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「うちの子ちょっと発達が気になるかも」と感じたら⋯保育園への相談の仕方と加配保育士の話

  • 2026.6.16

「最近、うちの子ってちょっと他の子と違うのかな……」と感じる瞬間、ありませんか?集団の中でひとりだけ動き回っている、友だちとのトラブルが多い、言葉が出るのがゆっくり……。子育てをしていると、ふとそんな場面に気づいて、でもどう考えたらいいのか、誰に相談したらいいのかわからずにモヤモヤしてしまうことってありますよね。こんにちは!現役保育士のはるです。保育士として働いている中でも、保護者の方が「気になる」と感じるその感覚は、とても大事なサインだと思っています。ですが、同時に、「大げさかな」「ただの個性かもしれないし」と自分の気持ちにフタをしてしまう方も多く見てきました。今回はそんな保護者の方に向けて、「気になる」ときに保育園にどう声をかけるか、そして保育園がどのような対応をしているのかについてお話しします。

「ちょっと気になる」を無視しないで

「発達が気になる」というと、なんだか大ごとのように感じてしまいがちですよね。でも、「気になる」という段階のうちに保育園に伝えておくことで、保育士側も子どもをより丁寧に見ることができるようになります。私たちも毎日多くの子どもたちと関わる中で、一人ひとりのことを深く見ているつもりではありますが、やはりおうちでの様子は見えません。家では困っているのに園では何も問題がない、その逆もあります。保護者の「気になる」は、保育士にとって本当に貴重な情報でもあります。「大げさかも」「まだ様子を見よう」ともし思っていたとしても、一度担任に相談していただけると、保育園側も園での様子を伝えやすくなります。

保育園にはどう声をかければいいの?

「先生に相談したいんだけど、どんなふうに伝えれば……」と迷う方も多いかと思います。保育士目線でお話しすると、伝え方に「正解」はありませんが、こんなふうに声をかけてもらえると、対応しやすいです。

連絡帳やお迎えのひとことで「相談したい」と伝える

「ちょっとご相談したいことがあるのですが、少し時間をとっていただけますか?」これだけで大丈夫です。連絡帳でも朝の送迎でも問題ありません。送迎のバタバタした時間には、じっくり話せないことがほとんど。まず「相談したい」という意思を伝えてもらえると、担任も時間を確保して、しっかり向き合える準備ができます。「発達のことが気になっています」の一言も付け加えていただけると、「クレームだったらどうしよう」という保育士の負担が減るので大変ありがたいです…!

「こんな場面が気になった」と具体的に話す

「なんとなく心配で……」だけだと、保育士も「どんなことが気になっているのか」がわかりにくいことがあります。「お友だちとのやり取りでいつもトラブルになってしまって……」「家だとひとつのことへのこだわりがとても強くて……」「言葉がなかなか出ないのが気になっていて……」こういった具体的な場面を事前に伝えてもらえると、保育士も「園でも似たようなことがありました」「そういう場面を意識して見てみますね」など対応しやすくなります。園によっては様子を動画に撮影してくれるところもありますよ(個人情報のためできない園もあります)。

「気になっているだけ」でも相談OK

「しょうがいだと思っているわけじゃないんですけど……」と前置きされる方もいますが、それでも全然大丈夫です。保育士は診断をするわけではないですし、「気になる」という段階でお話しすることに何も問題はありません。むしろ、「おうちではどうですか?」と聞き出せるいい機会だったりします。保育士側も発達が気になっていてもなかなか保護者の方に声をかけられないこともあるので、保護者から声をかけていただくと伝えやすいという裏事情もあります……。

誰に伝えるべき?

基本的には日中の子どもの様子をよくわかっている一番の理解者は「担任」の先生かと思います。とはいえ、送迎の際に担任が不在だったり、時間が取れない場合も。連絡帳や口頭で担任の先生とお話をしたいと声をかけていただくか、急ぎの場合は園長や主任といった事務所にいる先生に声をかけてもらえると、話がスムーズに運びやすいです。

保育園側の対応:加配保育士とは?

保護者の方から「加配保育士をつけてもらえますか?」という話が出ることがあります。聞き慣れない言葉かもしれませんが、知っておいてほしい制度のひとつです。でも、加配申請をしたからと言って「加配保育士が必ず付く」というわけではありません。こちらもあわせて認識いただきたいなと思っています。

加配保育士ってどんな存在?

加配保育士とは、集団保育の中で特別な支援が必要な子どもに対して、通常の保育士に「追加で」配置される保育士のことです。特定の子どもにつきっきりになることもあれば、クラス全体を見ながらその子が困っていそうな場面に対応するなど、やり方は園によってさまざまです。たとえば、・切り替えが難しい子が活動の移行でパニックになる場面をフォローする・コミュニケーションが難しい子が友だちとうまく関われるよう橋渡しをする・集団の中で個別の指示が伝わりにくい子に寄り添いながら伝えるこういった対応が加配保育士の役割のひとつです。

加配申請はどうすればいい?

加配保育士の配置には、自治体への申請が必要になります。申請方法は自治体によって大きく異なるため、まずは通っている保育園の担任や主任の先生に「加配について相談したい」と伝えてみるのが一番スムーズです。一般的な流れとしては、保育園に相談する(担任→主任→園長へと情報が共有されます)→保育園から自治体の担当窓口に連絡・相談→必要に応じて、医師の診断書や意見書の提出→自治体による認定→加配保育士の配置ただし、これはあくまでも一般的な例です。申請のタイミング、必要書類、認定基準、配置の仕方などは自治体によって異なります。「うちの園は診断がなくても相談できる」という園もあれば、「まずは専門機関の受診を」という流れになることもあります。まずは保育園の先生に話してみるのが第一歩です。

加配申請したら必ず保育士がつくの?

実はここが勘違いされやすいのですが、加配申請が通ったからといって、必ずしも保育士が追加で配置されるわけではありません。加配申請が認められると、自治体から保育園に対して加配職員(保育士)の人件費を補助するための補助金が交付されます。この補助金は、加配保育士を配置するための費用として使われるものです。ただ、それでも保育士が増えないケースがあるのには、以下のような理由があります。① 補助金だけでは人件費をまかなえない場合がある補助金の額は自治体によって異なりますが、保育士一人分の給与を全額カバーできない場合があります。差額は保育園の持ち出しになるため、財政的に余裕のない園では加配保育士を雇うことが難しいのが現実です。② 保育士不足で採用できない場合がある補助金があっても、そもそも採用できる保育士がいないというケースも少なくありません。日本全体で保育士不足が続いており、加配したくてもできない園は多くあります。③ 法人の規模によって予算が当該園に配分されない場合がある法人が大きな場合、補助金が法人全体の運営予算として扱われ、その園に追加の予算として配分されないこともあります。「申請したのに保育士が増えていない……」と感じたとしても、必ずしも保育園が怠っているわけではなく、こういった背景があることもぜひ知っていただけたらと思います。「申請後、具体的にどんな支援をしてもらえるのか」は、申請前に保育園の先生に直接確認しておくことをおすすめします。

「気になる」は子どもへの愛情のサイン

「うちの子、大丈夫かな」と感じることは、それ自体が我が子をちゃんと見ているということです。早めに声を上げることで、子どもにとっての安心できる環境が整いやすくなります。「まだ相談するほどでもないかな」と思っているうちに時間が過ぎてしまうより、ちょっとしたモヤモヤのうちに話してみてはどうでしょうか。保育士はそういう話を聞くのも大事な仕事のひとつだと思っています。ひとりで抱え込まずに、まず一言声をかけてみてくださいね。

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