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ウエッジでフルスイングは絶対NG⁉アプローチの最適解って?

  • 2026.6.12

グリーンにギリギリ届きそうでも、そこをあえて刻むマネジメントでスコアメイクする場面はよくある。

そのとき、ピンから逆算して〝何ヤード残し〞にするか「距離を決めるだけでは不十分」というマスター今野が、レイアップの難しさと最適解へと近づくヒントを語る。

アプローチはスピン量と弾道の強さを両立させるのが難しい

ダイ 質問!100ヤード以内にレイアップするなら何ヤードを残しますか?

今野(マスター) ダイさんだったらどうします?

ダイ 質問に質問で返してきやがって(笑)。俺なら80ヤード前後か30ヤード以内。60から40ヤードは中途半端で難しい。

今野 80ヤードくらいにする理由は?

ダイ フルショットに近いほうが、スイングがゆるまなくていい。スピンも効くし。

今野 30ヤード以内は?

ダイ そこまで近づけたらグリーンはもう目の前。大きなミスはないでしょ。

今野 なるほど。私はどの距離も一長一短なので、距離では選びませんね。

ダイ えー!?得意な距離を残さないの?

今野 刻むときの大前提は、次のショットを「狙ったところに止められるか」です。

ダイ 次打を止めるってことは、スピンが決め手?

今野 スピンを利かせなくても狙ったところに止めることはできます。たとえば、エッジのすぐ外でグリーン面が長く使えるところは、足を使った転がしが簡単。パターでもいいくらいのところはピンそばに止めやすい。

ダイ 距離にしたら30か、長くても40ヤードくらいか。やっぱり近いほうが簡単?

今野 いいえ。エッジからピンまでの距離が近い30ヤードだったら難易度は上がりますよね。

ダイ 振り幅が小さくて激スピンは利かせられないから、ロブショットかグリーンの手前にワンクッション入れる。

今野 高等テクを使わなくてもいいです。30ヤード以内は「スピンは負けて、球も負ける」になりますから。

ダイ 負けるって何?

今野 利かなくなる、弱くなるということです。

ダイ 30ヤード以内は、スピンは利かないけど打球が弱くなるから止まりやすいってことか。

今野 はい。ちなみに、40から60ヤードは「球が勝って、スピンが負ける」、70ヤード以上になると「スピンが勝って、球が負ける」になります。

ダイ 40から60ヤードはスピンが利きにくいうえに打球が強くなるから、それを加味した狙い方でボールを止めなくてはいけない。

今野 そのとおり。だから中途半端な距離といわれる40から60ヤードは難しいといわれがちなんです。

ダイ 70ヤードってサンドウエッジだったらフルショットに近いスイングだから、打球も強くて「勝つ」じゃないの?

今野 振り幅は大きくなるのでスピンは強く入りますが、ハイスピンの高弾道ボールは暴れん坊です。風に影響されやすいし、ハイスピンの領域でも1000回転くらいの違いが出るとタテ距離がズレます。

ダイ ハイスピンによって、球が制御を失っている状態か。

今野 プロや上級者が「ウエッジはフルスイングするクラブではない」というのも、それが所以です。

ダイ レイアップは、その次、その先を見極めて決めるものなんだね。

今野 「何ヤード残すか」ではなく、ピンそばに止めやすいシチュエーションと距離に「運ぶ」が正解です。

ダイ 今、チャッピーにも聞いてみたけど「レイアップとは、あえてグリーンを狙わず、安全な位置にボールを運ぶ戦略的なショットのことです」っていってる。

今野 ほほ私と同じですね。でも、チャッピーを信用しきってはいけません。あいつはネットの住人で、ゴルフ場に行ったことはありませんから!

プロ、上級者は知っている。ウエッジの強振はハイリスク!

上手な人は「ウエッジはフルスイングするクラブではない」という。その理由はドライバーに置き換えるとわかりやすい。低スピンボールは打球が重く強くなるから飛ぶ。回転数の多い球は軽くなって飛ばなくなる。ウエッジは飛ばしたクラブではないが、ハイスピンの打球は軽く、飛距離や方向性にバラつきが出やすいのでフルスイングで打つのはハイリスクなのだ。

「パッティングもフルスイングしませんし〝より正確に狙う〞ってことは〝強く打つ″とは相反するものなんですよ」(今野)

いかがでしたか? ぜひ参考にして、練習してみてください。

マスター今野一哉
●こんの・かずや/1982年生まれ。本企画「スナックこんちゃん」のマスター兼ゴルフのプロコーチ。RainbowFM(88.5MHz)の「サタマニ♪」(第2土曜 15:00-16:00オンエア)で、ラジオパーソナリティも務める。キッズゴルフクラブ代表。

写真=鹿野貴司
協力=LaFace

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