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息子のスマホ制限突破・課金トラブル・受験期の変化……。「取り上げるより話し合い」50代ママの答え

  • 2026.6.13

どんなに制限を強化しても、息子はその突破口を友人から仕入れてくる——そんな「いたちごっこ」の7年間を経て、50代の関東在住女性がたどり着いたのは、「制限」より「対話」という答えでした。中1からスマホを持たせ、課金トラブルや制限かいくぐりに悩みながらも、重課金で不登校になった周囲の子どもたちを目の当たりにした息子が自ら変わっていく様子や、定期テスト明けに「やりたいだけ触らせる日」を設けるという独自ルールなど、試行錯誤のリアルなエピソードをお届けします。

50代女性と高校生息子の「子育て&スマホ管理」リアル体験談

ママテナ編集部では2026年5月1日~15日、インターネット上で「子どものiPhoneやスマホは何年生から? スクリーンタイム突破・課金トラブル…子育てスマホ管理のリアル体験談」についてのアンケートを実施しました。

回答者のプロフィール

今回エピソードを紹介する50代女性のプロフィールは以下の通りです。

  • 回答者本人:女性(50代)
  • 居住地:関東(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬)
  • お子さん:高校生・男の子
  • 使用機種:Android
  • 初めてスマホを持たせた学年:中学1年生
  • 持たせた最大の理由:友達との交流や、子ども本人が強く欲しがったため
  • 現在の悩み度:やや悩んでいる(時々トラブルや不安がある)

 

「持たせないと仕方がなかった」——宿題も模試登録もスマホ経由。持たせないという選択肢がなかった

息子さんにスマホを持たせたのは中学1年生のとき。友達との交流を求める息子の強い要望もあったものの、それ以上に「学校の環境」が後押しになったそうです。

学校からの宿題のお知らせはさまざまな時間帯に届き、模試の登録や学校からのアンケートもスマホ経由で回答する仕組みだったのだとか。「早いも遅いも言ってられない状況の中で、『持たせないと仕方がなかった』が一番近い回答です」と彼女は振り返ります。

大人のスマホ依存が社会問題化している現代、できれば低年齢のうちはデジタル依存を避けたいという思いもあったものの、学校生活とスマホがすでに切り離せない状況になっていたのが現実でした。

制限の突破方法を友人から仕入れて実行。あまりに酷いときはスマホ自体を取り上げて「応戦」

スマホを持たせてからほどなく、親が設定した制限が機能しなくなる事態が起きます。息子さんが、制限の突破方法をその手のノウハウに詳しい友人から情報を仕入れ、実行に移していたのです。

「あまりに酷い場合はスマホ自体を取り上げたりと、こちらも応戦しました」と彼女。設定を強化すれば突破され、取り上げれば反発される——そんないたちごっこが続くことになりました。

子どもたちの情報共有ネットワークは親の想像をはるかに超えており、技術的な制限だけでは限界があることを痛感させられる出来事でした。

「周りは重課金させてくれる家が多いのに」——納得できなかった息子、転機は友人たちの末路だった

課金問題も避けては通れませんでした。ファミリー共有の設定で勝手な課金こそ防いでいたものの、息子さんの周囲には子どもに重課金させる家庭が多く、「なんでうちはダメなの」という不満を抱えていたそうです。

ところが学年が進むにつれ、状況が変わっていきます。重課金させてもらっていた家庭の子どもたちが、スマホ依存によって不登校になったり、退学や進級が危ぶまれるほど成績が低下するケースが出てきたのです。

「本人はそれを見ながら、次第に重課金後の人生の大変さを思い知ったようで、課金したがらなくなりました」と彼女。親がいくら言葉で伝えても届かなかったことが、現実として目の前に現れたとき、息子さん自身の中で何かが変わったのかもしれません。

定期テスト明けは「やりたいだけ触らせる日」を数日設ける。意外にもその後スッキリ過ごせるように

試行錯誤の中で生まれたのが、独自の「解放日ルール」でした。定期テスト週間が終わった日など、節目のタイミングでスマホを好きなだけ触らせる日を数日間設けるというものです。

「その後案外スッキリと過ごせていたような気がします」。制限を緩める日をあらかじめ設けることで、息子さんにとっての「ガス抜き」になり、普段の生活でのスマホへの執着が和らいだのかもしれません。

「ダメ」と言い続けるだけでなく、メリハリをつけた関わり方が功を奏した好例です。

しかし、次第に「あと何分だけ」と交渉が続く。「この対策で良かった」と言えるものはない

それでも、スマホをめぐる親子のやり取りがなくなったわけではありません。長期休暇中は「あと何分だけ延長して」という交渉が続き、適切な関係を保たせることが「心底大変だった」と彼女。

「この対応策をして良かった、と一概に語れるものはありません」と綴っています。特効薬は存在せず、気づけば高3の受験期になって、ようやく息子さんとスマホの関係に自然と落ち着きが見えてきたのだとか。

長い時間をかけて、少しずつ変化していくものだということを、今までの歩みが示しています。

国際問題や時事問題を扱った番組を自分から視聴。スマホが受験対策にもなっていた

苦労の絶えない数年間でしたが、スマホが確かな恵みをもたらした場面もありました。息子さんはスマホで国際問題や時事問題を扱った番組をしばしば視聴するようになり、受験期の社会・現代文・英語長文読解・英語リスニング・論文対策に役立っていたそうです。

「取り上げる方向よりも、より良いスマホの使い方について親子で話し合う方が、現代の子育て事情には合致していると感じました」と彼女は振り返ります。

制限や管理に終始するのではなく、スマホとどう向き合うかを一緒に考えるプロセスそのものが、子どもの成長につながっていたのかもしれません。

「ネットリテラシーは自然とは身につかない」——忍耐強く話し合いを繰り返すことが、唯一の近道

数々の葛藤を経た彼女が、同じ悩みを抱える親へ伝えたいこととして語ったのは、対話を続けることの大切さです。

「今の時代、学校からのお知らせや宿題の連絡、レポート作成から課題提出に至るまで、学校生活とスマホは切っても切れない関係になっています。学校側もスマホ管理を家庭に求めながら、長期休暇に入った後に宿題を追加してくることもある。現代っ子から完全にスマホを取り上げるのは、無理な教育環境になっています」と現状を綴ります。

「面倒で繰り返しの多い作業にはなりますが、どうか忍耐強く親子でスマホとの付き合い方について話し合いの場を設けてください。そんなことを繰り返しているうちに、大学生になる頃にはネットリテラシーも身についてくると思います。でも、『自然と』は身につかないように感じています」と、彼女はメッセージを締めくくりました。

制限のいたちごっこに疲弊しながらも、対話を諦めずに数年間向き合い続けた50代女性のリアルな体験談でした。

 

(文:ママテナ編集部)
※この記事は、ママテナ編集部が2026年5月に実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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