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アンヌ=ソフィ・ピックの3ツ星レストランを目指してヴァランスへ。【フランス、美食の渓谷を巡る旅。】

  • 2026.6.14

フランス東部のソーヌ川からローヌ川の流域は、国内随一の美食都市リヨンをはじめ、果物やハーブの産地、ワインの銘醸地が点在するグルマン垂涎のエリア。「ヴァレ・ド・ラ・ガストロノミー(美食の渓谷)」を巡って、より深くフランスを味わう旅へ。


Valenceヴァランス

Pic***ピック***

トップ女性シェフが魅せる、特別な食体験。

自家菜園から見えるキッチン。グランメゾンにはホテルとビストロ、バーなども併設する。

最高峰ガストロノミーで、アロマの世界へ誘われて。

曽祖母ソフィ、祖父アンドレから息子のジャックへ引き継がれ、ジャックの急逝後、1997年からアンヌ=ソフィが厨房を取り仕切る。

世界一多くの星を持つ女性シェフ、アンヌ=ソフィ・ピック。曽祖母、祖父、父から受け継いだ店を守破離の精神で率いる。彼女が大切にするのはヴァランスのテロワールとアロマ。「水は生命そのもの。ローヌ川からたくさんのエネルギーをもらっています。良質なワインを生む土壌があり、川魚、トリュフ、ハーブなど川に沿って食材にも多様性が表れます」と故郷の魅力を語る。シグネチャーの「ベルランゴ」は、まさに彼女の世界観を凝縮したひと皿だ。地元で愛されるラビオリ料理を軸に抹茶やセルフィーユの香りをのせ、どこかエキゾティックな味わいに。和の出汁に似た繊細なソースが香りをより引き立たせる。コースを通してアロマティックな料理を紡ぎ出す様は、さながら名調香師を彷彿させる。

ダイニングへ続くアプローチ。
1900~2025年までのミシュランガイドコレクション。ピック家の歴史が伝わる家族写真も。
左:料理はともにディナーコース「Le Voyage Sensoriel」410ユーロから。「Les Berlingos」は抹茶を練り込み、中に山羊のチーズを入れた三角形のパスタ料理。世界に点在するシェフの店舗と季節により、食材が異なる。 右:ハチミツや焙じ茶を使ったデセール「Nid dʼAbeille」は蜂の巣を意味。

*「フィガロジャポン」2026年5月号より抜粋

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