考にした書籍『子どもの一生を決める花粉症対策』(村川哲也/小学館)花粉症全般について、参考になりました!

【Profile】りっきー(@ouchi_monte_ryoiku)

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モンテッソーリ教師(日本モンテッソーリ教育綜合研究所2歳半-6歳コース)、保育士。自閉症スペクトラムとADHDの診断のある情緒支援学級在籍の中2長男と、小4次男の子育て中。プラスモンテ(R)主宰。神戸大学卒業後、会社員として12年勤務。長男の発達に悩んだ経験から、子ども・保護者・支援者の3者をつなぐ役割をしたいと考え、教育業界へ転職。その後独立し、モンテッソーリ教室での講師業の傍ら、全国各地で講演・保育園、療育施設などで出張&オンライン研修・コンサルティング・コミュニティ運営等を行っている。著書に『感覚統合×モンテッソーリの視点で伸びる!発達が気になる小学生の学校生活&おうち学習ガイド』(講談社)、『発達が気になる子のおうち学習環境&アイテム〜できた!が増える子育て空間〜』(明治図書)他、掲載・協力書籍多数。

Instagram:りっきー(@ouchi_monte_ryoiku)

著書:『感覚統合の視点で「できた!」が増える!発達が気になる子のためのおうちモンテッソーリ』/日本能率協会マネジメントセンター

著書:『発達が気になる子のおうち学習環境&アイテム できた!が増える子育て空間』

★発達障害&グレーゾーン、発達が気になる小学生や就学を...
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