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夏場の非常食の保管どうする? 尾西食品に保管のポイントや賞味期限について聞きました

  • 2026.6.8

まもなく梅雨の季節、その後に続く夏は今年も酷暑となる予想が出ています。夏場、帰宅してムワッとした熱気がこもっていると、保管している非常食などは「大丈夫かな?」と心配になったことはありませんか? 高温多湿の環境下での非常食の保管にあたって気をつけることを非常食メーカー尾西食品に伺いました。「家での保管方法は?」「夏場の車内に置いていても大丈夫?」そんな疑問への回答をご紹介します。

猛暑の夏でも神経質になりすぎなくて大丈夫

——非常食のパッケージには「直射日光、高温多湿を避けて、常温で保存してください」と記載されていますが、具体的にどのぐらいの気温や湿度を指しているのでしょうか?

「常温」とは、20℃±15℃、つまり5〜35℃のことをいいます。また、日本の湿度は平均で60〜70%といわれているので、75%以下を保って保管していただけると安心です。風通しがよければなお良いですね。

——自宅内で保管するのにおすすめの場所はありますか?

まず避けてもらいたいのは、日差しが入る窓辺や屋根裏、湿度が高くなる浴室周辺やシンク下などです。このように極端に高温になったり湿度が高くなったりする場所でなければ、ご自宅で保管する分には問題ないと考えられます。わが家の場合はリビングや寝室に分散して保管をしています。

——一般的な住宅であれば暑い夏でも特に心配しなくて大丈夫ということでしょうか?

住んでいる地域や個々の住宅によって、環境はかなり異なると思うので一概には言えませんが、それほど神経質にならなくてもいいのかなと思います。もちろん年間を通して温度変化がないところが理想的です。とはいえ日本の夏が暑いと言っても24時間365日、40℃が続くわけではありません。

ですから先ほどお伝えしたような場所を避ければ、一般的な住宅では品質に影響が出るような保管方法にはなりづらいと考えてもらって大丈夫です。

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車内保管は「専用セット」が正解! 熱や光から守る外箱やパッケージの工夫

——最近では防災意識の高まりから車内に防災セットを常備する必要性を感じている方も増えてきています。しかし、真夏の車内は50℃を超える場合があることを考えると、非常食の保管は難しいと考えた方がいいでしょうか?

そうですね。やはり高温になる車内で保管した商品は、記載してある賞味期限内であっても品質が保証できません。高温下では、食品の劣化速度が早くなるからです。

弊社でも車載専用のボックスに非常食を入れたセットを販売しています。特殊な断熱材を使用することで高温の環境下でもボックス内の温度上昇を抑えられるので、夏場の車内でも保管が可能です。

ただ断熱加工をもってしても少なからず温度の影響を受けるため、弊社商品の通常の賞味期限の5年より短く、3年を期限として設定しています。

——断熱加工されたボックスは、一度開封しても期限内であれば問題なく使えるのでしょうか?

はい。きちんと蓋をしてもらえれば中の商品に影響はありません。ただ、ボックスの繰り返しの使用はできないのでご注意ください。

——車内保管に向いている非常食はありますか?

一般的な非常食セットの定番、アルファ米が挙げられます。アルファ米は炊いたごはんを急速に乾燥させたもので水分値がとても少ないため、非常食の中でも温度や環境の変化に比較的強い商品です。

——食品そのものにも長期保存ができるよう工夫がされていますが、やはりパッケージも進化しているのでしょうか?

そうですね。最新のパッケージは4層のラミネート構造が光・熱・酸素を遮る仕組みになっていて、長期保存を可能にしています。これは車載用のセットだけでなく、弊社の商品全般に言えることです。

昔は中身が見える透明なパッケージだった時もありましたが、当時に比べると保存期間も品質も格段に向上しています。

賞味期限切れでも食べられる?

——非常食というと、ついつい保管したまま忘れてしまって賞味期限を切らしてしまいがちです。賞味期限が切れてしまった非常食は、もう食べられないのでしょうか?

そういったお問い合わせは、弊社にも本当にたくさん寄せられます。 メーカーとしては、やはり「適切な保管方法でなるべく賞味期限内にお召し上がりください」とお伝えしています。

消費者庁のホームページでは、非常食の賞味期限について説明しているので、参考にしてもらえればと思います。そちらには、“「賞味期限」とはおいしく食べられる期限のことであり、食べられなくなる期限ではありません”と記載されています。つまり、期限が来たから翌日にはもう食べられなくなるわけではないのです。あとは実際に非常食の状態を見て個別に判断していただくしかありません。

——見た目で「これはもう食べられないな」と判断できる基準はありますか?

はい。色が変わるケースがあります。非常食には脱酸素剤が封入されていて、弊社の商品の場合、その効力が持続する期間がおおよそ5年間であるため賞味期限も同様に設定されています。

たとえばアルファ米のお米はあまり変化がないのですが、具材は酸化すると「褐変」といって色が濃くなってしまいます。なので、真っ黒とか明らかに色が濃いものが出てきたら食べられないと判断できるかと思います。

また、5年を過ぎると酸化が進んで風味や食感が悪くなることもあります。

——保管状態によっても、見た目でわかるような影響がありますか?

湿度が非常に高いところに保管していると外側のパッケージに影響が出ます。ラミネート構造のパッケージは多湿によって剥離が起こるため、フィルムとフィルムの間に隙間ができます。こうなってしまった商品は、適切な保管ができていないため賞味期限内であっても品質が保証できません。

——なるほど。開けなくてもわかる変化が生じるんですね。ちなみに賞味期限切れを防ぐための工夫はなにかありますか?

押入れの奥などにしまい込まず、日頃から目につく場所に保管することでしょうか。レトルトカレーやパスタソースなどと一緒に保管して、普段から消費しながら買い足すことを繰り返すローリングストックをおすすめします。

——日常的に非常食を使うことがポイントなんですね。非常食を使ったおすすめのレシピはありますか?

アルファ米の五目ごはんを使ったキムチチャーハンです。弊社の商品には、レンジ調理ができるアルファ米のシリーズもあるので、そちらを使うとより手軽においしく作ることができます。ピリ辛でこれからの暑い季節にもピッタリのメニューです。

尾西のレンジ+(プラス)五目ごはんのアレンジレシピ
五目キムチチャーハン風

<材料(1人分)>
尾西のレンジ+(プラス)五目ごはん・・・・1袋(80g)
水・・・・110ml
キムチ・・・・50g

<作り方>
①尾西のレンジ+(プラス)五目ごはんの脱酸素剤とスプーンを取り出す。
②水、キムチを袋に入れ、よくかき混ぜる。
③チャックをしっかり閉め、電子レンジ(600W)で3分加熱する。(※500Wの場合は3分30秒)
④やけどしないように電子レンジから取り出し、3分蒸らす。
⑤全体をよくかき混ぜ、器に盛りつける。

保存食の日常使いで劣化する前に消費しよう

今回お話をうかがって、非常食は想像以上に気温や環境の変化に強く作られているのだと驚きました。最近の夏の暑さで、自宅の防災セットの保管方法は大丈夫だろうかと心配していましたが少し安心しました。

とはいえ、時間が経てばどうしても劣化は進むもの。作り方や味に慣れておくためにも、賞味期限切れを防ぐためにも、日常使いでこまめに消費するのがいちばんだなと感じました。

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<執筆者プロフィル>
那須 あさみ
フリーランスライター。小学生、中学生の4児の母。さまざまな年齢の子どもと一緒に家庭で備えられる防災を模索中。

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