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「まだ取り戻せるかも」期待が入り混じり、徐々に引き返せない事態に……投資詐欺で夫婦の貯金の大半を喪失した年金暮らし・64歳男性の後悔

  • 2026.7.29

「まだ取り戻せるかも」という期待と、「自分が悪いのかもしれない」という思い。知人の紹介で始めたオンライン投資が詐欺だと気づくまでに、福岡県の64歳男性は夫婦の貯金の大半を失ってしまいました。出金できず追加費用を請求され続け、徐々に引き返せない事態に……。妻に言えず一人で抱え込んだ絶望の日々と、被害の拡大を食い止めた顛末、そして男性が現在抱く後悔について教えてもらいました。

回答者のプロフィール

ママテナ編集部マネーチームは2026年6月、インターネット上で「お金にまつわるトラブル」について、エピソードを募集するアンケートを実施しました。今回紹介するエピソードは、そのアンケートに寄せられたものです。回答者である64歳男性のプロフィールは以下の通り。

  • 回答者本人:男性(64歳)
  • 居住地:福岡県
  • 家族構成:自分(64歳)、妻(63歳)
  • 回答者の職業:年金生活
  • 現在の世帯年収:約250万円
  • 回答者個人の年収:0円(年金生活のため)
  • 現在の金融資産状況:預金と保険を合わせて約600万円程度

少額から安定して増える?オンライン投資で失った貯金

福岡県で妻と2人で年金生活を送る64歳の男性。知人に「小額から安定して増える」などとすすめられて始めた「オンライン投資」がきっかけで、思わぬ悲劇に見舞われます。

オンライン投資を始めるにあたって「投資アドバイザー」を名乗る人物とSNS上でやり取りすることになった男性。そのアドバイザーからすすめられるままに、最初は数万円を入金したと言います。

「実際に少し利益が出たように見える画面が表示されたことで信用してしまった」と振り返る男性。その後も「今がチャンス」「枠が埋まる前に増資した方がいい」と言葉巧みに誘導され、徐々に金額を増やしていきました。

しかし、途中から出金しようとすると「税金」や「手数料」、「保証金」といった理由で追加の支払いを求められるように。言われるがままに支払い続けた結果、気づいたときには「元本も含めて戻らなくなっていた」そうです。

妻に相談できないまま支払いに追われる日々と精神的苦痛

投資資金が戻らないだけでなく、追加で請求された費用も支払ってしまった男性。「回収できず、結果的に貯金の大半を失う形になり、将来への見通しが立たない状態がしばらく続いた」と言います。

男性が一番困ったのは「生活費の不足と精神的な不安」でした。「毎月の支払いに追われる中で資金が戻らない状況が続き、将来への見通しが立たなくなったことが大きなストレスだった」と吐露します。

さらに、大切な老後資金を失ったことを「家族に相談することもできず、常に焦りと不安を抱えた状態だった」のだとか。

当時の心境について、最初は「自分が悪いのかもしれない」という思いと、「まだ取り戻せるかもしれない」との期待が入り混じっていたという男性。

「追加請求が続くにつれて徐々におかしいと感じ始めたが、すでに大きな金額を入れてしまっていたため引き返せなかった」と明かします。

誰にも相談できず一人で抱え込んでいたことで「不安と後悔が強くなり、冷静な判断ができなくなっていた」と、当時の絶望感を振り返りました。

家族への告白と消費生活センターへの相談で被害を食い止める

精神的に追い詰められていた男性ですが、ネットで同様の詐欺事例を調べたり、消費生活センターの情報を確認したりと、事態を打開しようと試みます。

そして、ついに家族にも真実を打ち明けることに。「そこで初めて専門窓口への相談をすすめられた」と言います。

その後、消費生活センターや銀行にも連絡。被害状況の整理と対応方法を確認しました。「完全な回収には至らなかったが、専門機関に相談したことで状況の整理ができ、今後の追加被害は止めることができた」と振り返る男性。

相手との連絡も断ち切り、これ以上の損失を防ぐことはできたものの、残念ながら「資金の大部分は戻らないまま」となってしまいました。

もし当時の自分に戻れるなら「少しでも『出金時に追加費用が発生する投資』は即座に疑い、最初の段階で調べ尽くしてから判断する」と男性。「少額で利益が出ても追加投資は絶対にしない。必ず第三者に相談してから動くようにすると思う」と固く誓います。

最後に、この苦い経験から得た教訓について「『うまい話には必ず裏がある』という現実的な警戒心と、すぐに決断しない重要性だった」と明かした男性。

「特に金銭が絡む話は一人で判断せず、必ず複数の視点で確認する必要があると強く学んだ」と教えてくれました。

 

(文:ママテナ編集部マネーチーム)
※この記事は、ママテナ編集部マネーチームが2026年6月、「お金にまつわるトラブル」をテーマに実施したアンケート(インターネット回答)に寄せられたエピソードを元に作成しています。
※写真はイメージで本文とは関係ありません。

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