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加藤清史郎が主演! 藤子・F・不二雄のSF短編を舞台化する『ミノタウロスの皿』全キャスト発表

  • 2026.6.11
舞台『ミノタウロスの皿』主演・加藤清史郎と演じる乗組員 width=
舞台『ミノタウロスの皿』主演・加藤清史郎と演じる乗組員

藤子・F・不二雄のSF短編が原作の舞台『ミノタウロスの皿』の主演を、加藤清史郎が務めることが決定。併せて、全キャスト、公演詳細発表が発表された。

【写真】加藤清史郎、内田未来ら、舞台『ミノタウロスの皿』キャスト陣

漫画『ドラえもん』の生みの親である、藤子・F・不二雄が1969年に発表した短編SF漫画『ミノタウロスの皿』が世界初舞台化。

宇宙空間で制御不能に陥った宇宙船。乗組員一名を残しイノックス星に不時着する。そこには酸素も原始的な文明も存在した。幸い人類もいて、乗組員は手厚い歓迎と看護を受ける。その看護してくれた人類の中に、ミノアという名の少女がいた。乗組員はいつしかミノアに好意を抱き、仲良くなるのだが、実はイノックス星は、地球で云うところの、牛(イノックス星ではズン類と呼ばれている)が支配階級で、人類(イノックス星ではウスと呼ばれている)はその家畜だったのだ。

あらためて支配階級のズン類の歓迎を受ける乗組員。だが、驚くべき事実を告げられる。それは、ミノアは年に一度のミノタウロスの大祭で大皿に乗せられて、ズン類の食用に供される家畜だったという事実。しかも、それはイノックス星では最高の名誉で、そのためにウスは存在しているのだ、と。やがて、大祭の日がやってくる。乗組員は、ある決意をもって会場に向かう…。

「食べる側」と「食べられる側」の立場が逆転した世界。言葉は通じても価値観が全く通じないことや、自らの常識から抜け出せない人間のジレンマを鋭く描いた本作。その強烈な風刺と衝撃的な結末は、半世紀を経た今もなお、読者の心に深く残り、考えさせられる。

そんな本作の脚色・振付・演出を、第75回芸術選奨舞踊部門・文部科学大臣新人賞を受賞したスズキ拓朗が担当。スズキ独自の表現で、原作の普遍的な問いを現代によみがえらせ、4歳以上の未就学児から大人まであらゆる世代が楽しめる舞台を目指す。

そしてこのたび、全キャストが決定。

「ズン類」と呼ばれる牛が支配する、イノックス星に不時着する乗組員役として主演を務めるのは加藤清史郎。乗組員がイノックス星で出会う少女・ミノア役に、内田未来が抜てきされた。

ほか、森田真和、谷山知宏、柏木俊彦、鈴木幸二、小林らら、星初音、美守桃、関口晴という、スズキが主宰するダンスカンパニー「CHAiroiPLIN」のメンバーや、スズキ演出の舞台に出演経験を持つ個性豊かなメンバーが集結。

さらに東京のほか、富山での上演も決定。富山公演では、一日限りのスペシャルエディションとして演出家のスズキが自ら乗組員役として出演する。

舞台『ミノタウロスの皿』は、東京・新国立劇場 小劇場にて12月10日~28日、富山・オーバード・ホール 中ホールにて2027年1月10日上演。

加藤清史郎、内田未来、スズキ拓朗のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■主演・加藤清史郎(乗組員役)

生まれ育ってから今に至るまで、ありとあらゆる形で藤子・F・不二雄先生の作品に触れてきただけでなく、地元にはミュージアムがあったり、SF短編を映像化した作品にも出演した経験があった自分にとって、今回のお話は、藤子・F・不二雄先生とのご縁を感じずにはいられない嬉しい体験でした。

『ミノタウロスの皿』は、本当に人間にとって常にそばにある、“食”が題材になっていて、まさに、老若男女問わず、その作品の真髄について考えることができるものだと思います。まだ何がどうなるか全く想像すらもつきませんが、新国立劇場の小劇場に藤子・F・不二雄先生の世界観を、スズキ拓朗さんの色をふんだんに練り込んだイノックス星として表現できるよう尽力します!

■内田未来(ミノア役)

初めて原作を読んだ時、不可思議な世界観に圧倒されると同時に、清々しさのようなものが胸いっぱいに広がりました。私たちの価値観に静かに問いかけてくるようで、読み終えると鼓動が早まっていました。そんな作品の舞台化にミノアとして向き合えることが怖くもあり、嬉しくもあります。

原作ではわずか30ページあまりの作品がどのようにして舞台で奥行きを増していくのか、私自身も心躍らせています。

ずっと憧れでもあった新国立劇場に立てることもすごく光栄です。劇場空間の、そして作品のもつ力をお借りしながら、演出のスズキさんをはじめとする座組の皆様とともにひたむきに取り組んでいきたいです。劇場でお待ちしております。

■演出・スズキ拓朗

上村聡史氏よりこの作品をご提案いただき、正直驚きを隠せませんでした。「ミノタウロスの皿」は、舞台化したいと何度も夢見てきたからです。「子どもの夢と願望はすべての人間の基本」藤子・F・不二雄先生の言葉の力を改めて感じます。絵のキュートさの裏側に浮かび上がる「軽快な恐怖」は、まるで自身の心にナイフを入れるような錯覚を覚えます。

主人公を演じる加藤さんの人並外れたグローバルな運動能力は、漫画の枠を飛び越え奇想天外な宇宙へと我々を連れていってくれる事でしょう。ミノア役を演じる内田さんは、私が20年前にこの作品で受けた衝撃をそのまま受け取るはず。真っ直ぐな感性で鋭く物事を見透かす子供のようなミノアに期待。

2人の若き才能、そして私の信頼するダンサー達によって、心躍る少し不思議(SF)なエンターテイメントをお贈りいたします。

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