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命を預かる重さを改めて感じる… 異世界に迷い込んだ「ニンゲン」を飼う魔人。少しの不注意で危険な目に遭わせてしまった【書評】

  • 2026.6.11

【漫画】本編を読む

“かわいいから飼う”だけでは、ペットの命を守ることはできない。『ニンゲンの飼い方』(ぴえ太/KADOKAWA)で描かれるのは、魔獣や魔人が暮らす世界に現れた「ニンゲン」と、その飼い主の日々。人間が“飼われる側”になるという面白い設定のこのマンガは、生き物と向き合う責任や、異なる存在を理解する難しさを巧みに描き出している。

ニンゲンを飼い始めたばかりの異形の飼い主は、ある時、自分の不注意でニンゲンに怪我を負わせてしまった。傷ついたその姿を見た飼い主は、ニンゲンを拾った時のことを思い出す。森で倒れていたニンゲンを見つけた飼い主が、彼を病院へ連れて行くと、病院の先生からは「この世界はニンゲンにとって生き残るのが難しい」ということを告げられる。「ニンゲンは僕らが思っているよりか弱い」「些細なことで命に関わる」――そんな忠告を受けていたにもかかわらず、飼い主はちょっとした気の緩みで、ニンゲンを危険な目に遭わせてしまった。

飼い主の後悔はどれほどのものだろう。飼い主は、油断していた。ニンゲンの弱さを十分に理解しないまま行動した結果、彼に怪我を負わせてしまった。「かわいいから」「珍しいから」という理由だけでは、生き物を飼うことはできない。命を預かるなら、生き物の特性を知り、危険を想像し、それと慎重に向き合う必要がある。それは、私たちが生き物を飼う際にも通じることだ。読むこちらにも、「飼うこと」の責任を改めて突きつけてくるような作品だ。

文=アサトーミナミ

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