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「大きな衝撃と失望を与えた」韓国サッカー協会が異例の声明…選手団と報道陣に亀裂か

  • 2026.6.16

メキシコで開催中のサッカーW杯で、韓国代表と報道陣の間に思わぬ亀裂が生じている。

15日、韓国メディア『アジア経済』が報じた。

発端となったのは、韓国代表がベースキャンプを置くメキシコ・グアダラハラでの公開練習だった。

9日に韓国の放送局『JTBC』のYouTubeチャンネルで公開された練習映像の中で、主将のソン・フンミンが走る様子を見ていた男性らの音声が収録されており、「小隊長みたいに走っている」「軍隊で走るように走っている」といった発言に続き、「軍隊にも行っていないやつ」「軍隊の“軍”の字も知らないやつら」などの暴言が流れた。

韓国では兵役が男性に課されていることから、「軍隊に行っていない」という言葉は強い侮辱として受け取られる場合がある。ソン・フンミンは2018年アジア大会優勝による兵役特例の対象であり、基礎軍事訓練は受けたものの一般兵としての兵役義務は免除されている。

そのため、SNS上では「国家を代表して戦う選手への敬意が欠けている」との批判が相次いだ。

問題の音声については、撮影していたJTBC取材陣の発言ではないかとの疑惑も浮上した。しかしJTBCはこれを否定し、ENGカメラの特性上、周囲にいた不特定多数の声が収録されたものだと説明。問題部分を無音処理したうえで、該当箇所を削除した編集版を再公開した。

一方、韓国サッカー協会(KFA)は15日に異例の声明を発表し、「今回の事案は選手団に大きな衝撃と失望を与えた」と表明。報道機関の役割を尊重するとしながらも、取材現場では相互の尊重と信頼が必要であり、選手への配慮と保護が優先されるべきだと訴えた。

ワールドカップという大舞台を前に、韓国代表はグループリーグ突破を目指して調整を続けているが、ピッチ外では選手とメディアの関係性そのものが問われる騒動へと発展している。その余波はしばらく続きそうだ。

筆者:江島耕太郎(編集部)
画像提供:Getty Images

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