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一時期SNSの更新が減った!?市川市動植物園の「中の人・疲弊説」を直撃。安永崇課長の直球回答

  • 2026.6.16
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少し前、市川市動植物園(千葉県)の公式Xの投稿頻度が一時的に下がり、パンチくんの近況を伝える「サル山とパンチ」の更新もしばらく見られなくなってしまった時期がありました。「中の人たちに何かあったのかな?」「このまま更新が止まってしまったらどうしよう…」と、不安や寂しさを感じたフォロワーも多かったのではないでしょうか。当時の状況について、市川市動植物園の安永崇課長に聞きました。

事件後の「負の感情」に配慮し、あえて選んだ静寂

市川市動植物園の公式Xから投稿される「#パンチをさがせ」と「サル山とパンチ」。「中の人」こと安永課長がパンチくんやほかのサルたちの近況を伝えようと、週末をめどに投稿される人気企画です。しかし、サル山への侵入事案が起き、その直後の週末(5月23日、24日)は更新がストップ。ネット上では、更新が止まってしまったことに対する不安の声もありましたが、実際、現場ではどのような判断があったのでしょうか。

安永課長:「…えっと、たった1回、『#パンチをさがせ』『サル山とパンチ』が更新されなかっただけですよね。少しくらいお休みをくださいよ(笑)」

冗談を交えながら、にこやかに話す安永課長。しかしその後、真剣な表情に戻ると、少し前に起きたサル山への侵入事件との関連を挙げました。

安永課長:「ネット上に犯人に対する怒りや憎しみといった『負の感情』が蔓延している中、いつも通りのカジュアルで楽しげな投稿を発信することには、どうしても抵抗があったのは事実です。そのため、あの週末はあえてこちらの意思で更新をしませんでした」

しかしその後5月26日、安永課長は平日にもかかわらず突然「#パンチをさがせ」(サル山の写真の中からパンチくんを探すという企画)の写真を投稿し、明るい発信を再開させます。あのタイミングでの投稿には、園としてのメッセージが込められていました。

安永課長:「事件から1週間が経ち、企画を楽しみに待ってくれている方がたくさんいるのは知っていましたから、再開のタイミングを計っていました。あの時は園として『事件があったからといって、園としてのスタンスは変わりません』という意思表示をしたかったんですが、それだけだとどうしても重苦しくなってしまう。かといって何事もなかったかのような軽さでもなく…自然にメッセージを届けられると思ったのが、平穏なサル山を写した『#パンチをさがせ』の投稿でした」

さらに、「サル山とパンチ」を休んだことについても、現場の飼育スタッフの負担にならないよう、慎重に調整しているのが理由だといいます。

安永課長:「もともと週1回程度の投稿と決めていました。事件のこともありましたが、飼育員の2人には、ニホンザルの出産シーズンでもありますし、通常業務に専念して、休むときはしっかり休んでほしいと思っています。あの企画は、業務終わりに飼育員と私で『今日はこんなことがありました』『じゃあこの動画を使おう』って、10分〜15分くらい作戦会議をしたうえで発信しています。『ごはモ』(※ご飯モリモリの略)のような遊び心も、作戦会議の中で生まれました。みんなでワイワイやっていますので、あまり大きな負担ではありませんが、毎週の更新が義務のようになってもいけません」

発信の減少は「現場がレベルアップした証拠」

また、これまでは頻繁に行われていた駐車場の混雑状況などのリアルタイム発信。この発信も、いまではほぼなくなりましたが、車の誘導や、入園待ちの列をさばくオペレーションの改善が重ねられ、スムーズに対応できるようになったことが背景にはあるようです。

安永課長:「私からわざわざ『今混んでいます!』という発信がない限りは、『いつでも安心して遊びにきて大丈夫ですよ』という、安定の裏返しだと思っていただければ。おかげで私も土日のSNSの負担が減りましたので、徐々に本来の業務にパワーを戻せるようになってきました」

ネットで心配する人が続出!?「中の人、疲弊説」

公式Xの更新が一時的に減ったことで、「中の人」こと安永課長が疲弊しているのではないか、元気がないのではないかという心配も一部でありました。これについても聞いてみると…。

安永課長:「とんでもないです。ときどき『写真の顔色が悪いようですが』と言われることもあるんですが、サル山の前で写真や映像を撮ると「逆光」になるため顔色が悪く映ってしまうんですよ。心配してくださる気持ちは本当にありがたいんですけど、心配しすぎです(笑)」

「中の人の顔色が悪いのでは」というウワサの真相には、そんな事情があったようです。

ライターコメント

中の人の「疲弊説」の真相が、まさかの「サル山の前での逆光」だったとは…。でも実は、私もサル山の前で安永課長のお写真を撮らせていただいたことがあるのですが、確かに逆光になってしまうんです。市川市動植物園の実況中継が少しずつ減ってしまうのは寂しいことではありますが、それは園の運営がよりスムーズになった証拠でもあります。アルパカダッシュなど、通常の市川市動植物園の人気投稿は変わらず更新されているので、引き続きそちらを応援していきたいと思います。

<ライタープロフィル>ゆんち

2004年に産経新聞社へ入社。静岡、仙台での事件取材を経て、東京社会部では厚生労働省を担当、派遣労働問題などの社会課題を深く掘り下げる。また、特異なキャリアとして法廷画家を兼務し、数多くの法廷画を手掛けてきた。その後、産経新聞社が発行していたタブロイド紙「SANKEI EX」にてブランド、旅、食をテーマとした執筆活動を展開。南アフリカやオーストラリアなど世界各国を取材で巡るほか、臨時特派員として南太平洋のキリバス共和国への駐在経験も持つ。J-WAVE「TOKYO MORNING RADIO」にて、週1回おすすめニュースを3年間にわたり担当。

現在は2児の母となり、これまでの取材経験に加え、教育、健康、ライフハックへと関心の幅を広げている。「趣味を仕事に!」をモットーとする自称「脱力系ライター」。釣り、温泉、グルメ、そして海を眺めてぼーっと過ごす時間を愛する旅人でもある。長年、酒と旅と釣りを友としてきたが、現在は期間限定で禁酒中。新商品から旅、ファッション、グルメまで、自身のアンテナに触れたトピックを独自の視点で発信している。

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