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43キロもこもこ大型犬が「幼稚園」に通うワケ めいっぱい犬らしく過ごす時間がもたらすもの

  • 2026.6.10

ペットの犬と人間との関係が見直されています。
ペットを飼う共働きや一人暮らしの人も増えているなか利用が広がっているのが、「犬の幼稚園」です。

もこもこの白い毛に、つぶらな瞳。グレートピレニーズのなぎくん、生後9か月です。

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体重はわずか半年で、8キロから43キロまで成長。

グレートピレニーズはフランス原産の超大型犬で、放牧犬として活躍した歴史があり、1日に2時間の散歩が必要です。

時には体力が有り余り、こんなことも。

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「窓を開けて網戸だけの状態にしていたら、興奮して走ってバーンと網戸が吹っ飛んでいって」

なぎくんの飼い主・由衣さんが説明してくれました。

由衣さんのことが大好きななぎくんは、留守番中、寂しさから家具や壁を壊してしまうこともありました。

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そんななぎくんのために由衣さんは仕事をすべて在宅に切り替えたところ「収入が半分くらいになりました…」なんて状態に。

そんな由衣さんが向かったのが「犬の幼稚園」です。
いま見直される、人と犬のちょうど良い距離感とは?

月に2回の「すごく楽しそう」な時間とは

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こうしてなぎくんは、月に2回犬の幼稚園に通うことになりました。

由衣さんは「仕事で預けるとき、ここだとすごく楽しそうなので、申し訳ない気持ちがなく預けられるので最近はここに預けています」と話します。

なぎくんが通うのは札幌市南区にある『1/2Hounds』です。

犬たちは、週に1回から2週間に1回、幼稚園に通います。
利用料は1回4400円~8250円。
体重やサービスにより変動があり、これは飼い主と離れてもストレスにならない頻度だといいます。

午前9時。

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朝ごはんの時間も、クレート(移動やハウスとして使用する箱型の容器)に入る練習。
緊急時にいつでも入れるようにするためです。

アレルギーを持っている子もいるため、ほかの子のご飯はなるべく食べないように、一個ずつ食べてもらいます。

みんなで同じ皿の水を飲むなど、人間の幼稚園と同じように、集団生活のなかで社会性を学びます。

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幼稚園の先生は10人。動物看護師やトリマー、ドッグトレーナーの資格を持つ犬の専門家たちです。

1/2Houndsの橘和子代表が最初に語ってくれたのは「なんとか良くしてあげたいと思っているのは人間です」という言葉。

幼稚園を始めたきっかけは、アメリカと日本で11年間、動物看護師として働いたときに目の当たりにした、疲弊する飼い主たちの姿でした。

人と犬の程よい距離感とは?

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橘代表はこう続けます。

「飼い主は自分たちの楽しみを削ってまで犬のために振り回されてしまうことがある。犬らしく犬として過ごしてもらう時間を提供することで人間と犬のコミュニケーションが円滑に進むお手伝いができる。それが、幼稚園がある理由」

共働きや一人暮らしの世帯が増えたいま、犬との暮らし方が変わりつつあります。

午前10時。
なぎくんは小型犬との関わり方を学んでいます。

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「忙しい飼い主さんがせっかく留守にしている時間があるわけだから、その時間を使って、お家ではできない経験ができて、お家では会えない人間と触れ合って、ちょっとでも経験値が上がるようにしている」と橘代表は話します。

午後0時半。
なぎくんは、はじめてのランニングマシンに挑戦!

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午後1時になるとプールを使ったフィットネスも!

「運動します、帰ります、お昼寝をぐっとします。夜ごはんのときにおなかすいたって起きてくるのが理想的な運動になると思います」

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午後2時。
橘代表が言うとおり、気がつけば犬たちはうとうと…。お昼寝の時間です。

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その傍らで、先生たちは…

「朝うんちしましたとか、お散歩ではこんなことがありましたとか。保育園の連絡帳と一緒です」

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飼い主に渡す連絡帳を作っていました。
なぎくんもご飯を食べて少しお昼寝です。

仕事、はかどりました

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午後5時。
犬たちが送迎バスで家に帰る時間帯になりました。

ロットワイラーのエリカちゃんは、8時間ぶりの家族との再会です。

エリカちゃんの飼い主は「私たち結構年齢がいっているので、週に1回でも2回でも連れて行ってもらって楽しく遊んで。目いっぱいほんとに遊んできてもらえればすごくいいかな」と話します。

「やっぱお世話になると人にほえたりかんだり全くしないから助かってる」とそのメリットも感じているようです。

午後7時。
最後までたくさん遊んで、たくさん学んだなぎくん。
仕事が終わった飼い主の由衣さんが迎えにきました!

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由衣さんは「仕事がはかどりました」とにっこりです。

ペットが家族同然となった現代でどうやって暮らしていくのか。
犬の幼稚園は、互いが家族として幸せに暮らしていくための距離感をはかる場所です。

橘さんによりますと、施設に通っている犬はストレスが軽減されて、飼い主とのコミュニケーションがより円滑に取れるようになり、問題行動も減ってきているということです。

程よい距離感、人間でも?

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HBCテレビ「今日ドキッ!」のスタジオではコメンテーターの阿部夕子さん(マミープロ代表)が「私、数年前に『犬の幼稚園』の看板を見たことがあって『え?これってどういうことなんだろう』ってすごく不思議に思っていたんです」と話します。

「人間でもやっぱりちょっと離れているときに、時間を置いて会うと親子関係が少し良くなったりするって実際あったりするので、そういう関係になっているのかな。やっぱりお互いにとってのメリットがあるからこそ、利用者も増えていくと思うので、いい環境があるんだなと思いましたね」

犬はほかの犬と関わることで社会性を身につけられる。
飼い主も時間的余裕が生まれ、仕事に集中できる。
お互いにウィンウィンにもみえます。

同じくコメンテーターの野宮範子さんは「息子を幼稚園に入れた時のことをやっぱり思い出して」と笑います。

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「最初、バスに乗るときに『お母さーーん!』って、大泣きして。がっかりしたんですけど、あとで先生に聞くと『いや、もう園ではめっちゃ元気に遊んでますよ』って(笑)」

「たぶん、人間も親と離れることで自立していったり社会性を身につけるので、やっぱり犬の幼稚園であれだけ一生懸命体力を使えば、夜もしっかり寝てくれるだろうし。その間、忙しい飼い主さんも、息抜きとかお仕事とかはかどるし、まさにウィンウィン」

もちろんその前提には犬の習性を人間が理解することが必要です。
人間とペットの程よい距離感が大事になってくるのかもしれません。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年5月15日)の情報に基づきます。

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