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麻雀テーブルで450円パフェを食べる冒険。旭川「パーラーささき」が愛おしすぎた

  • 2026.6.12

営業してる…よね?から始まる物語

旭川で偶然見つけた「パーラーささき」。正直に言うと、最初は少し躊躇した。

年季の入った白い建物。どこか時間が止まったような外観。

しかも店の前に立つと、ほんの少しだけ「営業してる…よね?」という不安がよぎる。

でも、こういう店ほど当たりだったりする。私はピカピカの新店より味のある年季に惹かれてしまうのだ。

扉を開けると、そこには昭和の空気がちゃんと生きていた。

出典:リビング札幌Web

麻雀テーブルでパフェを食べる幸福

席について、思わず笑ってしまった。

なんとテーブルが麻雀ゲーム躯体。

これがまた妙にしっくりくる。

今どきの「映えカフェ」が頑張って作るレトロ風ではなく、ここは本物。狙ってないのに完成されている。

青い柄のマグカップも、どこか懐かしい。そして量がたっぷりだ。

ソーサーはたぶん別のカップのためのものだろう。

コーヒーを待ちながら、「こういう店、絶対なくなってほしくないな」と少しセンチメンタルになる。

運んでくださった店主さんはジブリ映画に登場しそうなご年配。

はつらつとした声かけだけど、動きは超スローモーション。

そして注文したのは、パフェ450円。

令和で450円。まずそこに軽く驚く。ススキノじゃ3,000円くらいするところもあるからね。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web

梅干し疑惑と、終わらないバナナ

運ばれてきたパフェは、思った以上に立派だった。

ホイップクリーム、アイス、フルーツ。そして何より、バナナの量が多い。

予想以上に多い。

「お得だな」と喜んだのも束の間、後半は軽く戦いになる。食べても食べても減らない。

これはデザートというより、もはやバナナとの対話である。

さらに上に乗っていた、少ししわしわした物体。

見た瞬間、失礼ながら「梅干し…?」と思った。

いや、パフェに梅干しは攻めすぎだろう。

恐る恐る食べると、なんとジューシーなぶどう。見た目とのギャップがすごい。

勇気を出した自分を褒めたい。

シロップ漬けなのか解凍なのか、いや、美味しいから大丈夫です。

出典:リビング札幌Web
中は缶詰のフルーツがぎっしり

コーヒーのおまけが、地味にうれしい

コーヒーには小さなおやつ付き。

自家製パンの耳を揚げたもの、ふわっとしたのはビタミンカステーラかな、そしてあんこのお菓子。

これがなんとも良い。

最近のカフェだと、小さなクッキー1枚で「サービスです」と言われがちだけれど、ここには昔ながらの優しさがある。

こういう気遣いって、年齢を重ねるほど沁みるのかもしれない。

小さいころ母が揚げてくれたドーナツを思い出した。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web
小さいソースボートで出されるコーヒーのクリーム

また行きたい店は、だいたい少し古い

「パーラーささき」は昭和で時が止まっている。

喫煙OKなので、壁は元の色がわからないほど茶色く変色している。

天井には令和版ハダカ電球。書棚のラインナップもいかつい。

麻雀テーブルでパフェを食べ、へたへたのソファに座り、昭和の空気に包まれながらコーヒーを飲む時間は、ちょっとした旅のご褒美みたいだった。

そして450円のパフェに、白目をむきそうな量のバナナ。

完璧じゃない。でも愛おしい。

旭川には、こういうちょっと古くてすごく優しい店が、まだちゃんと残っている。

またふらっと、あの麻雀台に会いに行きたくなる。

出典:リビング札幌Web
出典:リビング札幌Web
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