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「私たちの人生なかなかいいじゃない」ルームシェアするマダム3人が人生を楽しみ尽くす! 最新6巻もその勢いは留まることを知らない!【書評】

  • 2026.6.14

【漫画】本編を読む

『マダムたちのルームシェア』(seko koseko/KADOKAWA)は、「歳を重ねるって、こんなに楽しいものなのか」と思わせてくれるシリーズだ。ひとつ屋根の下で暮らす3人のマダムたちを主人公に、なんでもない日々のなかで見つけた小さな楽しみや、思わず笑ってしまう出来事など、心がふっと軽くなるエピソードが綴られている。

最新の第6巻でも、そんな彼女たちの輝きはさらに増す。夏にはプールへ繰り出し、秋にはみんなで梨狩りを楽しみ、冬には奇抜なセーターを着て「アグリーセーターパーティー」で盛り上がる。季節の行事を全力で楽しむ3人のバイタリティは健在だ。

なかでも、スタンプカードを自作して毎朝のラジオ体操に励むエピソードは、彼女たちの魅力を象徴している。大人になるとつい「関係ない」「面倒くさい」と敬遠しがちなことも、彼女たちの手にかかればたちまち特別なイベントに変わるのだ。自分たちを「楽しませる」ための工夫を忘れないその姿勢は、忙しい毎日に追われる私たちに、日常を彩るヒントをくれるだろう。

そして本巻で特に印象的なのは、マダムたちの「子どもの頃の夢」をめぐるエピソードだ。今の彼女たちは、現実を知り、思い通りにならないこともたくさん経験してきた大人である。そんな彼女たちが、かつての少女時代を振り返り、今の自分たちを見つめ直す場面には含蓄がある。夢が叶ったかどうかが重要なのではなく、かつての夢を大切にしながら、今の自分たちの人生を「なかなかいいじゃない」と肯定できる強さと優しさが、本作の核だと感じる。

「最期はひとりになるかもしれない」という将来に不安を持っている人にとって、このマダムたちの生き方は大きなヒントになるかもしれない。そして老いることは「失うこと」ではなく、「楽しみ方が増えていくこと」であると教えてくれるだろう。

文=ゆくり

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