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ドラマ『オクニョ』とは異なる悪党夫婦のホントウの最期

  • 2026.6.11

韓国時代劇『オクニョ 運命の女(ひと)』で主人公オクニョの前に立ちはだかり、憎たらしいほどの悪役ぶりを発揮して視聴者に強烈な印象を残したのが、ユン・ウォニョン(尹元衡)とチョン・ナンジョン(鄭蘭貞)の夫婦だ。

チョン・ジュノ演じるユン・ウォニョンと、パク・チュミ演じる妖艶なチョン・ナンジョンは、劇中で権力をほしいままにしていたが、この二人は歴史書『朝鮮王朝実録』にも頻繁に登場する実在の人物であり、史実においても決してドラマに引けを取らないほどの「悪」に染まった人生を歩んでいた。

しかし、その最期は『オクニョ』で描かれるような幕引きとはやや異なり、あまりにも惨めで哀れなものであった。

(画像=MBC『オクニョ』放送画面キャプチャー)

そもそもユン・ウォニョンは、実の姉が第11代王・中宗(チュンジョン)の三番目の正室、文定(ムンジョン)大妃(王后)になったことで大出世を遂げたという、典型的な縁故主義の産物であった。姉の威光を傘にきて政治の黒幕にまで上り詰め、賄賂を受け取っては贅沢三昧の暮らしにおぼれていたのである。

一方のチョン・ナンジョンは、賤民の母から生まれ、父の第一夫人やその子供たちから虐待を受けて育つという過酷な生い立ちを持っていた。しかし、彼女は幼い頃から聡明で、蘭の花に例えられるほどの美貌を備えていた。その容姿を武器に妓生(キーセン)となった彼女は、政治権力を握る野望を抱き、ユン・ウォニョンに近づいて妾となる。

彼女の権力欲と悪女ぶりはここから本格化し、1551年にはユン・ウォニョンの正妻を追い出し、毒殺して自らが正式な妻の座に就くという暴挙に出た。

正妻となったチョン・ナンジョンは、ユン・ウォニョンとともに文定大妃の「最悪の手先」として暗躍する。

だが、彼らの我が物顔の栄華も、絶対的な後ろ盾であった文定大妃の存在があってこそのものだった。1565年に文定大妃がこの世を去ると、夫婦の運命は一気に急転直下する。

文定大妃のおかげで悪事を働けていたことを自覚していた二人は、後ろ盾を失った途端、これまでに自分たちが虐げてきた人々からの仕返しを恐れるようになった。

讐の恐怖に駆られたユン・ウォニョンとチョン・ナンジョンは、王宮から逃げ出して地方へと身を隠した。

しかし、田舎に隠れ住んでも、追っ手に殺されるのではないかという恐怖心から逃れることはできなかった。かつては「人に制裁を受けるくらいなら、みずから死を選ぶ」と豪語していたプライド高き悪女チョン・ナンジョンも、前妻殺害の罪に問われる中でついに観念し、自ら毒薬をあおって命を絶った。

そして、王妃である姉の権威と、妻の悪知恵にすがって生きてきたユン・ウォニョンには、もはや一人で生き抜く力など残されていなかった。ユン・ウォニョンは妻の後を追うようにして自害し、果てたのである。

歴史書に名を刻んだ「悪の夫婦」の最期は、人々の深い恨みを買いながら、ただひたすら恐怖に怯えて共倒れするという哀れな結末だった。彼らの生涯は、権力に憑りつかれた人間の業の深さを、今も歴史の教訓として伝えている。

文=韓ドラLIFE編集部

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