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「(笑)をつけないで」と言われた僕が、代わりに選んだ言葉の理由

  • 2026.6.9
ハウコレ

「(笑)」を外してと言われた僕は、代わりに「(今、笑っています)」と書きました。自分でも変だと分かっていた言い換えに、どうしても込めたかった気持ちがあったのです。

「(笑)」に逃がしていた本音

「好きだよ(笑)」「ありがとう(笑)」

僕は何を書いても、最後に「(笑)」をつけずにいられませんでした。本気だと思われて、もし重いと引かれたら。そう考えると、いつでも冗談にできる逃げ道が必要だったのです。

「来年は一緒に住めたらいいな(笑)」と送ったときも、本当は半分以上、本気でした。それでも「(笑)」をつけてしまう。彼女がその一文をどう受け取ったのか、しばらく、僕は画面を見つめていました。

予防線を外した日

届いたのは「メッセージに(笑)をつけないでほしいの」という言葉でした。見透かされた気がしました。彼女は、僕が「(笑)」の裏に隠していたものに、とっくに気づいていたのです。もう逃げ道は使えない。そう決めて返信しようとしましたが、「(笑)」がないと、自分の気持ちをどう柔らかくすればいいのか分かりませんでした。

悩んだ末に打ち込んだのが、「(今、笑っています)」「(これは本気です)」「(うれしいと思っています)」という、自分の状態をそのまま書いた一文でした。変だと自分でも分かっていました。

それでも、嘘のない言葉はこれしか思いつかなかったのです。

冗談にできなかった言葉

休日に二人で入ったカフェで、彼女が「あの言い方、どうしたの」と聞いてきました。僕はコーヒーカップを手の中で回し、窓の外に目をやってから口を開きました。

「(笑)をつけてれば、何でも冗談にできたから」

口にした瞬間、隠していたものを全部置いてきたような気分になりました。情けない理由です。それでも、彼女の表情がやわらいでいくのを見て、隠さずに言えてよかったと思えたのです。

「(笑)」で守っていたつもりが、本当は一番伝えたい気持ちまで遠ざけていたのだと、ようやく分かりました。

そして...

「(今、笑っています)」なんて、我ながら不器用だと思います。それでも、もう「(笑)」の裏に本音を隠すのはやめようと決めました。

帰り道、彼女から「あの言い方、嫌いじゃないよ」とメッセージが届きました。僕は迷わず「(本当に、うれしいです)」と返しました。冗談にしなくても、まっすぐ伝えていい。彼女がそれを受け取ってくれたことが、何よりの答えでした。

これからは、輪郭のはっきりした言葉で、気持ちを渡していこうと思います。

(30代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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