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「常にかかっていくような気持ちで」声優・白石晴香に聞く役作りのアプローチ【TVアニメ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』インタビュー】

  • 2026.7.11
【写真・画像】「常にかかっていくような気持ちで」声優・白石晴香に聞く役作りのアプローチ【TVアニメ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』インタビュー】 1枚目
ABEMA TIMES

6月30日から放送・配信が始まっているTVアニメ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』のヒロイン・カロリーナは、優秀な姉であるフローラに虐げられて日々劣等感を抱えて生きていた。そんなカロリーナが政略結婚で隣国の第二皇子・エドワードと結ばれることとなり、単身マルコシアス帝国へ向かうことになるという導入から物語は始まっていく。

【映像】無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す

本記事では、フローラ・サンチェスを演じる声優の白石晴香にインタビューを実施。ただの悪役ではないと白石が語るフローラを演じる上で、どのようにキャラクターを捉え、どう演じていったのか。その役作りの道程を伺った。

——先行上映会で第1話を拝見したのですが、フローラのカロリーナに対する憎しみがこれでもかと発露されていました。作品の中心は虐げられていたカロリーナの解放と成長物語になると思いますが、姉であるフローラはある種、対となる存在ですよね。

白石:フローラは、この作品の中では悪役ポジションだと最初に受け取れると思うのですが、彼女を中心に見ていくと、才色兼備で次期聖女と謳われているが故の苦しみを抱えている一面も描かれていて、私としてはいろいろな意味での人間の成長物語であると受け取りました。

これまで完璧というものを背負わされてきて、弱音が吐けなかったり涙を流すことができなかったりで。そこに唯一手を差し伸べてくれたお母さんが亡くなって、そのきっかけがカロリーナにあると思ってしまったからこそ、憎しみの感情がカロリーナに向いて、強く当たってしまうんです。

——フローラにもカロリーナを敵視してしまう理由があるからこそ、という……。

白石:本来のフローラはもっと別の姿だったのだろうなと想像はするのですが、こうなってしまったからにはそれを背負った苦労みたいなものを私が表現できたらいいなと思い、どの言葉にもひねくれ感や恨みのようなものを込めて話していました。

——カロリーナは、フローラの残るセレスティア王国を離れてエドワードと結婚したことで、徐々に自信を取り戻して前向きになっていきますよね。

白石:カロリーナは自己否定の考え方をしていましたが、やっぱりそういった考え方ってどういう風に生まれて周りの環境がどうだったのかによって決まってくる部分が大きいのだと、私自身の人生の中でも感じてきたことを、この作品で改めて痛感しました。けれども、その環境は何かのきっかけや人との出会いによって変えていくことはできる。

エドワードをはじめ、カロリーナを見守っている人たちはすごく温かくて愛にあふれている人たちが多いのですが、そんな人々に恵まれたのは、カロリーナの本質的な部分がとても温かいものだったからではないかなと。挫けずに前を向いていれば、こんなにいいこともあるのだなという、希望のある見方もできる作品だと感じました。

——改めてフローラを演じる上での役作りや、カロリーナ役の高橋李依さんとの掛け合いについて伺えればと思います。

白石:役作りとしてはすごく難しくはあったのですが、フローラとしてはカロリーナが何を言っても腹が立ってしまうが故に、「何を言われてもこちらの気持ちは変わらないぞ」と、常にかかっていくような気持ちで演じていました。

改めて掛け合いをした場面を見てみると、カロリーナが静でフローラが動と言いますか。「あなたなんて生まれなければよかったのに」という憎しみの感情を、移動中の馬車の中であってもぶつけてしまうほどにあって。

——カロリーナが生まれてからずっと、フローラはその感情を抱えていたわけですからね。

白石:彼女の中には常にその気持ちがあって、(第1話時点の)その場で生まれたような感情ではないことは確かです。2人きりになる機会もなかったから話すことはまずないですし、聞きたいこともなければ、存在自体消えてほしいという……私自身、普段生きていて抱くことのないような、とんでもない感情ですが(笑)。そんな感情を常に心に置きながら、演じておりました。

——脚本を拝見したところ、序盤はカロリーナのモノローグが多いですが、後半はフローラのモノローグも増えていきますよね。

白石:マーカーで(アフレコ台本上の)フローラのモノローグの部分が毎週真っ黄色になりました。要所要所に難しい用語も出てくるので、せっかくいい感じにできていたのに「今のところちょっと噛んじゃったかもしれない!」ということもあって、大変でした(笑)。

——放送で拝見するのを楽しみにしております。白石さんの演技が込められることで、フローラの心情の変化も見ていてより感じ取っていけるのかなと。

白石:フローラにも、陰でしていた努力や、こうなりたいという部分がありつつも、カロリーナが幸せになっていく姿を見ていくことで、より一層これまでとは違った憎悪が湧いてきてしまって。

カロリーナの状況が変化し、フローラもそれに振り回されて変わっていき、理想の自分と今の自分が違うことへの苦しみみたいな感情を持つところも見ていただけると思っています。そういった部分も応援しながら見守っていただけると幸いです。

もちろん、カロリーナとエド様のやり取りにとてもキュンキュンできる物語で、不器用でピュアなお互いに無自覚な2人を見て、ときめきの気持ちも生まれる素敵な作品になっていますので、純粋にラブストーリーの部分もぜひとも皆様に楽しんでいただきたいなと思っています。

【写真・画像】「常にかかっていくような気持ちで」声優・白石晴香に聞く役作りのアプローチ【TVアニメ『無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す』インタビュー】 2枚目
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カロリーナとエドワードが迎える未来に加え、憎悪の感情を抱いていたフローラがどのように変わっていくのかにも注目して、『無自覚聖女』のストーリーを楽しんでみてはいかがだろうか。

取材・撮影・テキスト/kato
(C)あーもんど/アース・スター エンターテイメント/無自覚聖女は今日も無意識に力を垂れ流す製作委員会

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